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2011年05月28日

ディーリング

ディーリング日誌をつけてみようかな?

今週月曜日は先週末の東電の決算を控えて、株価が上がるのを見ておかしいと思った。現政権が掲げる政策下の東電は、完全な倒産企業である。おそらく損失額が明らかになるまで上がることはないだろう。例え、会社が存続しても論理的に逆算して買える水準は分からない。どういう事かと言えば、すべての借金(補償額)を返し終える期間を20年とすれば、金利を計算して採算に合う水準を弾きだし、そこから時代変遷のリスクを考慮した割引価値が算出できるはず。まるでゼロクーポン債の価値しか見いだせない。だから損失額が確定するまで、東電が高ければ売りで、基本は空売りなのだろう。

このような根拠から月曜日は空売りから入ったけれど、意外に安く寄り付きは343円だった。この日の東電は振れる。前日もかなり空売りが入ったためと思われるが、売った後になんと359円まで伸びる。もう一発、売り乗せした。売った株価は353円だった。寄り付きより10円上を売ってみたが…。その後359円まで行くわけで…やはり上がる最中に売るのも、ご法度のような気がする。

例え一日でも、トレンドに沿って高値を確認してから売ればいいわけで下げ過程を売るべきなのだろう。結局、高値の玉は347円で買戻し、下値の玉は345円で踏んだわけだが…その後、安値を付け330円まで叩き334円で終わっているから、初めてのトレーディングはトータルで損こそしてないが失敗だったのだろう。安寄りする東電を見て指値にすべきだったのだ。当初、売りに出したときは350円ぐらいの寄り付きかな?と思ったが結果は343円だった。前日は367円なので当然、買戻しが入ると考えるべきだったのだろう。

ここでの教訓は二つ、前日の信用取り組みの状態を確認して、あまり下に向かうようなら一度はリバウンドする可能性があること。更に一日の短いトレンドでも重視する事だね。

実は木曜日は空売りから入って失敗している。マツダだ。野村がレーティングを引き上げたと言う話で株価が上がっていると言う。マツダの業績推移はよく分かっている。主力は国内でヨーロッパが全滅で中国が期待されている。米国もオーストラリアも程々…問題は中国なのだが…あとは為替相場の水準が利益を大きく左右する。ロータリエンジンを開発し、アンドリング・ストップ機能は世界NO1であることなど、低燃費車も業界では屈指の実力を誇る。仕手性がある株だが…フォードの持ち株を先日、関係会社に割り当てた。おそらく210円前後ではないかと思われる。11月18日の株価は233円だった。借りがあると言うのが野村の法人マンの感覚だろう。しかし…エコポイントも終わり自動車の国内販売は今一だし、震災の影響もあるだろうし、中国の不安定など…どう考えても取組環境には不確実なタイミングに感じる。おそらく投信に交えたフォローじゃないかと思われるが…いきなり人気株に育つ環境とも考え辛い。よってレーティングの勢いは剥がれると思い空売りした。197円と200円で…。

この日の寄り付きは、買い気配から196円の寄り付きで寄り後に切り上がる。100万株単位の買いは、おそらく投資信託か、あるいはディーラーだ。でもこの日の全体の空気は久しぶりの大幅高で、この流れが終日続いたこともあり、実弾とみられる買いも続き、引け値の201円で買戻し損失を計上した。やろうと思えば野村単独でも相場にできるだろう。果たして昔のような組織営業が生きているとは思えないし…。この時期に買う根拠は復興需要と言うものだろうが、如何にも相場になりにくい。僕には良くてもボックス相場にしか感じられないのが本音、為替が85円に向かえば別だが…たしかにこの可能性はある。ただ数量効果は出ないのではないだろうか? だから仕掛けるのにベストのタイミング選択とは思えず、失敗すると思っている。

この日の教訓は、その日の全体の流れが重要だと言うことだ。全体の流れの中でディーリングをするべきなのだろう。1カイ2ヤリの世界の株だから、トレンドも重要なのだろうと思っている。

