デフレからの脱却(2014年11月24日)
株式の相場論において、大相場になるのは、いくつかの条件があります。絶対に欠かせないのが時代性ですね。ただ単に企業業績が良くても大きな相場になりません。米国の金融危機で経済が不振になり、自動車販売が大きく落ち込みました。しかしこの間の買い控えが、今回のスバル、マツダの躍進を支えています。このような背景は事前に分かっていますね。一方、このような一時的な現象より、時代革命の流れは、もっと大きなうねりを生みます。マイクロソフトやアップルなどの躍進は、大きな時代背景から生まれました。実はカタルが上京した時に、アスキーに惚れていた時期がありました。残念ながら消えた会社になりましたが…同時期に産声を上げたのがマイクロソフトですね。ビル・ゲイツは日本びいきで、よく来日していましたね。
要するに景気循環の波には、短いキチン循環から、ジュグラー、クズネッツなどの様々な波がありますが、時代背景のコンドラチェフの波に乗る銘柄が一番大きな相場になります。歴史的な産業革命から鉄道の発展、今回のIT革命など非常に大きな景気変動の波が起ります。人々の生活様式を一変させる材料の主導権を握る銘柄は、100倍以上の大きな相場となります。通常、株式相場は10%程度の運用成績を、毎年続けられれば、たいしたものです。30%なら驚異的な数字になります。今回、松井証券のおかげでネット取引が進み、株式投資が一般化して、個人でも10億~100億単位まで…大きく増やした投資家が増えてきました。努力すれば、皆さんの中からも成功者が誕生するのでしょう。
時代背景を兼ね備え、且つ、企業業績の変化率の高いものを見つけ、待つわけですね。ただ株は、この条件に見合っていても、必ず、上がるものではありません。あとは相場をアレンジする演出家の登場がないと…良い相場に育ちませんね。加藤あきらさんは、優れた演出家でしたが…相場論に拘る余り、銘柄選択が全くなっていませんでしたね。彼に、素質のある銘柄の相場を演出して貰えば…鬼に金棒でしょう。007やJ・TECは、この素質と言う点だけを捉えれば、非常に高いものを秘めています。問題は企業業績の波が、いつ来るか?と言う時期の読みだけですね。あとは演出家の登場を待ちます。
この演出家が単独参加の場合もあれば、複数参加で相乗りする場合もあります。大相場の条件として、もう一つ欠かせないのが「強弱感の対立」です。見方を変えると…評価が変わる点ですね。このような複数の条件が揃わないと…なかなか相場になりません。いくら頑張っても、基本的なバックボーンの政策運営が駄目では、絵に描いた餅です。カタルが希望に燃えて上京した2年目に、和光証券の副社長をしていた小川さんに面会した時に、彼は僕を前に…「カタル君、残念だったね。今回は昭和40年なんてもんじゃないよ。あの時は証券会社だけだったけれど、今回は銀行が総ヤラレだから…時間が掛かるから田舎に帰りなさい」と諭されました。現実は小川さんが述べられた通り、25年ものデフレ環境になりました。
彼自身も、こんなに長い時間かかるとは、当時、考えてなかったでしょうが…、まさか魔坂の展開でしたからね。ようやくアベノミクスで、この重い扉(デフレからの脱却)が開かれようとしています。実に25年も沈んでいたのですね。四半世紀に及ぶ整理相場は、日本株を異次元に運ぶと考えています。批判があればあるほど…相場は強く育ちます。カタルは基本構想として、日本が立ち直るためには…教育論の改革が必要だと考えています。先ずは教育ですね。しかし…これには時間が掛かります。自立する国民、イワシ民族にならない国民を育てることが必要ですね。選挙に行かないなんて…論外ですよ。
株式相場をやれば、誰でも儲けようと思います。そうすれば、自然に色んな知識が必要になり、世情に敏感になります。人を育てるには、株式投資は良い試練の場ですね。まず精神力が育ちますね。なかなか…儲けるのも難しいですよ。単に上がる株を当てれば、良いと言うものではありません。折角、大相場になる銘柄に乗っても、そのチャンスを生かせる人と、生かせない人が出てきます。最後は…その人が持つ度量が大きく影響すると考えています。ケネディクスは、カタルが上京して苦しんだ、デフレ環境を打破するスター株でしょう。これが駄目なら日本は沈没です。日本の基本的な経済政策の大きな間違いは資産デフレですね。その元凶が不動産価格の下落です。実に1300兆円もこの25年の間に失いました。年間48兆円の計算ですね。GDPの10%程度を毎年、失っていて景気が浮上する訳がありません。
しかもバブルの解消は、1997年頃に解消されているのです。その後17年間も底値圏を横ばいし続けた印象ですね。ようやく異次元緩和に続く、ハローウィン緩和でデフレから脱出する重い扉が開くのです。その象徴的なスター株がケネディクスなのでしょう。既に安値(73円かな?)から8倍以上にもなっていますが、未だに評価不足なのでしょう。その理由は来年後半になれば、皆さんも明らかになるでしょう。この動きは第二波になりますね。第一波で73円から849円へ、今回は春の289円が基点になります。カタルは来春には、たぶん1800円ラインだろうと考えています。流石に、そこまで上がるとまた休憩が必要になり、最終的には政策次第で1万円と述べていますね。100円の株が100倍の1万円へ…。信用創造機能の復活が、日本再生への道の第一歩ですね。
そうして…この金融力を使い日本は一気にスマート・コミュニティーへの世界に突入します。少子高齢化と言う欠点が、利点に変化するのですね。人口増を糧に成長した中国が沈み、ロボット大国の誕生になります。クラウドなどの情報を活用する時代が到来し、一気に効率化が進みますね。医学界では遺伝子の解明が進み、ロボット〈スパコン〉が人間を診断し、治療するようになります。 エネルギッシュな時代の幕開けですね。時代は宇宙ですよ。月や火星に向かうようになるでしょう。「新婚旅行は…月へ」と言う時代が意外に早くやってくると考えています。
信用創造機能を利用するか…しないかの選択ですね。今回の選挙は、そういう事です。もう後戻りなどできませんよ。行きつく道は、一つしかありません。ようやく政権当局は真剣に考えたのですね。カタルがネットに登場し、初めての展開ですね。実はカタルはネットの登場した時期に、ダヴィンチが誕生しています。でも金子さんは失敗、同時期にスタートしたケネディクスが、信用創造のバトンを継ぐわけです。まだ多くの人は信じてないかも知れませんが…619円の壁を抜いた事は、新高値の誕生を、手にした切符なのです。それくらいに619円は、価値がある関門なのですね。
昨年来…カタルが何度、この時期を夢見てきたことか…。ようやく実現したのです。2005年に付けた4090円の壁をクリアして、ようやく日本は…信用創造機能が復権するのです。いよいよ始まります。007やJ・TECの世界、スマート・コミュニティーへの扉の入り口に差し掛かります。でも、暫くは…目先2週間程度、高値保ち合いを続けると考えています。だから慌てることはないでしょう。何しろ信用買い残は6000万にも及びます。