新興株ヤフーをみる(2007年04月28日)
今日は時間がないので、ざっくりと解説します。新興株の雄であるヤフーについて考えて見ました。私は成長性から楽天を支持していますがTBS問題があり不透明です。それでも安すぎると考えていますが、同じ仲間のヤフーが決算を発表したので少し触れます。実は先週、ビスタニュースでこのようなチャートを載せ、ヤフーの底入れが近いことを明示しました。

私は決算発表日を知りませんでした。あまり多くヤフー株を持っていませんでしたから…しかし発表数字を見て市場は健全に反応しましたね。世界の株価の水準は、成長力を適切に評価しています。成長力の高いアマゾンをPER140倍、アメリカヤフーは55倍、eベイは43倍、グーグルも43倍です。
日本のヤフーの前期一株利益は958円でした。仮に同程度、今期も伸びると23%増の1178円になります。株価が41650円ですから予想PERは35倍の水準です。しかし日本ではグーグルより圧倒的にヤフーの方が強いですからね。やはり適正水準は45-50倍程度なのでしょう。そうなると株価は53010円―58900円が適正レベルになりますね。

次に四半期別の業績推移を見てください。上のグラフを見ると06年の初めに業績の伸びは落ちていますが、再びもとの伸びに戻っている印象を持ちます。さらにチャートを検証します。

下値の出来高が底入れ状態を示していましたが、ご丁寧にこの数週間、底割れ状態を示してから出来高を伴って騰がっていますね。見事な形です。おそらくヤフー株はようやく長い下落過程を終えて上昇波動に再び入ったのでしょう。その様子がチャートから窺えます。
ここが大切です。過度の保守的な会計処理により、多くの新興株は特別損失を強いられています。この反動は正常な過程に戻るにしたがって利益の積み増しに力が働きます。故にUSENに対しゴールドマンサックス証券が250億円も投じたのですね。USENも過剰な会計処理を迫られ会計士を変えましたからね。この意味を良く考える必要があるでしょう。30日にはビスタニュースである銘柄を解説するつもりです。期待の銘柄に兆しが見え始める時期がようやくやってきました。