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現実と展望(2008年12月27日)
年末を話題にするニュースが多くなってきました。一年間を振り返る特集番組です。
天皇陛下には申し訳ありませんが、昭和天皇が崩御された後の平成の世は日本の混迷期ですね。戦後の混乱から見事な復興をみせた日本はジャパン・アズ・NO1と絶賛された時代がありましたが、キャッチアップ後の構造改革に躓いたのです。バブル崩壊から対処療法で取り組んできた日本ですが世界景気の後退により、その現実を再び見せ付けられています。社会保険庁の存続の問題は現実を直視しなくてはならない問題ですが、どれだけの国民が実態を見ているのか…誤魔化しや先送りで乗り越えられる問題ではありません。日本には残され時間はもう殆んどありませんね。株価を見れば明らかです。
異常な水準まで売られる株価が、果たして正しい未来を予測しているのかどうか…
日本電産と東洋電機の買収問題などを見ると、この国の経営者のレベルが分かります。
政治家も同じで、これまでの実績の蓄積で生きているような状態ですね。早くからグローバル化を目指している企業は、いつ日本を脱出するのでしょう。エルピーダと言う会社を考えると国の対策が企業業績を左右する段階に来ていることを物語っているようです。
一度、詳しくその背景を特集する必要がありそうです。NHKさん頑張って下さい。台湾政府は設備投資の恩恵を与え税金などの免除をしています。国を挙げて応援しています。しかし日本は冷淡ですね。法人税は高いままで、故に国際企業の設備投資は海外が中心です。日本から資本が逃げ出しています。今の円高はチャンスなのです。
最近の株価の上下はこれまでの常識を逸脱しており、新しい時代の到来を思わせるようです。日本興業銀行の中山素平さんが亡くなられたのが2005年です。あの方が最後の銀行マンかな? 日本の産業を育成する為に奔走されました。コンプライアンスなど糞食らえ、仮に産業を育てると言う時期に法令遵守を掲げたら、どの産業も育ちません。日本では直接金融も締め付けられ排除された政策ですから、新しい産業を育てるのは大変ですね。責任逃れのための法律と思われる方向へ流れた現実は社会に閉塞感を生んでおり、若者が自分の心と社会とのギャップの狭間に揺れています。
「誰でもいいから殺したい」この発言は、ゆとり教育のゲーム世代の影響かどうか…。
たんなる株屋はここまで考えないと駄目なのでしょうか? カラ売りを容認すれば良いのでしょうが…大きな夢が語れる時代を夢見てセールスをしてきましたが…
再び訪れる金融相場は日本の政策を直視しているので、大きなものにはならないのでしょう。可能性のあるアジア通信インフラの雄であって欲しいソフトバンクは資金不足です。総務省と戦い制約を科せられた中での戦いです。日本のデジタル技術をグローバル基準にする為に政府は国際的な働きをしなくてはなりません。中国の承認を得ればグローバル基準への道は開けます。だから協調し共同で開発するプロジェクトを掲げる時期に来ています。押上に建設されている第二テレビ塔は着々と工事が進展していますが、国際的な取り組みを準備していると言う話しを聞いたことがありません。日本は世界有数のテレビの生産国です。ソニーやパナソニックが存在し、デジタル情報時代を先取りできる産業も育っています。後は官が予算を取りアジアの通信インフラ整備に乗り出すべきです。硬直化したODAのあり方を変えないとなりません。先ずは中国を誘い世界制覇を目指すべきでしょう。有力な欧米企業も巻き込んで…。情報インフラの覇権を手中に出来れば日本の新しい産業基盤が確立されますね。車からロボットへ…夢が膨らみ、株屋も面白いセールスが出来るのです。
当面は金融相場を確立させる段階の相場です。既に株価は反応しているようです。