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時間軸の悩み(2011年01月22日)
そろそろ会社を辞めて2か月が過ぎようとしている。これまで未経験の空売りも実践し始めようやく分かったことがある。おそらく「投資の時間軸」の話でこの話が問題なのだろう。目先を当てようと思えば人気銘柄に走る。しかし現実の世界では相場を作ろうとすれば「相場操縦」とかいう法律に触れる。でもこの相場操縦の概念も、相場を知らない人が作った法律だろう。こんなバカげた法律のために国家の繁栄を犠牲にしている。多くの投資家は相場を知らないし、分かるためには何十年も苦労を重ねねばならず証券マン以外に不可能だろう。学生時代から株をやり31年の現役を過ごし、それでも相場の本質は分からない。非常に奥が深いものだからね。だって当たり前の話、先を読むことなどできっこないからね。その点、昔の野村時代の相場操縦時代の方が効率的だったのだろう。今の時代は外人投資家にやられっぱなし…外人は好きなことをしてもいいが日本人は駄目と言う法律の世界だからね。あほらしくて辞めたがこれが現実だ。
さて御託は兎も角、現実の「時間軸の話」。つまり底値から高値を目指すわけだが人気になる寸前を買って高値を売りたいと常々証券マンは夢見ている。考えてみれば失敗したベンチャーリンクだって仕掛けは150円前後だったわけだ。その後2年ほど上昇し500円台まで行ったのだから成功とも言えるが…僕にはあの会社が1000円、2000円に見えて失敗してわけだね。会社側が僕の理想とするスタイルではなく別の視点で経営されていたと言う話。故に時代の流れもあり失敗し倒産の危機に直面している。
今、仕掛けている銘柄もたった3つしか打ち出していない。007、DENAに桃太郎。でも桃太郎は間もなく役目を終えることだろう。今年、市場の誤解が解かれ800円から1000円になれば役目は終える。所詮はリーディングカンパニーではない。でも007やDENAは壮大な目標値の可能性を秘めている。この銘柄の話はどうでもいいが…、ここで述べたいのは007はたしか10万円割れで最初に指摘している。そうしてDENAも70万円の時代に最初に買って20万台まで下げられ、ずっと付き合っている。その後分割をして1:300かな?まぁそんな話の訳だね。
さてディーリングの実験をして思ったのは…目先を追うようになったと言うことと…自分の中に二人の人間が存在すると言う話だ。きっと皆さんには分かり辛いかもしれない。そもそも証券マンを辞めたのは買い続けても無駄との確信が生まれたこと、これまで僕は日本を信じ愛してきたが昨今の政治情勢や社会の仕組みを考えるとどうも日本は末期症状でマスコミの質が悪すぎる。それに考える日本人が居なく、日本中がこの病気に侵されているね。
ソフトバンクと総務省の戦いもそうだ。光の道構想を孫さんが打ち出したら総務省とNTTは反対した。自己利益のために国家観がないのだね。たしかにNTTにとってはマイナスで総務省では意見が割れるだろう。でも日本国の立場を考えれば明らかに孫さんの自由化にして分離しソフトバンク、KDDI、NTTのまぁ政府も混ぜてもいいが新会社を作って競争を始めた方が良いに決まっている。それを競争のない独占状態にして3年間も先延ばしすることになった。全てがこの小さな世界の内部抗争でそこに国家競争の視点が欠けている。折角、世界でリードできるソフトパワーを持つ日本が敗退の道を歩んでいる。小泉・竹中改革で中国進出と言う絶好の機会を逸した。町を二分した鹿児島県の阿久根市の竹原信一前市長の事はよく分からないが、本当は優秀な人間が決断する方が合議制より良いに決まっている。でも長い権力は癒着や腐敗を招くのだが…。孫さんが日本国の首相になったほうが良いね。彼なら良い国にするだろう。今時、外人相手に2兆円もの借金をできる若者はない。もうすでに彼もオジサンだけれど…。
話が二転三転するが…要するに、時間軸の設定で今は迷っている。投資をする場合、良い銘柄は分かるから目先に人気になって高値を付けてもまた高値を更新する株もある。でも休みは必要。今の市場は下げ相場に変化し多くの場合、空売りに歩がある。故に買いを薦めても無駄なのだろう。現役時代はこの下げ相場と分かっても、買いで向かい何度かやられた。この調整と言う壁を乗り越えることができずに現役時代を終えたわけだ。最も苦手な調整相場。わき道にそれたレポートで申し訳ないが、今はディーリングと並行しておりこれまでの投資と二人の自分が居る現実に戸惑っている。さてこの壁をどう処理するか…どちらか一方を切らねばならないのか、それとも並行できるのだろうか?
これが今のテーマだね。
少し解説するが…例えば下のグラフでディーリングの場所は、常に人気が急騰する位置で赤の印の位置で出動する。しかし投資の本質である基本的に目指す売り買いは、右側のオレンジで買い、青で売るようなスタンス。しかし基本はそうだが、市場の流動性がなくなると全体論(システマティックリスク)で動くので困難になる。今の悩みは上がると分かっている株を損切りすべきかどうかと言う…短期論で投資をするかどうかと言うこと。何故、多くの証券会社が原則でオーバーナイトさせないかと言えば、その日限りなら、リスクが軽減されるから…。でも一回の損失をリカバリーするためには5回分ぐらいの利益が必要かな? ディーリングを優先させるべきか…。一般的な感覚の投資を優先させるべきか? ここに現在の自分には、二人の人間が居り心の葛藤が生まれている。
