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株式教室

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決算のポイント(2007年05月12日)

今日はベンチャーリンクの決算発表が迫っていると言うことなのでそのポイント整理しました。残念ながら株価は低迷しておりますが、業務内容は大きく改善しているようです。代表的な七つの習慣、カーブスが好調に推移しています。しかし両部門とも今のところ利益率は低いようです。収益を支えているのはフジオフードと組んだ「毎度おおきに食堂」などの外食部門と思われます。まもなく発表される。第一四半期の数字は赤字決算だと言われています。

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その理由は…毎度おおきに食堂は順調に売上を伸ばしていますが、(フジオフードの昨年の売り上げ増は53.5%増です。)一部店舗で収益に未達のために店舗閉鎖が行われ、その費用を計上するからでしょう。この様子はフジオフードの決算発表から分かります。決算数字は売上5421-営業利益327-経常利益―295-最終利益―35となっておりフジオフードは特別損失を208百万円計上しています。

c20070512b.gif推測1 同様の経費がベンチャーリンクにも求められているのでしょう。

推測2 もう一つの赤字の理由は新規事業の立ち上げ費用の計上です。
カーブスなどは順調に店舗数を伸ばしています。背景には団塊の世代の退職に絡み健康意欲が高まり、厚生労働省もメタボリック対策などに乗り出しています。環境は良いのでしょうね。そのためにTVCMの放送など多額の費用計上があったこと。

リンクトラストと組んだ保険販売や、生産者直売のれん会FC展開、店舗そのままオークション、御街堂おかず、ミッショナリー、cutonly、一牛など一気に新規事業を加速させています。その為の立ち上げ費用の計上。

おそらく、この二つが赤字決算の理由なのでしょう。しかしフジオフードの数字予想を見るとリスクを全部取り除いたようです。何故なら、フジオフードの業績予想は中間期(10856-615-147)で、通期では(24039-2150-959)と赤字を補って黒字数字を予想しています。ベンチャーリンクより楽観的な数字予想ですね。

ここで重要な事は損益分岐点の考え方です。売上が固定費のラインを超えると、あとは売上の伸びが利益に直接繋がります。右の図を参照して下さい。故に今回の第一四半期の見所は月間売上高の推移です。

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問題は株価です。この決算数字にどのような反応を示すか?
1.考えられるのは一度売られた後、買われる展開です。この可能性がもっとも高い。
2.さらに株価の低迷状態が続く。この場合は今期の数字が予定を大きく下回るケース。しかしこの場合も大きな株価リスクはありませんね。株価位置が低いから…
3.環境によりますが一本立ちするケースもないとは言えません。

何故なら…
既に株価は下値で株価は6ヶ月先を見て動くと言われていますから、現在の様子は今年11月の業況を先取っているラインです。と言うことは…、どう考えても、まもなく株価は将来の夢を買い始める展開に向かうのではないかと思いますが…果たしてどうなるでしょう。

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