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情報って?(2007年05月05日)
日本人の意識のズレが大きくなって生産性の低迷に繋がっています。残念ながら、僕らネット族の世代の良識が欠けているようなのです。今日は保育料の未納問題が新聞に載っていましたね。先日は給食費の話でした。もっとも懸念する事に防衛庁の情報漏えい問題があります。中国がスパイを使って軍事情報を集めているのだそうです。既に「月刊 選択」は一般的になりましたが、「日本を元気にする会」が発行する情報誌もなかなかです。
多くの日本人は情報に対する価値観が希薄です。どうやって情報を集めているのか?皆が知らないからでしょう。最近、新聞社の記者もネットから検索し調べる時代だそうですね。足で稼ぎデータを作る方法の原点を知らないのですね。信号機がどのように作動しているか?知っていますか? 時々、道端でアルバイト風のお兄ちゃんがカウンターを手に持って、自動車の数、バイク、自転車、歩行者などを計測していますね。あの数字が元になり信号のスピードがコントロールされているのでしょう。
例えば、このIRNETの場合、未来かたるの場合ですが、読む新聞の数が一日6紙程度、週刊誌が5誌、月刊誌が2誌ぐらいでしょか? 他に良いといわれた本も読みます。最近ではSNSで紹介された「マザーズ族」と言うのを買いました。何故、彼らが成功できたか?と言う原点が書かれた本ですね。買うのは誰にでもできますが、それを読み、どう考えるか? この情報の解釈に差が生じるわけです。常にこの記事が、株価に与える影響などを考えながら、頭の中の相場観が変化するわけですね。
例えば、今日の記事ではマイクロソフトとヤフーの業務提携(合併交渉?)が報道されていましたね。この記事はグーグルの一社勝ちの状況を打開するものになるでしょう。最近、アメリカではグーグルの活躍が目立っていますから…この報道を受け、日本株はどう動くのか? おそらく株価が反転し出した日本のヤフー株に追い風に作用するでしょうね。それと同時に、TBSと楽天の問題にも影響が考えられます。優秀な経営者ならこのままでは日本もやられると思うからです。世界で一番安い通信環境を生かし切れてない政官民の政策にも影響を与えることでしょう。
ダウ・ジョーンズ買収問題も世界の流れを示す話題の一つです。日本がこのままでは中国に抜かれるのは当たり前、アメリカの属国だった日本は、今度は中国の傘下に入るのでしょうかね? 日本の政策官僚にはビジョンがないのでしょうね。悲しいことです。保身に勢力を使っている現状が…本物の競争をした事がないから動揺するレッドソックスの松坂を見ているようですね。株価が低迷している理由は明らかです。市場にお金がないからです。マネーサプライを見れば明らかですね。
銀行が自由化されたおかげで庶民までが外債投資を始め海外に預金をしています。日本のお金が海外に流れ海外の株は高くなり、日本には還流しない。海外で溢れたお金が日本に還流し外人買いとなって表れますが、自虐的な日本人は、新値を更新するアメリカ景気の後退論など、悲観論ばかり唱え日本株を売るのです。日本人が自国の株を売り外人が日本株を買う。金融の世界にも本物がいないのです。
何故、このような形になったのか?
民衆の無知化を狙った画一化教育の影響でしょう。何が「ゆとり」教育だ。日本は全てこれです。日本戦略会議で先頃まで労働生産性の問題が取り上げられていましたが、成長性に言葉を変えられたそうです。おそらくこの狙いは労働生産性だと数字に表れ数値目標化されるが成長性だと誤魔化せると踏んだ官僚の作文でしょうね。この記事も報道されていました。読んだ人はいますか?
ジョージ・ソロスの最初のヘッジファンドは3人の立ち上げなのです。一人がトレーダーとして市場で采配を振るう。ジム・ロジャーズはアナリストとして情報を集めるのです。そうして、あと一人は女性の事務員です。そうして世界で有数なお金持ちになりました。金融の世界で成功者となれるのは、ほんの一握りです。多くのファンドが立ち上がりますが続かないのです。長く続けることが出来れば本物なのでしょう。継続は力なり。

多くの人が情報の価値観の意味を知りません。それは情報をコントロールする力がないからです。講演会でよく目にする光景ですが、前置きの解説などでは居眠りをしていますが、参考銘柄を挙げると途端に目を覚ましメモをする。この程度の人間に情報の価値が理解できますかね?何故、その結論に至ったのか?そこが問題なのです。結果などより考えのプロセスが重要なのですね。上の緑の情報という部分で様々な加工がされるのです。
一つの現象は何も価値を生みませんが、ジグソーパズルのように、二つ、三つの現象の組み合わせが意味を持つようになります。その接着剤の役割がジム・ロジャーズの役割で、その情報を元に実際のトレードをするがジョージ・ソロスの仕事なのですね。ビスタニュースはそんな役割を担えれば良いなぁ~と、考えている次第です。明日、「株式相場の展望」をビスタニュースで解説する予定です。