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阪神大震災との比較(2011年03月12日)
おはようございます。
昨日より一斉に地震速報が続いています。おそらく国の指導で関連放送が義務付けられているのでしょう。じつに日本的ですね。まだ被害状況が確認されていませんが、死者や行方不明者の推計から1000人は超えるのでしょう。考えてみれば、僕らは阪神大震災を経験しています。阪神大震災の被害を調べたら、ウィキペディアの概要では死者は6434人で負傷者は43792人でした。1月17日午前5時46分に発生しています。

当時の記憶は既にあいまいで調べてみました。全体の動きはこんな感じです。
当時は株価が下落基調で現在の状態とはかなり背景が違います。やはり当時人気になった不動建設を調べてみました。下のような感じでせいぜい2週間でしょう。今回は都会ではありませんから、被害状況は阪神大震災より、かなり下回るのでしょう。このような災害が起きるたび感じることは先ずは生きていることですね。そうして慌てないことです。時間が解決するわけで悪戯に気をもんでも仕方ありません。ただ子供たちの対応を見ていると右往左往している様子が窺えます。まだゆとりがあるのでしょう。本当に当事者になれば失望しかありませんから…。でも失意のドン底からでも人間は立ち直るものです。

全体の動き、不動建設の動きを見てどう感じたか分かりませんが、僕の感覚は被災者には気の毒ですが限定的だな…と感じています。でも歴史的な偶然を感じる次第ですね。何故、このように感じているかと言えば、今は待ちに待ったスーパー成長サイクルの成長期の入り口に立っていると、ヒシヒシと感じるわけです。21年の日本株の調整時間は伊達ではありません。市場と言うのは面白いもので様々な現象が現れます。その一つは歴史的な水準を記録した騰落レシオでしょう。実に160台ですからね。
2003年で立ち上がる筈が…ライブドアのフジテレビ事件から、旧体制の巻き返しが起こり、金融ショックで再び日本の持ち合い制度が完全に壊れます。この動きを見て企業経営者は真剣に経営を始めます。甘えが通じないグローバル競争を実感しているのでしょう。金融ショックの為に、真の実力主義が芽生えているのでしょうね。
ジャスミン革命の意味は情報の伝達が隠せないこと意味しており、真実が優先され皆が同じ土俵で勝負をする時代なのでしょうね。国際会計基準もその表れです。いよいよ日本も脱皮し始めますね。まさに明治維新ですよ。鎖国制度が敗れたのでしょう。金融市場の仕組みは古く実力が問われる時代になりました。流石、優秀な人材を集めている大企業は人が残っているものですね。あの日立がHD部門の売却を短期間に決めるようになるとは驚きですね。最近、新聞に、ことの顛末が書かれておりビックリします。IRNETを始める為に、僕は日本を代表する会社の訪問をしました。たしか21社くらいだったと思います。その中に日立も当然入っており、当時は社長室長にお会いしましたが、ガックリしましたね。「変わらないことが日立の社風」だと豪語していたのです。まぁ、考えてみれば先端だと考えられていたソニーも、IRに対し他社の動向を気にするような日本的に社風に染まっていましたから…。10年以上前の話で、しょうがなかったのでしょう。
今なら、確実に僕の話を聞いてもらえたでしょうね。あの時期は少し早すぎたのでしょう。5年ほど後が良かったのでしょうね。日立に続いて新聞報道によれば、重工が50年ぶりの組織改革だから…。三菱グループは日本を代表する企業です。まぁ日本の官僚組織のような存在ですね。思い返します。同じ時期に僕は三菱銀行の本社にも出向いており官僚的な体質を感じたのです。今でも名刺を探せば当時の担当者の名前が出てくるでしょうね。最初は部長クラスにあっていましたが、どうしてもアポイントが取れず課長クラスに落としたことを覚えています。
自分で経験してみると分かるのです。現場を回り当事者にあってみれば、きっと変化が実感できるでしょう。その点、米国はすごいですね。僕はメールを出したことはありませんが必ず熱意は通じ、アポイントも取れると言いますね。そういえば同じころ、ソフトバンクの孫さんに会おうと思い、アポイントを取りましたが、既に有名人になっており秘書の段階で会えませんでしたね。日立が上がるのを見ていろいろ考えるわけですね。
今回が大相場のスタートになっている予測の裏付けの一つに、騰落レシオの異常な高まりと言う現象がありましたね。昨年の10月5日に歴史的な快挙…と述べた日銀の資産デフレ対策を、大きく評価したのを覚えているでしょうか? 今でもIRNETの過去のデータが見れますが、昨年の10月1日にNY市場は71年ぶりの快挙…と、月間の値上り率が大きくなったことを冒頭で紹介しています。4日にはみずほの120円を割れ、下げの角度が強くなったことを報じ、底値圏内に入ったことをし示唆し、二番底回避でファナックの9月からの上げを取り上げています。
今、感じているのは年初から心配していたインフレリスクは、徐々に来ると言う予測ですね。1月までは、もっと早く急激に来るのかと考えていましたが、ジャスミン革命が引き金になり来るとは予測していませんでした。現在はなるほど…速度は緩やかに来るのだな…との変化で捉えています。僕の現在の推測が正しければ、間もなくインフレリスクの認知作業は終了し、再び力強い株価上昇が起こるのでしょう。今回の地震はそのシグナルになる可能性が高いですね。
取りあえず、目先はリスクヘッジの動きから、下押す場面が見られるかもしれませんが、早晩、相場は力強い展開に変わるのでしょう。2週間程度と…現在は推測しています。