最後に昨日のトレーディングかな?
朝方、787の就航を聞いて大阪チタン、東レ、ジャムコを連想したが、大阪チタンにトライした。寄り付きより変化はなく下がるので5900円で1回目を買ってみた。上に行くので二回目は5990円で追撃買い、その後もあっという間に6170円まで行くが売ろうかどうしようか迷ったが、利食いは見送った。6100円状況の消化具合を見て、再び6130円で更に追撃買い、6150円でも高値引けを狙い、更に追撃買い。しかし結果は伸びずに6090円ですべてを売却した。引けは6110円であまり伸びなかった。

後場からの欧州の外人買いに期待したが、彼らからの注文はなかった模様だ。きっとANAの発表などは影響ないと軽視されたのだろう。買った理由は様々で…大きな理由は月間チャートの形で、7月、8月、9月は高いだろうと考えている事。この4か月間の保ち合いは理想的な展開だと思っている。何度も買い乗せするやり方は通用しないのかな? 普通の投資なら成功するのに…ディーリングとは違う感覚なのだろうか? 週末と言う特殊要因などが影響しているのかもしれない。他にも多数あるが、それぞれの根拠と反省点などを並べてみました。

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投稿者 kataru : 11:48 | コメント (0)

2011年05月21日

QE2後の世界

最近考えていることを少し補足しようと思います。僕の考えは間違っているかもしれないし、先の事は誰にも分からないのですが…。こんなことは当たり前の事なのですが、世の中は自己責任の原則も分からずに、自己責任を他人に転嫁しようとする輩が多いから、あえて指摘するわけです。

イワシ民族の日本人はマスコミの言動に振り回され過ぎですね。最近になって菅首相は国策責任を述べる機会が増えてきましたが、東電の処理は明らかに間違いです。本来なら、国策なんだから安全基準を作った経済産業省の原子力安全・保安院や原子力委員会と原子力安全委員会などの責任が一番ですね。順序が逆だから世の中は混乱しますね。被災地の復興も、先ずは全ての地域を一律に買い上げ、国有地にして再開発してから販売すれば公平です。お金など簡単にできるのですよ。予算がないと言うのは、馬鹿なレベルの人達が考えたシナリオだからです。国家は何でもできるのです。まぁ、ごたくを並べても仕方がないから…本題に。

今、市場経済で問われているのは、金融危機後の回復が自律的な回復に繋がるかどうかです。ブラック・ショールズ方程式がノーベル賞を受賞したのは1997年です。この辺りから世界の金融市場はリスクを分散してお金が回り始めます。例のCDSと言う商品も金融工学の発展のお蔭です。この金融力がBRICsの成長を支えました。中国は鄧小平の改革開放政策から外資を導入して上手く上昇波に乗りましたね。自動車界の発展を見れば分かりますね。発展の仕方が他の国と違います。協業と言う形でスタートしています。でもサブプライムローンからリーマンショックにより、やり過ぎの咎めを受けます。現在はその修復期です。

日本のバブル経済崩壊を見れば明らかですが、金融機関の弱体化は経済の低迷に繋がります。日本は異常です。コンプライアンス重視に流れを切り過ぎていますね。日本の近年の金融史は不幸な出来事です。きっと…、反省も行き過ぎるのでしょう。特に金融の世界を知らない人は金融の効果を理解できません。日本もそうですが、米国もオバマ大統領は清貧思想論者でしょう。必要な過程だとは思いますが日本は明らかに行きすぎですよ。共産国家らしく盗聴により人間の行動を縛り、あらゆる行動を制約しています。現場に裁量権はなく、全てがマニュアルによって決まります。このような硬直化した国を作り上げたのはマスメディアですよ。われわれ国民が必要もない安全・安心を求めるからです。架空の安全・安心社会です。そんな世界などないのですね。今回の震災を見れば分かるし、安全・安心だと言われていた原発事故を見れば納得されるでしょう。もっと現実的な対応をすべきです。

