« 鉱工業生産指数 | 最新の記事 | 業績と株価(1) »
ソフトバンクのみかた(2007年07月07日)
株式の株価予想について…
基本的に株価は業績に連動します。故に利益が増えれば株価も上がります。その為に業績予想が必要になります。各人がインターネットの普及により正確なデータが知識さえあれば、簡単に入手でき分析できます。簡単ですからこのやり方を一部ご紹介しましょう。
昨日、携帯電話の新規販売台数が社団法人電気通信事業者協会と言うところから毎月発表されておりそのデータを元に業績分析し自分なりのストーリーを加味するわけです。ここでソフトバンクのホームページに行き、決算短信などで事業部門のセグメントを見ます。そうすると、売上が2兆5442億19百万円、営業利益が2710億65百万円と言うのが分かります。ソフトバンクの売上構成は5つの部門に別れています。一番のメインが移動体通信事業です。売上高が1兆4420億4千万円で売り上げに占める比率は56%になります。この部門の営業利益は1557億43百万円です。
つまりソフトバンクと言う会社にとって携帯事業の行方が利益水準を決め株価に多大な影響を与えるのです。以下ブロードバンド・インフラ部門の売上は2642億27百万円でおよそ10%の比率です。この売上比率を元に業績を見ていきます。このADSL部門の売上は微減状態が続きそうです。前期は2%の減少でした。こんな感じで予測するのです。
そこで今回の携帯電話の発表の数字は1ヶ月の数字ですからすごいのですね。20万と言う数字は既存の携帯電話加入総数の1644万台に対し1.246%の数字です。この推移を仮に維持できれば、年率で15%の数字になります。机上の推論どおり現実は運ばないでしょうが、可能性はあります。事実、今年に入ってからのソフトバンクの純増数は概ね1%を越えています。グラフからも解りますね。と言うことで金曜日に株価は下がりましたが、今後のソフトバンクは注目されるのでしょうね。
