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2005年12月20日
来年の相場展望
師走もおしせまり、もうすぐ年明けである。今年のこの怒涛の上昇を1年前いったい誰が予想しえたのであろうか?と本当に感じる1年であった。手元にある2005年1月4日の日経新聞、一面には”日経平均、(2005年)年末13000円”との見出しが躍っている。
さすがに2004年の年末の動きから2005年は上昇トレンドと予測したようだと、一見して見えるがこれが実はそうではなかった。2004年12月30日の引け値11,488.76円だから、そこにちょこっと1500円程度
ボラティリティを乗せたに過ぎない。下値の目処の識者平均が1万円だったので、これも1500円下。結局2005年はこの怒涛の上昇どころか、識者達はたんなる持合いを想定していたのだ。
相場上昇は単に”デフレ脱却の期待+企業業績回復期待”であって企業業績も所詮不透明であり、相場は上昇トレンドではなく、ボックス継続との見方であった。
弱気派は、景気減速、企業収益悪化、円高進行、減損会計の悪影響、と悪材料を並び立て、1万円割れもありえると言及していた。これは有名な、識者の意見であった。
毎年年初にでるこの相場予測を私は後生大事にもっているのだが、あとあと検証するといかにこれらが当たらないかがわかる。16000円の相場を当てたのはほんま沢上さんくらいであった。
(ただ彼の場合は万年強気なので、若干割り引いて考えなアカンけど。。。)
そしていよいよ来年の相場の予測(占い?)が出始める。おそらく下限13500円、上限18500円程度が一番多いのではないかと思う。それは16000円プラスマイナス2500円のボラティリティからくる数字だ。結局それって特段なにも考えずに、現状をふまえボラティリティを考慮して上下にプラスマイナスしただけの数字なのである。もうちょっとひねりがほしい。。。。
私の考えとすれば来年はPERの拡大が見られると思う。今の平均PERは来年度、全銘柄で22倍前後。
経済のトレンドと企業業績の改善が続くベースで考えれば、PERが拡大すると考えるのは自然であると思う。仮に30倍になったとすれば、16000円×30倍÷22倍=21800円だ。
ここに企業業績の上昇が加わる。10%増で24000円。15%増で26000円。状況次第では25000円でも3万円でもおかしくはなくなる。でもこう言うと「おかしいんじゃない?」と思うかも知れへん。
が。。。相場なにがおこるかわからへん。しかも団塊の世代の大量退職によるコスト減、中国を中心としたアジアの成長、高付加価値製品の国内回帰と設備老朽化による設備投資需要、機械を作る機械が足らないという異常な状況、いっきに回復の兆しが見えた個人消費、資源中心に盛り上がる資産インフレの影、東京都心中心の不動産価格の上昇などなど。。。。。いままでなかった大きな構造変化がこの日本で起きていることを考えれば、「おかしんじゃない?」という数字がおかしくなくなるのだ。
来年相場は驚くような上昇を見せる。私はこのように思うのだが。。。。。