さて現在はリーマンショック以降の回復期でQE2が終了します。つまりFRBはこれまでの政策効果を確認する作業に入ります。だからおそらくNY市場は下がるか横ばいかです。自律的な経済の拡大を強く実感させる指標が、これから見られるかどうか…。残念ながら米国も洪水などの天災が多発しているようです。復興需要と言いますが…原状回復の穴埋め程度の期待しかないですね。通常はこのような震災を切っ掛けにして、新たな技術革新などの新天地に向かっていいのですが、どうも現在の首脳部はインターネットも利用できないような人達のようで…アナログ時代なのですね。今朝は珍しく日経新聞の「大機小機」を読みましたが、最近は、ようやくこのような考え方がする人が増えてきました。要するに時代の変遷は世代交代なのですね。

残念ながら僕は1955年生まれでビルゲイツと同世代です。僕らがこの世界の第一世代で孫さんは二つ下ですね。だから10年後の1965年前後の世代が実権を握る時代にならないと、新しい時代の幕は感じられないかもしれませんが、徐々に時代革命は進んでいます。ジャスミン革命の意味はそういう事で、血を流さない日本でも進んでいますね。感じられない人は世間を見てないのです。新聞を読めば…人事を見れば…世代交代が進んでいます。アメーバピグなんかも…僕は先日まで知らなかったのです。でも仮想空間がどう現実と融和するかが問題ですが、本日から初参加してみます。この10年間でずいぶん変わったのでしょう。インターネットの世界も…。

相場はQE2の効果の検証に入る局面ですから、大きく動かないでしょうね。おそらく間もなくQE2の効果は実績値となって現実の経済に影響を与えるはずです。僕はQE2が成功すると思っている人間の一人です。ただ米国も清貧思想なのですね。金融界の行動を制約していましたね。GSなどの幹部が召喚されたり…まだこの流れは続いており、自己資本比率規制の問題も片付いたとは言い難いのです。五分五分じゃないかな? FRBは頑張っていますが、オバマ政権の清貧思想は続き、力強い経済回復の期待は望み薄なのかもしれません。日本の失われた時代ほど、ひどくはないですが…日本のミニ版ですね。

分からないのが、金融デリバティブの恩恵もなく、QE2の支援もなくて、果たして世界の需要は資金面で満たされるのでしょうか? だからこそ資源価格の動向は重要なのです。海運株を見れば分かりますが、豊富な需要を期待して新しい船を造りましたが、供給が過剰で市況が低迷しています。上海総合株価指数はインフレを克服しているわけではないですね。むしろここに来て、統制経済の弊害が現れているようです。

だから様子見の期間のような気がしますね。下手をすれば、もう一度QE3が必要になるかも知れないのです。日銀は一部で期待された決定を見送っています。今の相場環境は難しい。

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投稿者 kataru : 10:50 | コメント (0)

2011年05月14日

場当たり対応

どうも…また失われた時代の時間延長線に、突入しそうな雲行きです。原子力の問題は東電だけの問題でなく日本の産業界全般の問題で、如いては日本国民の生活水準の問題に起因していきます。経済は一つの現象から様々な広がりを持って、互いに影響し合って成り立っています。物事の事象は全てそうです。ある人が突然怒り出すのは、些細な切っ掛けかも知れませんが、それはあくまでも動機に過ぎず、その背後に様々な事象があり、心の中にストレスが蓄積されていたから起こる現象ですね。切っ掛けは些細なことですが…最後は重要な事故に発展する。この連鎖の輪が社会を構築しています。

東電の選択は市場原理主義者から考えれば、免責事項の当たるのが法の解釈でしょう。昭和29年かな? 詳しく歴史を知りませんが、原子力の平和利用を進めるのが国策とされてきました。その為に我が国は原子力発電を推進してきました。その一環で今回の原発の賠償法も作られ免責事項があるのでしょう。だから枝野官房長官と与謝野経済財政相が閣僚会議で激論を交わしたのです。しかし結果は枝野さんの主張通りに動いています。この選択は電力料金を上げ、産業の荒廃に繋がる選択です。更に今度は銀行にも債権放棄を迫ると言っています。仮にこの選択を採用するなら株主責任を問うことになります。そうしないと整合性がないです。株主責任を問わないで債権放棄? むしろ東電は倒産させた方がすっきりしますね。

