思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

« 目覚め | 最新の記事 | 出世株の研究(日本通信) »

調整の分類(2014年07月13日)

今日の日経新聞に日立の中西さんが登場していました。あの保守的な日立を改革した人ですね。日立と言う会社は、今、変化の途上にあります。昔は何でも自社で取り組み、売り上げ重視の非効率の会社だったのです。規模の拡大を優先してきました。しかし中西さんがトップに付き、儲かるかどうか…を、事業基準に変えましたね。売上高営業利益率は、ROEを引き上げる重要なキーワードです。この利益率と資産効率が決め手になります。日本の場合、眠っている資産が多く、総資産の回転率が落ちます。必要のない資産にも投資しているケースが多くあります。ところが、このインタビューで、GEは儲からないことは、やらない方針と述べられています。米国の効率経営が窺える場面です。

もう一つが、WSJの「お金の未来が平等を促す」と言うレポートです。このレポートの中で「お金の未来というのは、現金のことでもなければその形式のことでもない。お金と商業取引の将来は、垣根を取り除くこと、そして地理と所得の両面でより多くの人々にアクセスを拡大することに関するものだ。なぜか? 適切な決済システムや新たな技術があれば、モノの支払いの仕方が社会の機会均等を促進するからだ。」と述べられています。

だからIAS(国際会計基準)が登場し、世界の統一化が進むのですね。本日の日経には「株式持ち合い」の村論理の話も、同時に掲載されています。如何に日本基準が世界ルールに合ってないか…分かりますね。カタルが日経新聞に、毎日のようにROEの概念を、日本の経営者に刷り込ませるために…関連記事を掲載しろと述べているのは…グローバル化の一環なのです。三菱UFJは、未だに非効率なのですね。都市銀行の建物をみれば…分かります。都心で土地資産を有効活用していませんね。大企業は何処も一緒です。経営者の意識改革が進めば…変化できるのです。日立のように…株価も上昇するでしょう。その日立も、まだまだ途上ですがね。

さて今日は、調整のテクニカル分析の話しでしたね。
どの銘柄も一緒ですが、ここではケネディクスを、事例に解説しますね。基本的に戻り売りのシコリ感が少ない程、相場の質は良いのです。今年1―4月の下げがきつかったのは、6か月前の株価が現在より高く、損切りになるためですね。多くの人は、自分の買い値より株価が下がると…買う意欲は落ちて、損切りをしたがります。株価が上がっているときは…逆に買いたくなるのです。これは人間の基本的な本能です。

c20140713a.gif


直近の信用買い残が、儲かっているかどうかにより調整度合いも変わりますね。ケネディクスは、昨年2月から3月の掛け棒上げ相場で、株価が4倍以上になりましたね。故に、調整もきつかったのです。ただ500円台で踏ん張るケースもあるのですよ。適格な政策が実行され、先行きに期待感があれば、300円割れはなかったのでしょう。しかしアベマゲドン・リスクが発生し、消費税引き上げなどのリスク要因と共に、政策懸念が昨年後半にはありました。だから全体も持たなかったのです。

多くの人気株は、ケネディクス型ですが…日経平均は、ちょっと違います。ケネディクスのように下げずに、基本的に15000円を挟んだ横這いですね。個人の人気株故、信用買い残も多く仮需の影響を受けます。別に信用取引の応当日だからという理由だけでなく…この関係は、信用残が在ろうがなかろうが同じことです。一番、良いチャートの形は、長年、相場が全くない状態からの出発ですね。日本経済が、何故、有望か? 世界市場の中で1989年から、長い時間をかけて調整を続けてきたから…今回の変化は、非常に大きなチャンスになります。日経平均株価10万円などと…今から唱えると、カタルは馬鹿か…と思われますが、カタルはスマート・コミュニティーが進展すると、そのような新時代が本当に訪れると思っています。

事実、米国株は800ドル前後の時に、長い保ち合いを経験し、株価が低迷していた時期があります。今では、すっかり日経平均株価と肩を並べています。日本の調達金利は1%前後なのですね。2%も出せば、いくらでも資金が調達できるのです。この金融システムと、クラウドと言う情報を利用したスマート・コミュニティーの効率社会に時代変革するのです。

おそらく今後、20年程度は、大きな社会変革を迎えるでしょう。だから清貧思想を撤廃し…チャレンジして冒険する社会を、形成しなくてはなりませんね。今日は調整の説明をしました。おそらく、仮に本格的な「夏枯れ相場」に入っても、そんなに、押しは深くない筈です。良いですが…迷ったら、時間軸を伸ばすのです。そうすれば…全体像が、より分かりやすく見えます。ほら…よく画家が、時々、後ろに下がって自分の絵をみますね。近いと全体が把握できないのです。同じことです。迷ったら、時間軸を伸ばしたチャートを見るのです。ケネディクスは間違いなく4桁から2000円を駆け抜けますね。カタルは4000円から1万円の相場も想定しています。

c20140713b.gif