テクニカルで下値を探る(2009年10月03日)
投資マインドが冷え込んできました。
理由は二極化が進んでいる所に、グローバル基準の国際会計基準と新BIS規制、更に新政権への不安ですね。加えて市場では需給動向を左右する無秩序な増資でしょう。
近年の市場を見ると政策当局の曖昧な基準です。東証は猛省をしなくてはなりません。粉飾決算に対する明確な基準がなくケース・バイ・ケースの判断であり、MSCBの容認や損失補てんの為の増資など…市場原理を逸脱している基準が市場参加者の不信を煽っているのでしょう。上海市場に抜かれ東京の地盤沈下は激しさを増すばかりです。まるで無法地帯の印象さえ抱きます。さて今日は、そんな市場ですがこのような下値模索の時は、テクニカル分析で下値を考える方法が思いつきます。その点を簡単に探ってみます。
現在の市場は世界の金融危機を経過し、大きく落ち込んだ需要の回復途上にあります。この回復が本格的な自律回復に繋がるかどうか…を見極める段階ですね。通常、中弛み現象が生じ、模様眺めになり易い時期です。ただ既に方向性はハッキリとしており、先の見えない段階ではありません。つまり昨年末や今年春の段階より状況は良いのでしょう。日本が新しい試みを実施しておりこの成果が注目されるわけです。
テクニカル面では既に長期波動の200日線は8月3日を底に上昇に転じています。
2007年の10月から続いた下降波動が転換したわけです。通常は26週線がテクニカル・サポートラインになります。その株価位置は9775円で、金曜日は9731円ですからその株価を割っています。最近では2003年の回復途上に、このような現象がありました。この時は26週線を割れても大きく下押すことなく、その後26週線と供に徐々に株価は上昇しました。そうして、その後5ヶ月程度上昇し横這い波動に入りましたね。今回も同じようなケースを念頭に行動しようと考えています。