もし株主責任を問えば、電力料金の値上げは抑えられるかもしれません。ただ債権放棄は一時的な銀行の損失に留まらない目に見えないマイナスの経済効果が生まれます。リーマンショック以降の金融危機で金融機関を痛めつけると、全体の経済損失が拡大することを学んでいる筈です。ハイパワーマネーの話ですね。貨幣乗数があり何倍も経済効果が生まれると言う話ですが、その逆の効果になりますね。米国は順調に回復しているようですが未だに入院状態なのです。何故ならGSEの問題など未解決な事象が山積みされています。
果たして枝野さんはそこまで考えているのかどうか…。唯でさえ銀行は不条理な選択を強いられてきました。不良債権処理を強行的にさせられ大手銀行が倒産する選択肢を迫られています。そうしてやっと立ち直ったばかりですね。そのツケを増資と言う形で市場に押し付けたのです。

もともとも発端は、間違った住専処理を決めた政治と、日銀総裁の間違った政策からです。最初の選択を間違ったので、後世にツケを押し付け悪化した病状を直すために、強制的な不良債権処理を実施しました。その副作用が過剰なコンプライアンス重視で、硬直化した社会構造に繋がっています。浜岡原発を止めるのが、どうの…と言うレベルではなく、民間企業の死活にかかる決定を押し付けるなら、要請ではなく命令にして補償すべきだと言っているのです。政治決断とは…そういうことですよ。私の目にはおかしな決定に移りますね。ただ復興特区構想は素晴らしいのです。

なにか前原さんのときも感じました。漁船の拿捕が日中間の政治問題になり戦争まで覚悟しての拿捕なのかどうか? パフォーマンスや自己主張なら、権力行使し相手が反論してきた段階で、いやいや相手の要求を飲めばこちらの意図は伝わりますね。ジャブならジャブを…。用意周到な戦略がなければ、思いつきの行き当たりばったりの政策実行は国力を低下させるだけですね。

3号のサラリーマン主婦年金問題も、官僚が苦肉の策としてどうにか辻褄を合わせた産物なのでしょうね。歪んだ産物が今また問題になりはじめています。国民の代弁者の政治家が無理な要求をするから、官僚は仕方なしに辻褄を合わせる為に創作したのですね。要するに妥協の産物です。そろそろしっかりした国家理念を考えて、整合性に合う選択をしなくてはなりません。米軍基地問題もそうですよ。安保条約を否定するなら徴兵制度を復活させ、軍隊を持たねばなりません。原子力をやめるなら代壊エネルギーはどうするのでしょう。その為に国民の可処分所得が減って良いのでしょうか? 世の中にうまい話はありません。安全・安心を求めるならコストがかかり、それを負担する覚悟がないと駄目なのですね。だから浜岡原発を止めるなら命令で補償をしなさいと言っているのです。東電の処理もそうですね。免責事項が法律にあり、それを無視するなら法令を改正しなくてはなりません。

国家運営は個人的な感情論で政策を決めるものではないですね。指揮官たるものは理念を守る為に私情を捨てる覚悟がないとなりません。場当たり的な政策運営は国力を削ぐばかりです。

投稿者 kataru : 09:23 | コメント (0)

2011年05月07日

テクニカル(中段保ち合い)

今回の浜岡原発の停止要請の判断は難しいな。
菅政権は小沢対決を経て筋を通しているようにも感じるし、復興計画について建設的な意見を述べており、この点は評価するが、前原大臣の八ッ場ダム建設から漁船拿捕の方針は場当たり的な感じで、今回の浜岡原発も同じ印象を最初に受けました。

私は基本的に効率社会を構築するために、自由な規制のない国づくりが望ましいと考えています。当然、合理的な効率重視だと、安全・安心へのコストは削られるから危険度は高まります。しかし市場経済はその様な試練を乗り越えて淘汰されると考えていますから、事件や事故がないことに注意を払わねばなりませんが、過度の規制は行動を阻害すると考えており浜岡原発の処置はやり過ぎだな。…とも考えています。問題は、電力コストが世界的に見て日本は高く、送発電の垣根を取り払い、電力の自由化などの対策をしながら…その過程での浜岡原発の停止要請なら理解できるのです。

