思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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相場の焦点(2014年08月24日)

おかしな話ですね。ニュースを見ていると…内閣府は23日に「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した…と、日経新聞やNHKでは述べています。カタルは報道の実態はどうかと…自分で内閣府のホームページに行きましたが…、情報が更新されていませんでした。23日は土曜日なので、月曜日に更新されるのでしょうか? それにしても怠慢ですね。基本的に、情報の公開は時間差を置かずに、公平に公開されるのが一般的です。この世論調査は、6月19日から7月6日にかけて行われたと報道されています。この中で1年前と比較した生活ぶりが向上したかどうか…を問う項目があり、6.0%の人が向上していると答え、昨年の調査より1.1%の上昇だそうです。一方、消費税の引き上げなどの影響もあるでしょうが、20.9%の人が、低下していると答えたと言います。此方は昨年より4.1%も悪化しています。この数字は、GDP統計とも一致しますね。

一方、黒田日銀総裁は「経済見通しを見直す必要はない」と述べ、「輸出回復に向かう」と述べた…と、WSJでは報道されています。最近は、米国経済の好調さから利上げ観測の前倒し報道が多く、為替がドル高気味に推移しています。この黒田総裁の発言を裏付けるような経済的現象もあります。小さな芽ですがソフトバンクはシャープ製の携帯電話を日米同時に売り出す…と、宣伝していますね。この携帯電話は日本で作られるのでしょう。携帯電話は、これまでは中国製が幅を利かせています。アップルの製品ですね。我が国の金融機関も、依然、外債投資を活発化させるでしょうから…基本的には円安方向に向かうから、このような小さな報道を合わせると、黒田発言は、的を外しているとは言えませんね。問題は自動車ですが…既にマツダまでもが、メキシコに新工場を建設しており、TPP交渉が、貿易収支に影響を与えるかどうか…分かりませんが、可能性としては海外投資一辺倒から、国内回帰に向かう動きは、一つの注目点でもあります。

一見株価に関係ないと思われるかもしれませんが…カタルは、ここでシャープの株価、マツダの株価、更にはアークの株価に、注目していることを示唆しているのですよ。上記の内閣府調査は、日銀の更なる追加緩和があるのかどうか…を示してもいるのですね。株価は微妙で、今はアベノミクスの真価が問われています。綱渡りが続いているのでしょう。3%の消費税の引き上げは、必要なのですが…。カタルは、1%ずつ、毎年、実行しろと述べていましたが…、安倍政権の選択は、3%の一気の引上げでしたね。この落ち込み分からのダメージが、やはり効いている様子が、今回のGDP統計です。しかし…今日の新聞に、正社員の残業増加が報じられていました。この報道は、経済は、順調に回復している様子を示しています。

既に建設需要は回復し、人材不足が指摘されるようになり、選別受注が進んでいます。以前、カタルは自治体の入札のやり直し報道を、何度かレポートにも載せましたね。採算に合わないから、自治体も大幅にコストを引き上げ、再入札を実施しています。ようやく建設業も、正常な名目成長パターンに入ったのですね。この背景から、鉄建などの銘柄が人気になっているのです。ゲームが買われている背景は、スマフォ人口の世界的な増加ですね。株が上がる背景が、必ず、ある訳です。世の中の動きをみていれば…狙う銘柄が見えてきます。

最近の注目点は、アベノミクスの成果です。非常に難しい踊り場にあります。カタルは安倍政権の選択は、満点ではないですが…歴代の政策担当者の選択に比べれば、天と地の違いは明白で、既に合格点の域に達しています。ここに来て、組閣を巡り自民党内の勢力争いが加速しています。石破幹事長の処遇を巡る動きですね。地方選挙では、石破氏が第一位でしたが、自民党内の勢力図で、安倍氏が総裁になった背景があります。先日、どうしても負けられない、滋賀県知事選で自民党は敗れました。通常は幹事長の責任です。しかし、この敗因分析をすれば…明らかに、集団的自衛権が、選挙の焦点になっていました。経済回復が言われますが…残念ながら、地価動向をみても分かるように、都市部だけの影響です。

そこで来年4月に行われる統一選挙に向け、安倍政権が、地方経済中心に予算のばら撒きが実行されます。消費税引き上げの布石と、景気対策を兼ねた政策ですね。ここで党内対立が深刻化すると…選挙や株価にも響きます。だから内閣改造に絡む問題も、株価に影響があるのです。異次元緩和の2段上げの相場に向け、着々と布石が打たれていますが…非常に脆い砂上の楼閣のようなイメージです。多くの人は、バンカメやゴールドマンサックなどへの制裁金の動きを軽視しています。ドイツ銀行も、パリバもそうですね。更には中国もそうなのです。黒田さんは、順調に世界経済が拡大していると言いますが…順調という見方には、疑問符が付きます。だからジョージ・ソロス・ファンドは、ヘッジも掛けているのです。あの報道は、あくまでも保険ですよ、

米国発で、ゲームの進攻からソニーが注目されてもいますが…、これはヘッジファンドの博打ですね。ソニーの経営者は、与えられた経営資源を有効活用していません。ですが…魅力はあるのですね。パナソニックは電池事業に力を入れ、三洋買収効果を活かそうとしています。明らかにROE経営に、目覚め始めています。重工は注目されますね。東レと共にMRJは、軌道に乗り始めます。IHIと重工は防衛産業としての一面も注目されてきました。次世代戦闘機の国産化は、試作機開発の予算が付いたようです。

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ダラダラと事象を並べていますが…、秋風が感じられるようになり、新しい動きが出始めています。統計データを取っていると、その動きが感じられるのです。相場も、先日、カタルが指摘したように…、75日移動平均線が200日移動平均線を上回る変化日から、上昇し始めてきましたね。ただ、見た目ほど米国経済は強くないのですね。日本の2006年から2007年の動きに似ています。日銀は、あの時期にマネタリーベースを削ったのですね。なんと…前年比でマイナス状態まで、実質的に引き締めたのです。この事はあまり知られていませんが…。この事象と米国の金融危機が重なり…株価の急激な下落が始まったのです。カタルはサブプライムローンからCDSへの動きを、あの時は見逃していたのですが、マネタリーベースの動きを、もっと見て置けば…あの40億円の損失は、いくらか軽減していたかもしれないのです。

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8月下旬は、非常に重要なのですよ。今日は、幾つかの現象について問題を提起し考えてみました。相場観とは…、このような時代的背景の動きから、練られていくのですね。「流動性の罠」から抜け出せるかどうか…。自民党が、何故、ノルマ問題を取り上げるか? 預貸率をみれば、銀行は銀行としての機能を成していないのです。ここまで…清貧思想を広めたのですね。だからカタルは「流動性の罠」に陥っている現状を作った、金融庁の検査姿勢を非難しているのです。この正常化を支えるのは「信用創造への信頼感の回復」と言う時代背景が、必要なのです。分かりますね。故に、カタルはケネディクスに執着とも言える闘志を、むき出しにしています。信用創造の復活は、株価を上げる原動力なのですね。さて、あなたは、どちらを選択するか? アベノミクスの成功から生まれる異次元緩和二段上げ、それともアベマゲドンから、生まれる失われた時代の継続か? 選択は、人、それぞれ自由ですね。

さて、そろそろテレビ観戦の時間です。今年は、母校の新潟明訓は予選敗退でしたが、新潟が準決勝まで残り、今年は、ずいぶん楽しませてもらいました。ありがとう。でも三重なんかに負けるなよ。頑張れ!日本文理。

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