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好業績1(2011年02月12日)

決算シーズンたけなわです。この時期に誰もが気にするのは企業業績です。この企業業績に株価が左右されるために皆が注目しますね。しかしこれまでの経験上、ビックサプライズはなかなか生まれるものではありません。大きな企業はアナリストがカバーしており途中で様々なアナウンスがされておりますから既に株価に織り込まれているからです。最近は非常に便利なものでスクリーニング機能が発達しており、長い時間をかけて電卓を片手に計算をしなくて済むようになりました。昔は企業の特徴などを加味してデータ分析などをしたものです。その時間は膨大な時間がかかります。

かたるはXBRLを熟知しておりませんが、この仕組みも便利ですね。会計基準が統一され国際比較が容易にできるようになっています。情報が円滑になれば本物がいずれ残ります。中国などは情報操作を巧みにやっていますが時間の問題でしょう。日本もいずれ国民がマスコミの報道に仕方に疑問を覚え、僕のような考え方に傾斜していくでしょう。報道そのものの質も変わると思います。インターネットは、やはり産業革命の匹敵するものでしょうね。あらゆる家電製品がネットを経由し、携帯電話と融合し情報の活用価値が上がりますね。江戸時代の飛脚の時代から雲泥の格差があります。

さて兎も角、カタルのアイディアが決算にも生かされます。
下のリストは来期予想〈四季報予想〉を上回る好業績を発表している現時点での企業群です。(時価総額基準を設けてあります。)そうして株価がどの程度、既に業績を織り込んで上昇したか? 11月末時点の株価とも比較してあります。上の表は今期予想を来期予想が上回るもの。何故、このような基準を設けたかと言えば、来期予想が今期予想より下回る企業は事前の問題を抱えている可能性があるからです。ないかもしれないのですよ。もともと企業が営業活動をするうえで、今年より来年はもっと業績を高めようとするわけで、その前提で問題のある企業は外したわけですね。つまり今期がピークになる可能性もあるからです。試しにその表も載せますが…人気株が揃っていますね。日東電工などは11月末より3割も上昇していますね。

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さて好業績リストの中で、株価の反応度が高いものもあります。
「今日の市況」によく登場する東レなどは、既に昨年の11月末から29%も上昇をしていますから、今期の好業績は株価に織り込まれていると思って間違いないでしょう。更に川重も既に25%上昇し、日立も24%上昇しています。好業績ですが株価には織り込まれているわけです。逆にアサヒビールなどは何故か注目されていませんね。今後、株価が伸びる可能性がありますが…ご覧いただいて分かるように、ディフェンシブな銘柄が下位に並んでいます。これは景気循環動向に左右されているものとも考えられます。内需が弱いとか…景気の冬から春の段階だからとか…いろんな見方ができるでしょう。ただ人気株なのにキャノンの評価が低いのが気になりますが…もともと割高だったのかもしれませんね。今後の動きが注目されます。今日はヒントだけに留めます。

カタルは東洋経済の四季報のCD版を利用して銘柄検索を実施しています。折角、データ検索ができるのでもう少しバリエーションを増やしてほしいと思いますが、一般的に安価で色んなことができるシステムなので、皆さんも買われて利用されるといいですね。安いと思います。年間で買えば2万円程度です。別に宣伝するわけじゃありませんが良いものですよ。みんなが使えば東洋経済が儲かり人員をさけますから予算が増え、利用者がさらに利用しやすいように改善されます。故にお奨めしています。

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