凄腕ストラテジスト是山金蔵の

是金レポート

新興市場は底打ちか?(2006年10月20日)

新興市場はそこそこ元気。ジャスダックにマザーズ、ヘラクレスとどの指数も同じような動きを見せる。注目の楽天も2日連続で4000円前後の上げを見せ、一旦市場全体として落ち着きを見せ始めた。

添付のチャートはマザーズ指数のチャート。見ていただければわかるが一目の遅行スパンがそろそろ買い転換にさしかかる。何度か一目に関しては言及しているが、一目は遅行スパンを見るのが一番わかり安いし、相場の的中率も高いのである。

そして遅行スパン順転と同時に現指数が薄い雲を抜けにかかる。仮に雲を上に抜ければ、いくら薄いとは言え1月の暴落が始まって以来初めてとなる。新興市場底入れ。。。。。。。市場参加者の期待が高まる。

が。。私個人の相場観としてはまだちょっと早いかなあ~と感じる。新興市場全体が底入れと言うよりは成長力があってバリュエーションの安い銘柄群限定の動きになるのではないかと。

新興市場全体が底上げとなるには
①東証一部も二部も大きな上昇トレンドの中にあり、投資家が少しでもボラティリティが高くベータの高い銘柄により魅力を感じるような局面
②新興市場銘柄の成長神話が復活する局面(一部の銘柄の急激な業績の伸びによる新興市場全体への期待感の高まり。)
が必要となろう。

それにはまだちょっと早いような気がする。
新興市場。。。確かに底は入ったが、それは期間限定、上値の限られたものになるのではないかと現状感じる。当面はストックピックの展開で、銘柄選別が大切な時期と言えよう。なんでもかんでも上昇するにはまだちと早い。

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