仕組まれた天然ガス暴落(2006年10月25日)
新興市場はじりじりだが下値を切り上げる展開に。私は常々新興市場は市場全体が上がるのはまだまだ先で当面はストックピック、個別でバリュエーション重視による相場が続く。しかし個別の中には何割~倍というような上げを演出する銘柄も出てくると申し上げていた。現状その見方に変更はなく市場全体としてはやっぱまだまだしんどいと見る。
添付のチャートはマザーズの一目均衡表。現状遅行スパンは買い転換寸前の状況で、それと同時に雲にさしかかる。その雲ってのが、このところのジリ貧横バイ相場でほとんど線のような状態。仮にここを抜ければ1月の暴落以降初めて”雲を上に抜ける”ということになる。この動きはそれなりに評価してもいいものと感じる。
だが指数全体の動きは”なんとか底がはいった。”程度のもので、ここから本格上昇トレンドとなるにはまだちと早い。これは商品、資源にも言える話だ。
天然ガスに端を発したアマランスの崩壊事件は原油やそれ以外の資源市場に大きな打撃を与えた。
以前も書いたがJPモルガン、シタデル、その他の資源にポジションを取っていたヘッジファンドは天然ガスのヘッジとして原油やそれ以外の資源を売っている可能性が高い。
需給は際限なく悪い状況は脱したものの、それはいっきに改善すると言うわけではなくアンワインドにはそれ相当の時間がかかる。つまりこれ以上価格下落という最悪の状況にはならないんだが、以前のように高値をバンバンに更新するというにはまだ早いと言うこと。
そうなるには現状保有していると推測する”天然ガスロング、原油ショート”と言うようなロングショートのポジションの解消と、資源価格暴落の余波をうけた傷が癒えることが必要となる。
新興市場も同じ。もうそろそろホリエモンの余波というかショックは和らいではきたが、「新興は儲か
らない。」というイメージを完全に取り除くにはまだちょっとと言うところ。
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でもバリュエーション重視で投資ってのは本来あるべき姿である。バリュエーションを無視したボラティリティだけでなんでもかんでも全面高ってのがほんまは異常な状況なんだよね。。。。。
話は変わるが天然ガス、オイルの暴落の背景に関して「こういった説もあります。」と言うの書いてみる。
それはアマランス、マザーロックと資源価格暴落の背景についてだ。「まあこう言うのはユダヤ人の陰謀説、ロスチャイルドの陰謀話と同様で根拠のないゴシップみたいなもんなのですが、話としては面白いでしょ?」と言う話。。。。
それは今回の原油、天然ガスの暴落、アマランスの崩壊が仕組まれたものであると言うものだ。これは
「9.11は仕組まれていた!!」
「アメリカは実は月には行っていなかった!!」と言うのと同じでそれらしき推測はあるんだが実証は不可能で「不可思議な話やなあ~」と言う類いのものだ。
中味はこうだ。もうすぐアメリカでは中間選挙がある。”イラク戦争をめぐる国民の高まる不満、ブッシュ政権への支持率低迷、共和党議員のスキャンダルなどが足を引っ張る形で、共和党は現在の40議席の確保も困難になる可能性が出ている。”という見方がどうも大勢のようで、現政権には苦しい戦いになると。。。
そして資源価格が低所得者層の生活を徐々に苦しいものへとおいやる。低所得者層のガソリン価格上昇などの不満は当然現政権へと向けられる。
で。。。。選挙のためにせめて資源価格を暴落させてその不満を取り除こうと言う政策(?)が考えだされ、それが今回のアマランスの事件につながると言うものだ。
なるほどねえ~ありそうでなさそうでって話やな。実証はでけへんし、まさかそんなこたあ~ねえだろうって話。それって今年日本でもあった各種、ホリエモン、村上氏の逮捕劇も同じ流れのシナリ
オって言うのと同じやね。
株高を背景にした新興企業やファンドのM&A、買収劇が目に余るようになったので見せしめにやったって言う話と。これもわからんではないが、まあそう言う見方もあるねえ~って程度の話やな。
まあ資源価格も新興市場も先に書いたように需給の呪縛はそう簡単にはとれへん。それだけは間違いのない話やと個人的には思うが。。。