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企業価値(2011年04月23日)
本当に呆れる実態がそんざいする。それを後押しする一部メディアの存在。自分たちが被害者の代表のような面をして報道している。その背景は公平性を欠いた経営実態なのに…きっとメディアの世界も小さく、村論理が存在するのだろう。神奈川県知事選の黒岩さんは自民、民主、公明の共同推薦だった。彼はフジテレビの出身でライブドア事件の渦中の存在。株屋も色んなことを考える。メディアの給料体系は、今は厳しいかもしれないが、交際費は自分の給料に匹敵する以上に使える。筆者と会食する取材費の名目で…。僕の場合は銀座のクラブの接待費は認められないケースが多かったが…。クラブの常連であるみのもんたさんとは、時々、銀座のクラブで顔を合わした。彼の場合は番組スタッフ数人と来ていたが、彼は葉巻を吸いながら酒を飲んでいた。きっと放送のネタをクラブのホステスから収集するのが目的なのだろうが…それにしても席に着いただけで、何も飲まなくても一人5万円は取られるから、仮に税務署から取材費の名目で認められないとすれば大変だろうから、きっと彼の場合は認められていたのだろう。
まぁ、こんなことは余談で、基本的にこの国はフェアなのかどうか…と言う基準だね。何故、報道姿勢に、いつも疑問を覚えるのだろう? きっと彼らの行動が政治の本質を歪め日本を間違った方向に導いていると思っているのだろう。異論はあるのは承知だが…東電の社長が福島に入り謝罪していた。まぁ、被災者にすれば感情論が吹き荒れる気持ちは十分に理解できるが、東電も最大の被災者で誰もその事を述べない。当事者は絶対に言えないからね。誰かが客観的な目で見て、主張してあげないとならない。日経新聞にはその姿勢が感じられない。本来は許認可事業で責任の大元は経済産業省の原子力安全・保安院にある。故に責任の第一は国に存在し、その認可の下で条件を守り操業を続けた東電に第二が筋だろう。仮に東電が第一に責務を負うなら…免責事項が存在する原発の法律は何のために存在したのだろう。可哀そうに、罪はないのに給料の2割カットか…のも拘わらず、東電の年金生活者は企業年金をカットされないようだ。この点も不可解。何故、メディアにこの姿勢が欠如しているのか? 憶測をすれば癒着だね。メディアと役人の…。だから総務省は歪んでいる。
まぁ、これは今までの主張の繰り返し、田村村の山根地区の8世帯が30キロ圏内だと言うことで、全地区が30キロ圏外でも補償の対象になるらしい。その報道で作付けをしないことが決まったのかな? その報道の中で自由を求めるか、補償に期待するかの討議で補償の道を選択したとか…。補償への期待が膨らみ人間本来の姿が消える。メディアの主張通りに生きていくと…自主性はなく、ぶら下がり国民、大量製造器のようだ。戦後のGHQの教育の賜物なのだろう。ロボット教育で考える人間を創造できなくなった弊害は、文部省にあるが…。僕のような意見は少数派だがやはり存在するのだろう。株の世界では勝者になれるはずだが…最近は敗者のグランドで生活を余儀なくされている。
さて前置きはこの辺にして…企業の価値とはオリジナリティーにある。何故、世の中で一番高価なのは芸術品なのか? ゴッホの絵画は数億円から数十億もするし、フェルメールなどは、現存数が少なく、お金をいくら積んでも買えないらしいが…。最後はそこに行くのだろう。人間を育てるむずかしさ、無名の画家の絵を買い集めてみたかったが…時々画廊を回り気に入った絵を毎月1枚ずつぐらい買うのは、素敵な趣味だな。無名だから安いし…その内に華が開くかもしれない。100枚集めて1枚でも世に出れば大した確率だろう。そうそう、今日は企業価値の話だ。
