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貿易収支から考える(2009年07月25日)

今日は資料作りの為に大幅に時間を割かれましたから、簡単にグラフを載せて解説だけに留めます。わが国の輸出競争力は劣化しています。その理由は社会維持管理コストの増大が大きな原因の一つと思われます。(安全・安心を追求しすぎています。)もう一つは産業構造の転換が余儀なくされていますが、その方向に政策を転換していない為に、GDPが伸びないのでしょう。しかし近年、ようやく正しい政策が実行され始めています。

例えばエコカー減税や太陽電池発電の電力の買取制度の実現など…。わが国は加工貿易国で資源高に弱い体質ですが、これを克服する為に社会インフラ整備が必要です。コストの安い電力など…。この理由は下記のグラフから分かると思います。

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ここで解説が必要ですが、交易条件とは貿易をして利益があるかどうか…と、単純に考えて良いのです。(簡単な解説はこちらから…、 もう少し掘り下げてこちらから…)如何に資源高に弱いか、WTI原油先物価格の推移とグラフを比較しました。万年、労働コストの安い中国との競争に負けて、折角の景気回復だけれど可処分所得が増えない一因は、交易条件の悪化の為に実質的な利益が減っていたのです。社会構造の転換や産業構造の転換が必要なのですね。そのような政策を実現すれば株価も上がり国民所得も増え、日本国民は豊かになります。

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