凄腕ストラテジスト是山金蔵の

是金レポート

反転上昇か?(2005年05月02日)

GWということもあり、なかなか積極的に買い進めない状況だ。中国のデモも沈静化に向かい、アメリカの企業業績に関してもやや安心感がでている状況で(経済に関しては懸念?)、今度は国内の企業業績に関心が向かう。

「業績がええことはわかっとるのやが、思てるよりもええかどうかが問題なんや!」
希望的観測が高すぎると、今度はその希望に企業の業績がついて来られるかどうかを気にするようになる。

高すぎる予測に実測がついて来られるかどうか。。。。。。。

しかし業績がええことには変わりは無い。仮に景気が構造論の上昇トレンドの中での循環論の調整局面であったとして、企業業績がよくてバリエーションが低ければなにも怖いものは無い。買えばええのだ。しかし人間は欲深いもの。。。。。大底で大量に買って、買い終わった瞬間、暴騰を演じなければ納得しないのである。

仮に大底でも買っても上がらなければだめであって、1年間塩漬けなんて誰もできない。だから不安要因が少しでもあれば様子を見る。今はその様子見の状況にある。暴落前と基本なにも変わらないので、安くなった分、割安に買えて、高値を追わなくともええのに、皆買いを見送る。。。。。。。。。。。。。。。
暴落前のトレンドが出ている最中だったら、なんぼでも買うたのにね~

そして価格が下がるとネガティブな側面に目が向かう。たとえば価格転嫁。。。川上はええけど、川下は価格転嫁がすすまずに苦しい。。。そりゃそうだ、でも日本の企業には底力がある。プラザ合意以降の円高にもめげず、ハイテク輸出企業は利益をたたき出してきたではないか?鉄鋼会社もデフレの波に押しつぶされそうになりながらも、やっとのことで現状のような利益の出る体質へと変わってきたのだ。

川下は苦しい。。。でも思っているより利も早く意外と利益が出るようになるのではなかろうか?そうはいっても業績はええのだから、仮に暴落すれば積極的に買い進めるつもりで、ここから買い下がればどうか。。。。。

と。。。言うことで大底はうった可能性は高い。そして現状は底値に近いポイントだ。が。。。。。しばし動き停止。。。。理由は「買うてもすぐに上がる気~せえへんからな~」だ。

でもそういった時に買わへんとなかなか儲からへん。