今は企業価値が下がったけれど、日本製鋼所は僕らの世界ではアームと呼ぶが…この会社の原子力の圧力容器では世界一の会社なんだね。いつだったか、世界一のフランスのアレバ社が設備投資のお金を負担するから、増産体制を整えてくれとお願いしたと言う報道を目にしたことがある。世界最高の製品を作れる会社のブランド価値は計り知れないはず。同様に今話題になっているルネサスエレクことメディッチは、車のマイコン生産が脚光を浴びている。今回の震災で主力の一つである那珂工場が被災し、操業出来なかったが自動車各社から応援の要員が送り込まれて、工場の再開を早めたと言われている。つまり日本には必要な会社なんだね。でも日立グループだったせいもあり、生産性の低い汎用品も大量に作り非効率の寄せ集めの会社だった。とうとう覚悟しNECエレクも交えて日本のお家業の製造を支える為に、今回のリストラを決断したわけだ。追い込まれて追い込まれての決断だね。
だから人気化し仕手化の芽は存在するが…その芽が大きな大輪を咲かせるかどうかは別の話だね。これから様々な試練が待ち受けるし…。ところが指揮官は孤独なんだろうね。きっと、情にほだされたら改革を実行できない。日本国のケースと一緒だね。前から消費税の引き上げは言われているが、怠慢な行政制度の改革もおざなりになっている。指揮官は苦渋の選択をして批判を受けねばならないが、政治家にその覚悟がない。
このジレンマに政治があるのだけれど…僕は、政治は名誉職なので、政治家は全て年収の上限を800万円ぐらいにすればいいと考えている。むろん退職金も必要ない。職業とは違うし社会への貢献だからね。その代り辞めた時に社会が高給で受け入れればいい。高級役人もそうすれば良いね。嫌なら辞めればいいのだから…悪戯に権力の見返りに天下りを求める社会構造が問題なのだろう。審議官や局長が民間に行き数千万で雇われても良いわけで、天下りは許認可の見返りを求めるが…もし能力があるなら別の業界でも十分にやっていけるだろう。
どうしても心の底に社会構造への不満があるから、こういうレポートの形になるが…。今回の場合もそうだよ。東電のような処理をすれば、当座は円満に収まるが、責任を取るべきところがとらないから歪みが生じ、その歪みが長い失われた時代を構成するんだね。このような処理を実行すれば、社会基盤コストはドンドン増えて、日本ではやがて製造業は存在できなくなるね。こんなことは馬鹿でも推論できる。だからメディアの主張の歪みを正さなくてはならないよ。あるおばあちゃんが東電の社長に向かって「お互い様だからね。体を大切に…」と言っておられたが、あの謙虚な姿勢は日本人の本来の姿の筈。あのおばあちゃんの「お互い様…」は中立で公正な判断だと思うね。それに引き換え、福島の政治野郎どもは弱者救済と言う偽の錦を立てて日本民族を滅ぼうとさせている偽善者だね。情けない奴ばかりの集まりか…。
メディッチの今は大赤字だよ。でも買われる背景は世界に必要な会社なんだね。だからこそ一部の外人は高評価をしている。日本人は価値が分からないから二束三文の価格を付けているわけだ。東電もそう思っている。東電の価値はどう考えても妥当価格は1000円以上だと思うが…。実態は違うから情けない。名画も持っている人により、価値観が大きく変わるからね。何れ判明する筈だが…やはり時代背景かな?
株屋の世界も偽物ばかり…野村証券の看板で一時は有名人になっても、本来の実力がないから直ぐに脱落する。そうだな…武者さんのようなものだろう。(彼はたしか大和だけれど…)日本に本来は実力を有して埋もれている人が大勢いると思うが、2世や3世の存在が歪められた社会構造を日本に植え付けているのだろう。その壁を破る公正な情報が必要なのだろうね。僕は残念ながら偏った少数派の意見だけれど、判断されるのは皆さん自身の訳ですね。株式投資は自分がどう選択するかの問題だけで…上がる銘柄を当てることじゃないね。僕は一所懸命に相場の流れを読もうとして流れを見極めようとしているが…この世界で成功する人は信念を曲げない人だね。僕の場合はコロコロ変わるから、いつまでも三流なんだろう。
今日はブランド価値が評価されない話を中心に書きました。日本には世界シェアを誇る独創的な会社がいくつも存在するのです。果たしてメディッチが相場になるかどうか…。それを決めるのは貴方なのです。