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鉱工業生産指数(2007年06月30日)

鉱工業生産指数とは、鉱工業分野の月々の生産量や出荷量、在庫量を基準年次と比較して算出した指数のことで、経済産業省が月末に毎月公表しているデータです。
指数は生産・出荷・在庫という景気循環の基本を体現しており、景況感に大きな影響をもたらす指標です。企業のストック(設備を含む)調整が話題になることも多いので、在庫の動向、生産と在庫の相対関係が注目されています。

採用品目数は521。原則として各指数の採用品目の測定単位は数量ですが、製品の品質、大きさなどが著しく異なる品目を統合して採用品目としている場合のみ金額を測定単位として採用しています。生産指数では36品目について金額を測定単位としています。その状態をグラフ化したものが下の在庫循環図です。

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1「生産活動が上向き、前向きの在庫を企業が積み増す局面」
2「景気がピークをうち、徐々に意図せざる在庫が積み上がる局面」
3「在庫調整を進める中、生産活動も停滞する局面」

このように景気の上昇・下降を判断する上で重要です。非常にふれが大きい指標であり、移動平均を利用することも多いようです。上記の在庫循環図はイメージ図で実際の形はこのような理想系ではありません。例えばこんな感じです。

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この鉱工業生産指数は、景気循環のキチンの波を見るものに使われます。例えば設備投資の産業用ロボットの動向とか、半導体素子の動向とか、乗用車の動向とか…。それぞれの項目に分かれています。例えば鉱工業生産指数の品目から液晶テレビを見ますと、こんな感じですね。生産量はどんどん上がっていますね。成長している証拠です。自分の持ち株で主役となる生産物を取り上げ動向を見るのも株価の将来の予測になります。シャープの株価の動向とこの数字の関連は如何でしょうか?
今日は鉱工業生産指数を考えて見ました。

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