やはり、この時期の決定は大衆迎合主義で、政局が背景にあり、一か八かの賭けに出ているとの印象が拭えませんね。なにか菅政権のいやらしさも感じます。原子力行政をどう考え、代替えエネルギー政策をどう進めるのか? 当然、東電に続き中部も日本中、全ての電力のコストアップにつながり、産業力の低下になりますね。電炉メーカーなどを始め、多くの企業が日本での操業を諦めに海外に向かうことに繋がり、空洞化を加速させる要因です。内需振興策を持たないまま、このような政策を続けると日本の残された時間は加速度的に失われていきます。

東電の処理は上限2兆円程度の案が有力のようですが、一部では株主責任を問い、債務者責任も問えとの声があります。国有化も含めこのような強硬策は、社会コストを引き上げる選択だと思っています。僕は1兆円と考えていましたが、今日は2兆円案が主軸で、4兆も載っていましたね。私は福島原発問題に関しては東電の擁護派で少数意見の免責派です。ごたつくなら東電は訴訟すればいいのです。当然、株主から代表訴訟の可能性はあります。そうすると揉めますね。最悪、電力供給停止を含めた強硬策もありますからね。事態がさらに深刻化します。だから合理的な感覚ではないが、結果責任を問うて1兆円負担で、あとの費用は国が負担する免責にし、その代り電力の自由化などを進めるべきだと考えています。その方が日本の未来は明るいですね。基本的にこの処理なら電力コストは下げられます。

何故、目先の感情論に政策は振り回されるのかな? きちっと説明すれば国民は理解すると思いますが…誰もその方向性に舵を切りませんね。残念です。一時的に東電に責任を負わせても、国民生活が疲弊しますね。一番の問題は補償費をねん出して、電力料金を下げることですよ。世の中に安心・安全などあり得ないのです。自分の事は自分で守るのが基本です。厚生労働省が国民の命を守ることなどできませんね。もう少し自立心を養う教育制度に変えないと…日本は大変だな。

株式投資をしていると痛いほど分かりますね。市場経済には様々な考え方があり、市場に残るのは効率化された会社だけなのです。その効率化の中で適度な安心と安全が求められ、一部上場企業になれば社会的な責務が生まれますね。だからボランティアなどの社会貢献制度は必要になります。一流企業は高いROEを達成して株主に報い、尚且つ社会から必要とされる企業ですね。そうして人類の進歩に役立つ企業でないとなりません。この企業の在り方は時代の要請により変化して行きます。グローバル感覚が欠如しているから日本は失われた時代が続いています。内向きの株式の持ち合いをしたのが2006年ですね。フジテレビなどの不幸な歴史があります。あの事件を歪めて解釈したから、新日鉄と銀行の株式持ち合いが復活し、歪んだ選択の為に失われた時代が長引いています。

安全・安心を誰だって、欲します。しかし必要以上の要求は、かえってマイナス面の方が大きいのではないでしょうか? 化石燃料に頼れば環境汚染は進み将来のコストアップに繋がります。福島原発から東電のケースは天災だから仕方ありません。故に原油を燃料として空気を汚しても仕方ない選択だけれど…浜岡は難しい選択ですね。

さて株式の話に戻りますが、昨日、トロが疑問にした話を覚えていますか? 僕は石油株を買って投げた話ですね。ゴールドマンは僕と同じ意見のようですが…QE2の政策も絡み難しい解釈ですね。銘柄選別にも影響を及ぼします。この話は長くなりますからまたの機会に譲りますが重要なので考慮しておくと良いですね。「GWはチャート論」を連載しているので今日も続けますね。今日は中段保ち合いの考え方ですね。昨日は今日の市況で日経225のチャートを用いて二段上げになるか?と書きましたが…ボックス相場の離脱は難しく、そのような動きを見せた後に下落することもありますから…見極めは難しいですが…その考え方を述べますね。

