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体制転換(2009年09月19日)

最近、良く思うのが日本経済の歴史的な位置が何処にあるか?と言う話しです。ビスタニュースの創刊号にも歴史論を演じたことがあります。今は江戸時代から明治維新の端境期なのでしょう。安定した徳川幕府から明治への時代が変わるきっかけは黒船来航に代表される時代の変遷です。日本の55年体制のシステムは優れていた為に、ベルリンの壁崩壊の世界の嵐にも耐えてきましたが、時代の制度疲労は防げるものではありません。漠然と感じている時代への不安はデフレ政策の影響でしょうが、努力しない国民が食える古きよき時代は終ったのでしょうね。鉄鋼会社のリストラクチャリングはその象徴的な出来事だったのでしょう。しかし新日鐵の三村さんのような方でも過去の呪縛からは抜け出せず、なかなか変われないのですね。

1500兆円の個人金融資産に支えられどうにか保っている制度崩壊も時間の問題です。そこで政治主導の民主党政権が誕生し、官僚主導の55年体制が変化するのでしょう。利害調整に終始した55年体制の弊害が株安を生んでいた元凶ですから、正しい政策が実行されるなら株高に向う筈ですね。産みの苦しみは何処にでもあります。1985年に日本のシステム転換が図れずに、なし崩し的に体制転換を強いられている印象です。24年か…黒船来航が1853年で西南戦争が1877年です。結局、体制転換と言うのは世代交代の話しなのでしょうね。民主党の大勝は世代交代を実現したからなのでしょう。2006年のライブドア事件は1989年のリクルート事件に似ています。

新しい価値観を模索する作業はしばらく続くのでしょう。でもなんだか最近はワクワク感を時々感じますね。あの時に似ています。2002年から2003年に…「構造改革なくして景気回復なし」か…あの時も9月から5月でしたね。日本株は世界景気の回復に助けられ上がっています。この様子はNT倍率からも分かります。果たして構造改革が実現できて内需振興が実現されるか? 非常に興味があるところです。

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