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市場原理(2009年06月20日)

何故、日本株はこれほど安い株価で、評価されているのでしょう。
理由の一つは日本の政策にあります。日本郵政公社の人事の争いに見られるように、市場経済を軽視しているのですね。今日の市況にも書きましたが、日本では「士農工商」の身分制度が息づき、明治維新の頃は武士が政策の中心である役人に大量採用されました。この制度では商人が最低のランクにあるように、お金儲けは卑しいとの考えが背景にあるのでしょう。今でもマスコミの論調は、常に金儲けは悪いことだと言う押し付けを感じるように思います。

節度を越える行為は悪いのでしょうが、行動をするためにはお金が必要で、お金がないと行動が制約されることを考えれば、極端な清貧思想は行き過ぎでしょう。市場原理を歪めた問題はブルドックソースなど数々あります。フジテレビとライブドアの争いも、ある一面ではこの考え方に抵触します。市場原理は効率的なお金の流れを維持する事により、弊害もありますが、全体で見れば社会が発展するようになっています。(歴史が証明)リーマンが倒産したのは、強欲な企業精神が原因との見方がありますが、リーマンのような投資銀行による投資があり、日本には多くの若者が育つ環境が生まれました。日本の間接金融だけを主体とする環境では、能力のある若者が世に出ることは出来ません。

合理的な判断(市場原理)とは…何か?
やはり一番は投資に対するリターンの問題でしょう。株を買うことは値上がり利益であるキャピタルゲインが目的の一つでしょうが、配当利回りや株主優待と言うインカムゲインも判断基準のひとつです。今のような経済状態で配当できる企業は、概ね安心できる企業の一つの判断でしょう。そこで今日は時価総額が500億円以上で、配当利回りが3%以上の企業を時価総額順に並べたリストを掲載します。東洋経済社の会社四季報CD―ROMのスクリーニングを利用しました。優れた投資ツールの一つです。皆さんも、是非、本屋さんで買って利用して下さいね。

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