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株式教室

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進化(2010年10月23日)

金融政策の転換で直ぐには株価は動きませんが大勢は決しています。
まもなく日本株もデフレ時代を抜け出します。考えてみれば分かります。経営者はグローバル基準で物事を考えるようになり、既に多くの国内問題が終焉に向っています。お粗末な政策運営が続いていますが、まもなく20年以上にも及ぶ日本を主導する人達の世代交代により新時代を迎えますね。諸悪の根元だった日本基準はグローバル基準に置き換わっています。代表的なのは会計基準で国際会計基準が2012年からスタートします。既に一部の基準は変更済みですが…その為に多くの会社は増資などを実施して体制作りをしています。

ニトリやユニクロ(ファーストリテイリング)などの企業の存在で内外価格差が縮まり、ネット文化のおかげで情報の片寄りが消えつつあります。私は現役時代とは違い、多くの人脈が現役を引退しましたから、最近の現場情勢は分かりません。限られた情報の中で誤った判断をしたのは、最近ではサブプライムローン問題でした。IRNETの過去のホームページをみれば分かりますが、当時、サブプライムは住宅問題だけなら、そんなに大きな問題ではないと判断していました。丁度、ニュー・センチュリー・フィナンシャルからベア・スターンズの破綻の頃です。しかし実際はCDSなどの金融デリバティブ危機の話でした。その額を聞いて驚きましたね。そうしてAIGからリーマンへと向いました。

知らなかったのです。日経新聞だけの情報では、あの当時は触れていませんでしたね。間違った情報を元に判断した結果、損失は拡大して行きます。最近は海外メディアの情報も頻繁にみるようになりました。英語が苦手で…サッパリ、チンプンカンプンですが、それでもニュアンスは把握できます。嬉しいのはWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の日本語版があることです。日経のネット版の記事の価格の異常な割高感が分かりますね。WSJの内容もなかなかです。たしか16000円ぐらいの年間購読料だったと思います。日経は3倍近かったですよね。たしか…。このような日本基準が残るから、まだ株価は低迷しているのでしょうが、基本的にガラパゴス化した日本は改善されつつあります。

一例を掲げれば、次世代通信システムのLTE(long term evolution)ですね。おそらく規格は統一化に向うのでしょう。まだトヨタ社長のように時差ぼけした発言はありますが、G20で提唱されたGDPの総枠基準は日本にとって獲得枠の争いを生む時代になるかもしれませんね。陳腐化した時代ボケした産業が、輸出に頼る時代は終るのでしょう。この基準のおかげで付加価値の低い産業は淘汰されます。大切な輸出枠を利潤に低いものに使えません。日本にとって構造転換の切っ掛けになりチャンスです。

これからはロボットの時代ですね。自動車ではありません。はやく夢を語れる株式市場になって欲しいものです。株式市場では電池の開発に資力を尽くしていますが、残念ながら日本は劣勢に立たされています。自動車は100万円で競争相手がたくさん居ますが、ロボット産業のライバルは少ないですね。自動車など既に新興国の産物です。むしろ自動車でもナミゲーションなどを発展させ、自動運転ソフトだけに特化するなら分かりますね。組み込みソフトの分野で、3Dのザインの株価はあまり評価されませんが、この組み込みソフトの分野は日本を代表する技術になって欲しいものです。日本での評価は低いですね。QBのユビキタスは、その意味で注目されます。

額に汗する製造業を本分だと考える間違った儒教的な概念が日本にはあるのでしょう。金融の分野は発想ですから、いつも批判されますね。しかし現実の日本は、いつもこの分野でやられています。過去における先人の努力の蓄積を、失われた時代で消耗しているわけです。もう少し将来のことを考えた体制に変えないとなりません。時代に対応して…変化を拒んでは駄目ですね。例えば証券会社ですが…既に手数料で稼ぐ時代は終わりました。野村資本市場研究所のレイモンド・ジェームズのレポートによれば、米国ではこの比率は減り10%~20%程度だといわれています。むしろ成功報酬が主体なのです。ところが…日本は規制で認めていません。所詮、素人には専門的な分野は分からないのでしょう。

かたる君もそろそろ一人前になれるかな?
果たして沈没するか一人前の証券マンになれるか? もうすぐ判明しますね。100万円から1億円、そうして失政に沈み普通のサラリーマンへ。これからどうなるかな? 相場に失敗して敗退かな? でもようやく10月5日の金融政策の転換により長い夜が明けそうです。皆さんにはまだ見えないのでしょう。長い穴倉生活を強いられた為、ブラインドケーブフィッシュ化した証券マンですが、そろそろ陽のあたる坂道に出れるかも知れない。