基本的に安値から株価が上がると、当然、利食いする人が増えます。少し前は手数料が高く目先の売り買いをする人は少なかったので、ある程度の売買回転率が高まると玉の整理は進みましたが消化には時間がかかるのです。だから底練状態も長い期間かける方が相場の腰が強いのですね。急騰する株はネット時代になったから続いていますが調べてみれば分かりますが90%以上は目先の動きです。人間の感情は長く続きません。どんなに素敵な恋女房をもらっても1年、2年と時間が過ぎれば飽きるのが人間です。株も一緒ですね。いつも輝き続ける会社と言うのはなかなかありません。余程、経営者の志が高くないと駄目ですね。基本的にはオーナー社長なのです。創業社長の会社は大きく育つ可能性はありますが、人間と言うのは奢る動物で金持ちになれば環境になれハングリー精神は失われますね。だから高成長を長く続けることは基本的にできません。

ここで僕が言いたいのは株価の消化には時間が必要だと言うことです。でも上げないでも下げなければ自然に株価は上がっていくものです。丹念に時間をかけた下値買いが一番強いのです。だからその形が鍋底のカタチになってチャートに現れたり、中段保ち合いも目先筋の利食い場面でその売り物を買い続ければ次の段階を迎えるのは中段保ち合いですね。株が上がる前に玉を拾った形跡に見える株は通常はその後も力強い上げが期待されます。一例を掲げますね。例えば僕が失敗したアンリツですが過去のトレンドは素敵ですね。現在進行形では形は違いますが、間もなくメディッチの浮動株が吸い上がるのでしょう。

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投稿者 kataru : 09:53 | コメント (0)

2011年05月05日

テクニカル(変化日2)

テレビが事件について私的な意見を言う番組を見ると呆れるばかりで…その番組を作っているプロジューサーの質が、かなり低下していると思います。補償から弱者救済の大衆迎合主義を掲げる姿は、本来の人間が困難に立ち向かう姿とかけ離れています。動物の世界では必ず群れから離れた弱者は、強者の餌食になります。米国では共和党と民主党が存在し、どちらかと言えば共和党は自己努力により困難を切り抜ける自由な世界をめざし、民主党は弱者を救済し規制を求めているように感じます。日本は近年、安全・安心を求め、効率化が失われ競争力が低下していますが、どんなに安全・安心を求めても不慮の事態は発生します。津波対策もそうだし…結局、どの世界でもリスクは存在し、そのリスクに遭遇した時に耐えられる精神力を養った方が、合理的な選択ではないでしょうか? 普通に歩いていて空から物が落ちてきて死ぬ場合もあるでしょうし…先日の焼き肉店のように食中毒に遭遇することもあるでしょう。最後は自分を信じ、他人に頼らずに出来るだけ自己努力で頑張る人間を育てることが大切なのでしょう。石巻や南三陸町など…壊滅的な被害を受けた被災者は、福島の原発被災者に対し、どんな感情を抱いているのでしょう? 

この年になって世の中を見ていて感じるのは、役人様に頼って生きてきた末路を見ているようで情けないですね。最近になってようやく補償の負担金の処理の仕方を話し合っていますが、まだ誰も電力料金が上がると製造業の負担金が増えて、国際競争力が失われると言う発言を聞かないことは残念です。ルネサスエレクが何故、世界シェアが高く世界に必要不可欠な存在なのに、利益が出せずに統合やリストラを繰り返しているのでしょう? 背景には社会基盤を支える基礎的な経費が高すぎるのではないでしょうか? 税金も含め社会保険料や、更に安全・安心を求める経費の増大です。証券界は、ここ10年ほど社内検査強化の為に、膨大な支出を強いられています。多くの産業も同様でしょう。全ての電話は録音されており、この経費にかなりの金額が投入されています。小さな証券会社では負担に耐えられないでしょう。互いに監視し合うほど、安心や安全が欠けている社会なのでしょうか? 過剰な要求をすれば限度がありません。

