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決算と株価(2009年04月18日)

今日は株価と業績発表の話しをテーマに書いてみようと思います。
昔から「材料出つくし」と言う表現が、株式市場でよく使われます。「知ったらお終い。」という意味ですね。株価を形成するのは需給動向です。その需給動向を左右する一番の要因が業績です。他にも研究開発などの未来の夢や世界の経済情勢などの外部環境が様々な形で影響を与えるわけです。昨日、ある人が新日鐵の上がっている原因を解説していました。主力製品の車などに使われる薄板鋼板の価格決定が新日鐵に有利に決着したと言う記事です。直接の原因はそうかもしれませんが、今日の日経に報じられていたように中国経済の成長が背景にあります。所謂、BRICs関連株の復活ですね。

株価の背景(環境)が素晴らしい時は、何かしらの切っ掛けが、大きく株価に影響を与えます。原因を考えれば容易に人間の心理の背景が見えます。みんなが新日鐵もそろそろ上がるんじゃないかな?と考えていたわけです。何故なら、商社などは先駆しており、鉄の株価は遅れていましたからね。そんな心理の時に材料が出て人気化したわけですね。実はビスタニュースでは新日鐵も数週間前から採り上げています。まぁ、宣伝は兎も角、このように業績に左右する記事は株価に影響を与えます。

一概に判断は出来ませんが、株価が既に大恐慌を心配し下がっている時に、実際に悪材料が表面化しても、その後の株価に大きな影響を与えるものではありません。逆に株価位置が高い時に好材料が出れば、そのときが下落の切っ掛けになることがあります。皆が好材料を待ち望んで事前に株を買っているからです。記憶に新しいのは昨年の三菱商事の決算ですね。私もある程度は上がるのでは…と考えていましたが、結果は直ぐに下げました。

今朝の新聞を読むと…東芝の大型増資の発表があります。まだ発表されてないから憶測で書いちゃいけないかな? 私の推測ですよ。ゴーイング・コンサーンの条件変更通達が金融庁からありましたね。基準を緩めたのです。厳密に言えば、東芝は債務超過状態だと言う話しがありました。フラッシュメモリの赤字はすごく、おまけに年金積み立てが足らず、更なる赤字がこの後に計上されます。だから公認会計士はゴーイング・コンサーンを付けるはずだったのでしょう。ところが、今回の通達で変更になり免れました。

そうして公募と劣後債で資本を補って、健全な企業に変わる。最近フラッシュの価格が上昇しており、昨日、日経新聞は赤字報道と同時にフラッシュの相場を書いていました。
それくらいに気を使っていたのです。そうして三井住友のように同時に増資を書かないで、休みを挟んだ土曜日の今日、大型増資の記事を掲載しました。お仲間企業なのでしょうね。一定の配慮が見えます。東芝は歴代の経団連会長を輩出する名門企業ですから、IHIと同じ基準で社会の配慮があります。まぁ、この手の推測はビスタでの掲載にすべきかもしれません。何故なら憶測ですから、この手の情報の扱いに事前同意が必要かもしれません。

相場には読みが欠かせません。発表されるまではあくまで推測です。このような憶測が相場に影響を与えているわけです。かたるは投資銀行の資金ポジション整理が終わり、行き過ぎた金融デリバティブは修正されたと考え早めに仕掛けましたが、実質的な日経平均株価の底入れは最近でしたね。結果はどうでも良いのです。この考え方のプロセスが大切なのですね。多くの人が相場で敗退するのは、よく知らないからです。あの人のはなしは当たる。あの人が掲げた銘柄は良く上がる。そんな客観的な評価の裏には色んな読みの素になる要因があります。その考え方を知れば大きなお金を動かせるし、大儲けもできます。逆に読みが外れると、かたるの失敗のように大損をします。だから情報は大切です。

さて本題がのびました。安川電機が二度にわたり報道されました。水曜日の夕刊と木曜日の朝刊です。しかし株価はザラ場中に下げましたが、その後、上げています。安川の相場の位置づけは、設備投資ですから加工産業です。分かりますかね?景気循環の話しです。最初は金融から始まります。何度も述べていたように米国の自動車が売れないのは融資が難しかったからです。その金融がシティバンクの黒字のように立ち上がり、当然、車も売れます。車が売れれば設備投資が始まります。景気循環とはその話しです。金融相場で活躍する銘柄と違い、次の段階の業績相場で活躍するグループです。この点の配慮も必要ですね。その後の株価と値動きです。

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この例はあまり相応しくないので、もう少し前の観測記事というか事前発表の郵船の例を…その内容は3月26日に報道されています。そうしてその後の株価の動きを見ると…材料出つくしの形が分かりやすいですね。このように新聞発表と株価を検証するデータ集めは株価予測に重要ですからしばらく続けてみようかな? きっと有益な資料になるでしょう。

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