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経済指標と株価について考える(2009年08月15日)

昨晩はNY市場でミシガン大学が調査している消費者信頼感指数の速報値が発表され、その数字が事前予想より悪く株価が下がったと言います。このような電話アンケート調査は人間の感情が数字に表れ景気動向の先行指数です。経済指標には先行指数と遅行指数があり、その特性を掴まないとなりません。昨日発表されたミシガン大学の消費者信頼感指数のアンケート調査は300人を対象としており、来週、確報値が発表されます。確報値は500人だそうです。

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消費者信頼感指数とは、消費者が現在置かれている雇用や家計の状況や、そこから見る今後の見通しをアンケートで調査・集計したものであるため、将来の消費動向を探る上で重要な指標として大きく注目されるのです。米国ではこのミシガン大学のものとコンファレンス・ボードが調査する消費者信頼感指数の二つが広く用いられます。コンファレンス・ボード社の調査数は5000人でどちらかと言えばコンファレンス・ボードが発表する消費者信頼感指数を重視すべきでしょう。

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それでは何故、NY市場は過敏に反応したのでしょう。理由は乖離率にあります。今度は株価をみて下さい。NY市場は既にかなり買われており目先的に調整を欲している所で少しでも弱い指標が出れば利食いが入りやすい位置に株価はありました。7月下旬からの上げはGDPの修正に反応するもので株価に一番影響を与える為、当然、大きな上げになりましたからね。ミシガン大学の消費者信頼感指数の発表で経済回復の後退を示すものだとの解釈は明らかにおかしいですね。既に遅行指数の新規失業者申請件数が減っているので確実に景気は回復過程にあるからです。少し期間の長いものをみれば明らかになりますね。

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このように色んな指標が発表され株価に影響を与えますがその中身を検証することは重要なのでしょう。マスコミは大衆受けをするデータを誇張して流す傾向がありますから、自分でそのデータの中身を検証する必要があります。残念ながら、個別の証券マンにこのレベルまで意見を求めるのは困難ですが、ネット族の人は少しでも賢い投資家になって欲しいと願っています。