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米国金融の改善(2014年11月30日)

最近、ようやく米国経済は、金融危機の後遺症から抜け出そうとしています。オバマ政権は、どちらかと言えば、日本の金融当局と同じで、清貧思想です。金融制裁の課徴金をかけており、大手行は争う事をせず、時間を優先して制裁金を払っていますね。日本も徳政令を発した方が時間を稼ぎ、早く立ち直ることが出来たと言う主張する人は、大勢いますね。日本のバブル崩壊は、国策の失敗で国に責任があると言う考え方です。建設業など長く低迷したのは、バブル期の後遺症があったためです。だから「貸し手責任」と言う考え方も登場しました。何か、似ているでしょう。そうです。東電の処理も同じですね。東電に責任を押し付けず、国の失政と認めれば、もっと円滑に後処理が進んだはずです。

税制もそうですね。例えば米国は前に払った税金が7年間だったと思いますが…後で失敗した時に還付されるのですね。しかし日本のケースは、前に払った税金は絶対に戻りません。米国はやり直しが効く仕組みになっていますが、日本は駄目なのです。市場経済においては、上下があるものだと言う認識が、米国と日本では、根本的に違っているのでしょう。全てを役人が管理し、中央政権下で統一基準を設けていますね。カタルは地方の生活に合った実情で、法律も変えるべきだと思うのです。ガソリン税などを含め、都心では車は必要ないですが、地方は必需品です。酒酔い運転も、許容度があって良いと思っています。何故か、日本は大衆迎合と言うか…。被害者意識と言うか…。効率より心情が優先され過ぎている様に、感じています。震災を含めての話ですよ。3年も経過すれば…被災者も自立させるのが、当たり前の常識だと思っています。メディアは、こんな論調を絶対に取り上げませんね。

何故、こんな書き出しになったのか?
理由は日経新聞の3面です。「進む企業統治改革」の記事の中で、米国とドイツと日本株の比較が載っています。ベルリンの壁崩壊で、本来はドイツが東ドイツの復興負担があり、大変だったはずですが、市場原理を上手く利用していますね。それに引き換え、日本はどうでしょう。この株価指数の比較グラフでも分かるように…日本は村論理を貫きました。日本空港ビルディングなどの事件ですね。ブルドックソースなど買収の時もそうでした。市場原理を無視した判決を下す最高裁、政治家など…。グローバル教育を怠った結果、アベノミクスへの嫌悪感が残っているのですね。

現状ではPER面などで、日経平均株価の上昇余地が乏しいと思われるかもしれませんが…実は、日本企業は全く目覚めていないのです。この紙面にあるスチュワードシップ・コードが一般化すると、企業は誰のものか?…を問うのですね。フジテレビの日枝さんのような発言が、なくなるのです。最近、G20の先読みが見えるようになり、三菱UFJが自社株買いに踏み切りました。僅かですが…。この行動は、非常に意義がある現象なのですね。カタルは日立を時々、採り上げていました。日立と言う会社は、実に日本的な会社だったのです。それが中西さんの時代になると…少しずつ変わり始めました。利益率を重視するようになりますね。まだまだ改善途上ですが…少し変化しています。三菱UFJが変わると言う事は…、日本全体が変わる第一歩なのですね。日本企業は、非常に無駄が多いのです。総資産経営をしていますからね。個別での収益を無視して、全体の利益を考えるのですね。ただ三菱UFJもまだまだです。サントリーなどの買収資金を、もっと効率的な運用に回すべきなのですね。

おそらく、ROE経営が定着すると、もっと劇的に収益構造が変わり、日経平均株価も論理的に、今の2倍、3倍の水準に行けるのだろうと考えています。最近、川重の関連記事が目に付くようになっています。へぇ…。今、株価チャートを見ました。やっぱり株価は上がっているのですね。建機部門を売却したり…やはり収益構造も変わるのでしょう。儲からない分野を売り、儲かる分野に、特化すればいいのですね。ROEの基本は、投下資本の効率化です。基本的に裁定取引の考え方ですね。2%の利益率の分野を整理して、10%の分野に資本を回すのですね。この基準を20%、30%と高めるのです。

アベノミクスは、基本的に信用創造機能を復活させようとしています。今までは株が下がると、その年金積み立ての不足分を補うために、日々の営業利益で、株式の評価損を埋めていました。今度は、この分がなくなりますね。デフレは経済発展の大敵なのです。だから株と不動産は上がるのですよ。1300兆円の逆襲の意味を、今日の日経新聞の3面と絡めて考えてみてくださいね。さて久しぶりに…先ほど、米国金融の株価位置を観てみました。グラフは米国の金融危機前の水準から作成してあります。ようやく、危機前の水準に戻ってきたのが、分かるかと思います。だから米国では消費が伸び、高級車が売れるようになっているのですね。日本の一時的な税制優遇の軽自動車の販売とは、違いますね。しかし最近、日本も高級車の受注が好調だと言うニュースがあります。レクサスの受注が好調だと報道されていましたね。

ゲーム関連などの創業者は、お金を使っても使い切れませんからね。一部に新世代が台頭していることも事実です。メディアも良い部分にスポットを当てて報道すればいいのです。きらびやかな成功者にスポットを当て、みんなが切磋琢磨して邁進すればいいのです。はやく、そのようなムードが溢れる日本になると良いなぁ~。それでは、また明日。

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