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業績と株価(3)(2007年07月28日)

さて、先週の日揮を何故かたるが注目した理由は分かりましたか? 
あの資料から自分なりに調べた人が何人居たかな? 問題はここですね。あのレポートを読んだだけじゃ分かりませんね。様々な理由があるのです。一つは業績の悪化の理由です。あの時期、採算の悪いプラント建設が重なっていました。その為に、あの時期以降は厳しい採算ライン基準を設け、選別受注していました。だから業績を見ると売上が減っていますね。しかし利益は改善しています。その時に、原油価格が上がり始め、春に大商いになって株が上がり始めました。業績は好くなるし、外部環境は良いので、株は上がると思って日揮の株を買ったのです。1999年春。ところが…一年も待たされるのです。

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第二の理由は株価位置にあります。先週だけのチャートじゃ分かりませんね。期間の長い月足を見てください。今だから言えますが、あの時が一番、株価は安く大商いを演じていますね。後講釈は誰にでも簡単にできます。日揮の実力は4桁以上のものだと思っていました。一株利益100円をあげることが出来る会社なのです。事実、表のように1994年に一株利益101円を上げています。潜在的な実力のある会社だったのです。過去の実績があったのです。環境が変化すれば実力企業が復活する。今の三菱重工と同じ環境です。

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さらに、僕の大好きな赤字から黒字転換する業績の変化のパターンです。ホンダの場合とは違いますね。ホンダも回復しましたが赤字には転落していません。経営者としてはホンダの方が上ですがドラスティックな改革が臨め、大きな変化が期待できますね。株価が下値で外部環境が整っている。全ての条件が揃っている株なので、上がると思って買ったのですが…1年も早かった。と言うより見込み違い? 先週の株式教室と合わせてこのレポートを読むと分かりやすいね。

さて今日は、失敗した双日を採り上げましょうかね?
何故、僕はあの時から双日を追いかけたのでしょう。下の業績とチャートを見て…考えて下さいね。来週、今日のように解説します。

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