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テクニカル指標(2009年08月01日)

今回の上昇はテクニカル的な面が強く、あまり儲からない相場です。25日移動平均線との乖離率上位の銘柄を見てみましたが…御覧のようにまともな会社は並んでいませんね。更に検索範囲を広げて20%以上乖離のある銘柄を調べてみても僅かに63銘柄でした。この1ヶ月間投資して、平均で儲かった銘柄を持っている人は僅かな数字です。この63銘柄は日本で上場されている3645社の中での数字です。僅かに1.7%の確率ですね。

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しかし時価総額100億円以上で、10%以上の乖離の会社は197社ありました。少し投資マインドが変化しているのでしょう。テクニカル指標を利用した投資方法として、私がよく気にしているのは指標全体の乖離率と騰落レシオと言う指標です。両者を合わせて利用しています。6月中旬からの今回の下げの要因は大型増資のよる一時的な需給悪化だと考えておりました。理由は世界の経済指標はどれも悪くないからです。ところがマスコミは遅行指標の雇用を用いて、株価を論じていました。

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日本人が保守的になっている理由は長いデフレ経済の影響です。1989年にバブルの後遺症を引きずっているのです。今回のマニフェストを読んでも民主党のものには、配分の論理ばかりが並んでいました。ゾッとしますね。誰が稼ぐのか? 子育て支援は必要です。しかしこれでは…。労働派遣の問題が日経新聞の3面で国際基督教大学の八代教授が指摘していましたね。厚生労働省も政策がぶれるから、グローバル企業は日本での雇用を守る為に必死に頑張りましたが、意欲のある会社も日本を離れ海外に移転します。

日本の国は海外から資源や穀物を買っています。自給できないのですよ。こんな基本的な構想が分からないで選挙をするのでしょうか? GDPを増やす努力をしなければ、間違いなく日本は破綻の道を歩みます。単純平均株価が下げ続けている理由を考えてみれば良いのです。PBR1倍を割っている会社は、なんと2185社もあります。実に60%の上場企業が負け組みで、日本の国ではお金を有効に使えないのです。上場企業で働ける人は限られています。最近、古本などを利用する人が多いですね。どんどん生活は貧しくなります。世界の成長に取り残される日本。やはり成長論を基本路線としている私には、辛い時代が続いていますね。今日は、今決算を受けて、このような環境下でも何とか儲かる銘柄を探したいと勉強しています。今週のビスタの原稿では決算数字の検討と共に、テクニカル指標から注目できる銘柄を研究するつもりです。期待に応えられるかな?