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世界を席巻する日本(2014年11月03日)
ハローウィン緩和を実施した日本株は、これで本当にデフレ脱却が出来るのでしょうか?
誰もが疑問を覚える命題です。早くも日銀の追加緩和に対し懐疑的な見方が出ています。本日の日経新聞も、どちらかと言えば…その部類でしょう。国債金利を見れば明らかなように…誰もが疑問を感じているから、金利が低下している訳です。
需給バランスは確かに、流動性が懸念されているほどなので…引き締まっていますが、本当にインフレの世界へ向かうなら、1%を割れる国債を保有するリスクは、かなりのものです。常識的には国債などは買わずに…必要最小限にとどめ、在庫債券のデュレーションを短く設定しなくてはなりません。3年から5年程度に設定すべきなのでしょうね。
黒田さんの本気度をどう見るか…。果たして…債券相場はこれから、どう反応するか…見ものですね。GPIFの方針転換を受け、国債の持ち株割合を減らすのですから、これを日銀が補完する形になるのでしょう。1000兆円とも言われる国の借金を、実質的に減らすには、インフレへの世界に移行しないとなりません。
まさに金融相場ですね。強気と弱気がぶつかり合い…激しい火花が生じる相場です。日経平均株価を見ると…日本は充分な調整を経て来たことが分かります。立ち上がるかに見えた…小泉・竹中改革は、米国金融危機の影響を受け、日本は二番底へ、円安で輸出が伸びない原因として、海外への生産移転を上げる声が多いですが…、極めつけは、日産マーチのタイへの生産移転です。この動きは2009年です。ようやくベルリンの壁崩壊(1989年)に始まった、東西冷戦の崩壊からグローバリゼーションの波は、FRBの金融緩和終了で、一つの峠を超えます。高成長を続けた新興国、BRICsの成長も普通のものになるのでしょう。
日本は固定資本形成と加工貿易により高度成長を続け、先進国の仲間入りを果たしましたが…その弊害の調整が、長かったデフレの世界とも言えます。日本村論理からグローバル基準ですね。TPP交渉はそういう事なのでしょう。最後はコメ…と、長くカタルは述べていました。JA改革も…そういう事ですね。カタル理論は、全てにマッチします。日経平均株価もハローウィン緩和を受け、デフレの世界の双璧をやがて打ち破るのでしょう。2007年2月の18300円、そうしてITバブル時の2000年4月の20833円です。この双璧を破り、初めてスマート・コミュニティーへの世界が、扉を開けることになります。
先進国の再成長…と言うか、宇宙開発を含めた、夢のSFの世界ですね。ロボット産業が自動車産業を凌駕するようになります。我が家にも一台、家事ロボットを…と言う夢の時代ですね。面白いコラムを発見しました。小笠原泰と言う明治大学の教授ですが…。この考え方は非常に面白いですね。暇の人は読んでみては…如何でしょう。此方です。個人の力が強くなると言う話なのですが…カタルが前に述べた、物より文化に価値があると言う付加価値の考え方に類似する色を、文章から感じました。ITバブル時の日経平均株価20833円を破ると…日本の新時代が見えてくるのでしょう。前から先ずは、信用創造を確立させ、それからスマート・コミュニティーの世界だと言う…カタルの基本構想を補う資料ですね。
相場に臨む場合…大まかなデッサン力が要求されます。相場のシナリオを大雑把に予測するのですね。後の細部は…ハッキリ言って、どうでも良いのです。日本がどの方向に向かっているか? どの方向に向かうのが正しい道か? 人間は必ず、試行錯誤し、最後には時代の扉を開けている事は、歴史が証明しています。途中、右往左往するのですが…、最後は行きつくところに収着するのです。黒田さんのハローウィン緩和は、まさに的を得た政策実行です。市場経済はこの政策を受け、正しい方向に反応するわけです。市場を見て政策を変える。その政策を見て市場は、方向性を変える。まさに株式市場は実体経済の鏡と言われる所以ですね。
金曜日にハローウィン緩和を受け売買代金で、金融株がリストアップされ、値上がりを示す陽線率(寄り付きと引け値の株価に対する割合)では、不動産株が上位を独占しました。カタルが述べている信用創造機能の復活です。カタルは日本に必要なのは…先ずは信用創造だと述べています。故にその注目企業として、1年と3か月も前から500円を割れたケネディクスを見て、再推奨をしていたわけです。そのケネディクスは、金曜日、このハローウィン緩和を受け人気になり、ストップ高を付けました。ようやく二段上げのスタートになりますね。昨年の4月に付けた849円を抜くのです。カタルは、前から最低で4桁、通常は2000円相場で…正しい政策が実行されるなら、4000円の新高値を目指す…と述べています。更に政策次第ですが、1万円相場も夢ではないとも述べていますね。
確かに、この後、日本の経営者が、ROE改革に目覚め真剣に働かねばなりませんが…日経平均株価の38915円を取りに行くのです。それくらいに…日本は恵まれています。米国にはシェールガスがありますが、日本にはアジアの市場が眠っているのです。中産階級を多く輩出するアジアの人口増加は、非常に魅力的な市場ですね。農業分野からも成長企業が生まれることでしょう。ワクワクするようなSFの世界への第一歩が、異次元緩和だとすれば、その動きを確実にするための追加緩和のハローウィン緩和は世界を席巻し、日本がリードしてスマート・コミュニティーへの扉を、開けることになるのです。少子高齢化社会の到来だから…、ロボットが普及する素地があるのです。中国にはない環境が整っています。目指せ!日経平均株価10万円。ROE改革が実現すれば…株価に見合う収益が上がることでしょう。