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四季報の発売を控え…(2007年06月02日)

今日はもう直ぐ四季報が発売されますから、そこでの注目点を取り上げます。四季報のCD版では過去の四季報が見られます。そこで自分が注目している企業の業績を見てください。最近一番綺麗な形で株価が上がったのは太平洋金属です。この会社はステンレスや特殊鋼の原料であるフェロニッケルをメインに生産しています。海外にも鉱山会社の権益を持っているようです。棚卸資産が103億円あり、製品価格の上昇はプラスに働くのでしょう。下の表が最近の4四半期分の四季報数字をまとめたものです。

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御覧頂いてわかるように、毎四半期ペースで売上、営業利益が増額されています。その様子が下のグラフです。2007年の予想は時間が短くなれば修正率は縮まりますが2008年は逆に膨らんでいますね。この理由はニッケル市況の推移と思われます。カナダの鉱山会社でストライキがあり、その動きに便乗した仕手グループが価格を押し上げたと推測されています。当然、価格の上昇をみてオーストラリアなどの埋蔵量の多い国では開発が進んでいます。

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まぁ株価の予想でないので詳しい背景を知る必要はないでしょうが、市況高が利益を上積みしているのは事実でしょう。

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ここではこのようなグラフの企業を探せば、株価も上がると言う程度の事を学べば良いでしょうね。通常、製造業ではこのような変化はありません。やはり市況産業ですね。それもニッケル市況のグラフを見れば価格推移の異常さは分かります。まぁ、それは兎も角、良いサンプルです。毎四半期、業績が上積みされる会社の株価はよく騰がるという実例でしょう。

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