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ユビキタスの決算を考える(2014年11月16日)

さて本日はユビキタスの、第二四半期決算です。基本的に「底這い」と言うイメージに変化はありません。任天堂関連の売り上げが消え、よく業容転換ができたものです。前々四半期には、開発ソフト資産の減損会計を実施し、社長交代故に、新しいスタートを切ったとも言えます。残念ながら、カタルが当初、期待していた村田への「Wifiモジュール」の売り上げの大幅増加は見込めず、空振りに終わりました。おそらく採用され出荷されていても、相当ロイヤルティーは少ないのでしょう。任天堂がユビキタスを切ったのは、どのような理由があるか分かりませんが…単品に、あれだけ売り上げがあったのに…、切られたのは競争力の低下が、原因かもしれません。

村田の単価競争レベルは、世界一ですからね。逆を言えば、儲からないが…「利益の質」(売り上げの質)は高いとも言えます。発表資料を見ると、既に自動車関連への搭載も決めっておるようで…随時、売り上げ計上が、なされるのでしょう。自動車関連の売り上げは、命がかかるだけに、質が高いですね。採用までの過程はハードルが高いですが…一度、採用が決まると、長く収益化が期待できます。ゲームとは違いますね。

残念ながら、株価がぶっ飛ぶような決算内容ではありませんが、悪くもなく、冒頭の表現の「底這い」から、非常に緩やかな回復傾向と言う決算イメージです。この会社は経営者がコロコロ変わり、雇われマダム的な印象です。この辺りがオーナー経営と違い株価面ではマイナスです。しかし…負の遺産もなく、新しい芽が、芽吹いているイメージです。よって下値圏で玉を沈めるイメージで…、高値を追いかける必要もないと考えています。タイムスケジュール的には…来年、後半のイメージですね。ただカタルは、今回の下値で持ち株数を増やしました。理由は、だんだん下打ちがハッキリし、安値圏では株を買えなくなると言う判断からです。この手の株は、ある日突然、株価が噴き上げる可能性があるからですね。切り口が多く、夢が大きいので仕手筋次第で、どうにでもなるからです。

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一応、あまり意味はないですが、四半期別の売り上げ推移のグラフを掲げておきます。007の任天堂時代の売り上げと、今日の売上では…同じ売上でも質が大きく違います。任天堂に頼る不安定な売り上げが、世界トップ水準の強固な売り上げに変化していますね。ただ損益バーは、売り上げ水準が12億円程度と思われます。この過程は、来年、後半には感じられるはずです。あと5割ほど、売り上げを積み増さねばなりません。営業力が乏しく、余程、佐野さんが頑張らないと駄目ですね。この手の会社は、ある日、突然、変化するものです。カタルがイメージする会社に、果たして変貌するかどうか…。時代はIOT時代の到来を迎えており、この追い風は、当分、続きます。

さて多くの市場参加者は、目先の変化に踊らされますが…大切なことは時代の推移なのです。どんなに優秀でも環境が悪いと上手く行かないものです。カタルは歩合セールスだったので良く分かりますね。年収120万円が、年収1億円に変化するのですね。これが時代の変化に乗るかどうか…のイメージです。実に100倍です。現在のケネディクスもデフレ脱却のシンボルに採用されつつあるのですね。それは日銀がハローウィン緩和でアクセルを踏み込んだからですね。時代が銘柄選別を決めるのです。

IOTはスマートコミュニティーの構築に欠かせません。農業では気候変化により、水やりから肥料の量など…全てがクラウド上で管理されるようになります。だからソラテナへの参加のような、種まきが007の魅力でもあります。最初は商売にならないものです。HEMSもそうですね。最近は原油価格が下落しコスト意識が薄れていますが、スマートコミュニティーの構築が、国際競争力を高めるのですね。人件費ではないのです。佐川急便を中心とする物流変化は、様々な産業の構築の手助けをしますね。この発展を物流リートが、資金面で支えています。だからカタルは「リートはPFI」だと述べているのです。もし、この変化が一般化すれば…PERは30倍評価から100倍評価に変化しますね。

素人には分かり辛い部分ですが…売上=利益の質が問題になり、潜在的な成長力がPERの評価を大きく変えるのですね。カタル銘柄のケネディクス、ユビキタス、J・TEC、それぞれは非常に将来性が豊かな銘柄です。トヨタが何故、世界トップになったか? よくトヨタ批判の中に「下請け叩き」と言う悪評もあります。これは半年に1%ずつ単価を下げるからですね。1年で2%の合理化を常に求めています。その為に、下請けは、このハードルを越えるに必死です。この日々の努力が、トヨタの原動力でもあります。村田も同じですよ。あの米粒より小さな半導体開発に切磋琢磨し、日々、改善を続けています。

今日は007の業績数字を、ざっと見ましたが、相場はハローウィン緩和から2週間が経過し、新しいステップが生まれるかどうか…が、焦点になります。この2週間は、どちらかと言えば、指数買いによる相場です。故に裁定買い残も膨らんでいるようです。日銀のETF買いは、14日の相場が緩んだ時に入ったようですが…その為に引けにかけ、相場が急伸したようです。ハローウィン緩和効果は、ケネディクスにも反応しましたね。今週から始まる相場は、ハローウィン緩和を前提にした新しい相場が構築されます。

今までの指数買いの総花的な相場から、個別株物色が始まる可能性を、カタルはイメージしています。出来ればケネディクスが、スター株の座を得て欲しいと願っています。スターに、一度、選出されれば、一気に水準訂正が進みます。カタルは潜在的な一株利益を、今期は30円、来期は60円としています。故にPER30倍で900円、リートはPFIとの評価になるPER100倍では、6000円相場が…現時点でも想像できるのです。何しろ、AUM残高の来期2兆円の大台乗せ…が、実現できるかもしれませんからね。1兆4773億円のAUM実現は、そういうレベルですね。来春には、商業リートや介護リートの上場が計画されています。それでは、また明日。