« 空前規模の金融政策と財政出動 | 最新の記事 | 現実と展望 »
利下げの効果は大きな自信(2008年12月20日)
日銀は利下げと実施し、更に量的緩和を拡大させました。CPの買い切りと国債の買い増しですね。久しぶりに…市場性を発揮したと思います。日本は計画経済の国で、教科書で教えている資本主義と違います。資本主義とは市場経済を示すのです。景気が悪化すれば景気を浮揚させますし、景気が過熱すればブレーキをかけます。しかし日本は過去20年以上、国民の財産と生命を守っていません。GDPは伸びないし、自殺者は増え続けるのです。だから鬱の時代などと言われるのです。若者に精神患者が多いのも当然です。
通常は若い人は向上心があるものです。期待に胸を膨らませ夢を抱くのです。もっと良い生活を目指すのが若者です。しかし日本の政策はデフレ政策で、あれをしては駄目、これをしたら駄目と毛沢東時代の文化大革命を実施しています。コンプライアンスと言う言葉で人々を縛り、内部告発を奨励するのが消費庁の発足です。国民はマスコミに騙されていますね。確かに円高は輸出産業に多大な影響を及ぼしますが、円高の恩恵は大きいですね。ユニクロの社員は空前の好景気で食品やガソリンなどが下がり給料は増えますし消費財への支出は減りますから可処分所得が増えます。マンション業者はユニクロに行きセールスをすれば良いのです。きっと売れないマンションも売れるでしょう。
日本のマスコミの報道を疑いの目で見たほうがいいです。政策担当者の都合のよい情報だけが流されているといっても過言ではないでしょう。吉本興業のようなお笑い番組を国民に流して洗脳しておけば、政策批判が減りますからね。しかしネットの普及のおかげで私のように主張する人もおりだんだん誤魔化しが効かなくなります。その点、株式などの金融市場は既にグローバル時代ですから…日本の政策だけで株価が動くわけではありません。残念ながら、国策は効率的でないのでダイナミックな動きは期待できませんがソコソコ成果は出るのでしょう。2006年1月からの低迷相場がようやく終わりました。もう直ぐ3年です。3年と言う月日は人の心を変えるのに充分な期間ですね。
「義」と言う言葉の価値が、先の見えない鬱の閉塞感の時代だから、「希望」と言う言葉は新鮮な響きを持ち、「義」の価値を高めています。多くの人は時代に流され自分さえ見失いますが、今こそ、自分の価値が光る時代はないでしょう。市場はとっても明るく感じています。株高しか述べないかたる君は2008年の暗い年の瀬戸際に明るい兆しを感じています。久しぶりにワクワク観が漂い始めました。僕だって先のことは分かりませんが、この感情は日増しに強まっていますね。株式投資はいつも試行錯誤なのです。釣り糸を垂れなければアタリはありません。大物が釣れるかどうかより、先ず、アタリがあるかどうか確かめなくてはなりません。釣り糸を垂れなければ魚信は分かりませんね。私は何度かポイントと思われる場所で、最善の行動を貫いてきましたが、過去3年間、全て失敗でした。しかし今回は見事に行動するパターンが当たり始めました。成功は自信を生みやがて確信に変わるでしょう。
当たり前なのですね。下のグラフはFRBの公定歩合での融資の推移を示したグラフです。すごい量のお金が市中に流れています。重要な事は30年物の米国債の金利が急低下しています。この意味は非常に重要です。住宅金利が下がるだけでなく、国債を保有する金融機関に多額の含み利益が生まれているのです。株式投資をする人は分かりますね。この意味が…信用の含み利益があれば更にリスクを追えるようになります。信用秩序は徐々に回復するのです。私は今日の市況で何度も述べています。シティーバンクへの二度目の資本注入と資産への政府保証をセットで掲げました。バンク・オブ・アメリカは中国建設銀行の株を大幅に買い増しました。米国金融が立ち上がり始めたのです。ジェシー・リバモアはカラ売りによって大恐慌で大成功を収めました。しかし最後は自殺をしています。転機は既に始まっています。重要な節目なので良く考えて行動すべきでしょうね。