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あるお金持ち証券マンの実話(2009年12月05日)

今日は先日ある証券マンからお金持ちになった先輩証券マンの勉強振りを紹介します。
所謂、「情報の扱い方」ですね。IRNETもそうですが新聞も雑誌もテレビも全ての情報は虚実の報道もあるし、偏見に満ちた見方もするし、それぞれの主張もあるわけです。問題は情報の受け手にあります。その情報を得てどう利用するか?それは読者や視聴者が判断すべき問題なのです。証券会社の情報も同じですね。証券各社はレポートを書いていますが、それを読んでどうやって利用するかの問題なのです。IRNETでは過去において失敗も成功もあります。

かたるは「ベンチャーリンク」と言う会社に惚れ込み投資しました。切っ掛けはお客様の情報でした。その情報を得て自分で調べ応援する気になりました。切っ掛けは「七つの習慣」です。もともと日本には人格教育が不足していると思っていましたから、日本に必要だと考えたのです。しかし現実は失敗しました。

結果責任を問うのは簡単です。株式は未確認情報を含め動きます。現実の世界と表裏一体です。今は過度のデフレ状態ですが1989年前後は過度のインフレ状態で1000円以下の株価を探すのが苦労したのです。外部環境も大きく影響します。「失われた時代」が問われ久しいですが日本は本質を分かってないのか? それとも故意に誘導しているのか分かりませんが、ひどい失政の歴史です。今は躍進している中国も、毛沢東時代に文化大革命を経ていますから、日本は命のやりとりがない分、マシかもしれません。

さてお金持ちの証券マンの話です。
僕と同じように彼も専門紙や雑誌からヒントを探します。情報価値が高いのは日経産業新聞や日刊工業新聞ですね。これらの新聞には最近の技術動向が報道されています。しかしこの記事だけでは駄目ですね。時代の流れの分析が必要です。この証券マンは自分で実践します。既に電動自転車だけで3台目とか…新製品が出るたびに身銭を切って自分で買って試乗します。新聞や雑誌を読んで興味が湧けば、専門書を読んでその業界の動向を探ります。

最近ではGSユアサを5年ほど前から手掛けていたようです。電池事業に目を向けて調べる内にリチウムに行き着き、専門家を訪ね意見を交換します。地道な下調べが背景にあります。しかしそれだけでは相場になりません。自分たちがある程度の株数を集めたら、機関投資家回りをします。最近、日本の投資家は駄目ですから外人を回ります。彼らはその話しに興味を覚えれば市場で5%、10%程度は買いますからね。当然、株価が上がれば売ります。

彼は先ず新聞で良いと感じた銘柄を自分で買い、その記事と買った理由をノートに書いて留めます。ここが普通の人と違う所です。新聞を読む人はおおぜい居ます。しかしこれまでに感動した記事をノートに張って実際に株を買って検証する人が何人居ますか?おそらく1%にも満たないでしょう。当然、いつも彼は言います。「また新聞に騙された」と言って倒産会社の山を築くそうです。不思議な事に彼は損をした株を売りません。今の税制は期間利益で損益を通算するので税金が帰ってきますが、年末ではいくら儲かっていても損をした株を売り買いするだけで税金が戻ってきます。例えば今年2000万円儲かっていれば200万円の税金を払っていますから、損をした株を売って同時に後で買い戻せば200万円が帰ってくる仕組みですが損を出さないのです。失敗した自分に対する「戒め料」だと言います。なるほどね。自分の心の糧と考えれば200万は安いものでしょう。その積み重ねが成功に結び付きます。

かたるの失敗は、創業者の病気や財産内容を知らなかったことでしょう。
新興株の場合、どうしても創業者の力量がものを言います。病気をすればベンチャーの場合はその時点でアウトでしょうね。ソフトバンクも孫さんに何かあれば、株価の魅力は半減どころか…それ以上でしょう。もっともその会社の内部要因まで分析する証券マンは数が少ないから…普通は与えられた情報だけで判断します。この失敗によりかたるは多くのことを学びました。

IRNETは単なる一証券マンの考え方です。
一般のセールスより優れているとは思うけれど、たいした事はありません。何しろ、性格が災いしています。政策を変えることは出来ないのに…いつか変わると信じているからです。今でも鳩山政権に淡い期待を抱いています。しかし…現状では判断は難しいですね。余談を続ければ…郵政民営化で小泉内閣は効率化の概念を導入し世界から支持されました。日本からではありません。しかし彼はたいへんな間違いを犯しました。郵政民営化は理に適い良いのですが、靖国参拝問題で中国との関係を悪化させたことです。故に折角、生まれた巨大な市場に日本は未だに出遅れています。

今日の新聞を読んで下さい。
ようやく…トヨタが中国に本格的に参加します。既に13000万台市場に…世界トップの自動車会社の市場シェアは僅か5%前後です。お金も技術もあるトヨタが高級車に目を向けて北米に力を入れた時に、中国に視点を移し小型車技術を学ぶべきだったのです。経営者の判断ミスですね。この時間的な空間を挽回するのは時間が掛かります。一総理の個人的な感情の為に、日本の混迷は長引いたのです。国策は国民の財産と命を守るもの。国民の財産を目減りさせる悪政を実施しているのです。

情報とは…その人が、その情報を得てどう考え行動するか?
あくまでも受け手の問題なのです。新聞を読んで買って見たいと思い買えるのは、証券マンぐらいでしょう。常に証券マンは試行錯誤して、お客様を儲けさせようと努力していますが、なかなか現実は厳しいのです。逆風でなく追い風なら何とかなると思うけれど…現実は難しいですね。