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失敗の研究(2014年08月17日)
8月は戦争もの番組が増え…それなりに楽しめます。ヒットラーの生い立ちなどをみると面白いですね。日本では戦争の実体験者も減り、正確な情報も得られなくなっています。カタルが学生の頃、アルバイト先のおじいちゃんが、兵隊の戦争体験があると言うので、話を聞き出そうとすると、「思い出したくない」…と一蹴されました。先日、五木寛之のラジオ番組を聴いていると、彼も調べたことがあるらしいのですが…。やはり、多くの人は口をつむぐと言っていました。カタルが実際に戦争をして、戦地で略奪や暴行をはたらいたとしたら…やはり罪の意識から、決して他言はしないだろうと思います。戦闘状態は、ある種の狂った世界ですからね。人間は欲望に身を任せるのでしょう。
ドイツと日本の戦後のあり方を考えると…、日本は、やはり真摯に韓国や中国との争いに対応すべきなのでしょう。朝日新聞の報道がどうあろうと…隣国との関係改善を優先すべきでしょうね。メディアが世論を作る訳で、プロデューサーなどの製作担当者は、よく背景を考えるべきなのでしょう。貿易統計をみれば…明らかです。既に中国が米国を抜き去り、一番、日本と関係が深いのです。
失敗の研究は、重要ですね。最近、カタルは小型現物株から、貸借銘柄へボリュームのアップを図るべきだ…との相場のシナリオ予測をしていました。その中心銘柄が「アイフル」と「ケネディクス」です。しかし両銘柄とも、大きく育たず、夏枯れ相場に沈みました。
ケネディクスは業績好調から下落せずに堪えていますが、問題はアイフルですね。もともと消費者金融の発想は、最高裁の今井判事のやり過ぎの判例に反発したものです。確かに低金利なのに暴利を貪っていたので…制裁は当然です。新しい法令が施行された後なら仕方ないと思いますが…。過払いに対する金利を含め、新法令以前まで遡る判例は、法治国家として許されないと考えていました。話は違いますが、最高裁の今井判事はブルドックの裁判にも拘わっており、米国のスティール・パートナーズの株主権利を認めませんでした。彼らをグリーンメラーと決めつけ、同じ株主なのに、新株予約権の権利が与えられなかったのです。株主の差別を生んだのですね。このような事例が重なり、日本は村論理に傾いていると…カタルは述べているのですね。本来、法律は、皆に平等で公平であるべきです。
また話が逸れるから…この程度にして、この低金利下で消費者金融は、確実に利益を上げられるはずですが…おそらく貸し出しに対する金融庁規制があるのでしょう。過剰な多重者債務をなくすために…。故に、アイフルなどの貸出債権が減っているのでしょうね。おそらく、他の消費者金融も同じなのでしょう。それとも再建下にあるアイフルだけが特殊なのでしょうか…。アコムは微増ですが、ほぼ横ばいですね。プロミスは三井住友に吸収されましたからね。カタルの感覚は、やはり、やり過ぎだと思っていますね。
以前、カタルは、子供の学資を融資してもらおうと思い、国民金融公庫に行ったことがあります。その時は所得が低く、最低基準をクリアしてなかったために、貸し出しを断られました。その後、高額納税者になった時も、税金の手配などがあり、学費融資の申し込みに行ったら、今度は所得が多過ぎて…融資基準に外れると言う事で、やはり融資を断られました。その実体験から、カタルは日本と言う国の体制をつくづく考えさせられました。国民のロボット化なのですね。型破りの所得の上下は、この国では認められないのです。しかし米国では税金を多額に納めていると…7年前まで遡って、税金の還付を受けられる制度があるのだそうです。米国版なら敗者復活が可能ですね。この時にカタルは、結局、サラ金から800万円を借りて…国庫に納税したのです。予定納税をしているのですが…トホホ。何から何まで…この国では、与えられた枠組みから、はみ出さないように…規制が生まれているのですね。
何故、一見すると関係ない、こんな話を持ち出したかと言えば…アイフルの株価を考えるためです。金曜日には、前回550円処で、感じていたような意図的な売買が450円処で見られました。前場は450円の50万程度の売り物だったかな…が、意図的に出ており、後場は、この売り物を買い切り、100万程度の玉が450円で、売買が成立していましたね。もしカタルが…自民党筋に近いなら、この株価シナリオを採用しますね。本来なら決算数字からは見れば、離れるべきなのでしょうが…。何故、カタルを惹きつけるのでしょう。
カタルは、過払い請求の為の積立金を一番多く積んでいた武富士を、以前、推奨していた経過があります。その敵討ちでJトラストやアイフルを、一時期、推奨していました。世の中、短期の資金が必要なことは、良くある事ですね。しかし…銀行は厳格な融資姿勢でなかなか応じてくれません。そこで登場するのが、サラ金ですね。10日後に入金が確実にあるが、今は手形を決済する手段がないと言う…資金繰りの為の短期資金ですね。中小企業の親父さんなら、誰でもが経験している体験でしょう。いい加減に規制を緩和すべきでしょうね。貸し出し規制基準を緩和すればいいのです。
こう考えると…アイフルが一度、壁を取り払った株価経過も納得できます。もし下値ボックスの株価の壁を取り払ってなければ…、カタルをこんなに魅了しなかったでしょう。今日は失敗したと思われるアイフルを再考しています。やはり魅力ですね。なぜか?
それは…長期チャートにありますね。どう見ても…この長期チャートは、上昇途上のステップの一環に見えるのです。僕の考え方はこうですね。業績推移をみる時は、過去最高利益を基準に、現在、置かれた時代背景を考えます。だから時代背景に恵まれた時の過去最高株価は、一つの基準になります。そう考えると…やはりアイフルも、リベンジのシナリオが存在するのではないか…と考えているのです。やはり相場観としては、依然、注目は怠れないような気がしています。今日は失敗の研究でした。
小型現物株から、空売りが出来る貸借銘柄から人気株が生まれる筈と言うカタルの予想はやはり捨てきれませんね。