まぁ、いろんな疑問は感じますが…今日はテクニカルの移動平均線の考え方だったですね。この数か月いろんなデータを検証してきましたが、基本的にこの移動平均線の考え方は大切ですね。普通、日々線の25日線や75日線、そうして200日線などが用いられるケースが多いけれど…通常、株価が安定するまでに、やはり最低3か月は必要で、75日線は「他人の噂も75日」と言うくらいで、心理的な目安と考えられます。様々なデータを検証していると大切なのは200日線の状態ですね。例えば会社が赤字から黒字に転換していく過程は、やはり1年程度の検証は必要なのでしょう。その企業が上向いていくかどうかの景気循環は、だいたい2年から3年程度のサイクルでしょう。家電製品を買い替える年数は通常は7年ほどかな? 車なども5年を経過すると下取り価格がかなり下がるのでしょう。

ここで僕が言いたいことは、移動平均線は投資参加者の心の表れと言うことですね。この移動平均線の基準値を長く取れば取るほど…安定感が深まり信頼確率は上がりますね。コマツは2001年に2000人の転籍と、2200人の人員削減を実施しています。経営資源を海外部門に投入し立て直しを図っていますね。そのような最中でも翌年に、自社株買いを実施しています。実際に市場から大きく評価されるのは2004年からですが…やはりこんなペースなのでしょうね。300円台の株価が600円台に定着し、徐々に評価を高めます。企業評価とは、その位の時間がかかるものですね。この現象は如何に200日線の移動平均線の角度が重要かと言うことを物語っています。さて言葉では分かり辛いので具体論を人気株で見てみましょう。

少し見にくいですが…下のチャートは2009年2月からの川崎重工の日足を追ったものです。何の銘柄でも良いのですが…ここで重要なことは2点です。200日線の上昇角度が下降しているか? 上昇しているか? 点線の矢印はその傾向線を示しています。更に注目してほしいのは75日線と200日線のゴールデン・クロスの場面は、この期間に3回あります。その後の上昇期間を見てください。このケースは一般的なケースです。前にも述べましたが、このデータを用いて実際に私は岡三証券の転換点を狙って買ってみましたが、あえなく失敗です。でも岡三証券のケースは200日線が下降トレンドですが…。分かりますか? 簡単な見分け方の一つです。本当は公開などしないのですが…。皆さんにはずいぶんご迷惑をおかけしているでしょうし…気持ちです。でも所詮チャートは過去のトレンドからの未来の推測にすぎません。だから絶対ではないのですが…確率論ですからね。さてこれであなたも普通の証券マンより上のレベルに近づきました。たがいに頑張ろうね。

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投稿者 kataru : 11:19 | コメント (0)

2011年05月04日

テクニカル(変化日1)

今日は二点ですね。まずはあきれるマスコミ報道です。先ほど「みのもんた」さんの番組を見ていましたが、原発被害はすべて補償されることが当然との見解で番組が組み立てられていました。そりゃ避難区域に指定されたところ、出荷制限をしたところは、当然でしょうが…ほかの風評被害などの補償を煽るべきではないですね。メディアとしての自覚がありません。世の中は不合理のことがたくさん存在し、天災をはじめ多くの不幸な出来事は起こるようになっています。その困難を乗り越えるのが人間社会で、他人の責任にするようじゃ…。堕落人間の製造マシーンですね。様々な情報の中で自分がどのメディアの情報を参考にして選択するか?それは自由です。その結果責任は自分が負うべきですね。

今日の日経新聞のトップはメディッチ(ルネサスエレク)のマイコンの世界シェアが書かれています。先日、僕も疑問が解けたばかりでしたね。車のマイコンチップの世界シェアは40%で家電を含めると30%なのですね。国内の携帯電話では過半を占めていますが、世界基準ではダントツにイギリスのARM社なのですね。比較できるレベルではありません。このARM社はすごいんですね。インテルより上になるかもしれません。理由はインテルはパソコンなら、ARM社は携帯端末が主力なのです。007を仕掛けるときに、さんざん勉強しました。こんなデータがあったので…下のグラフを。考えてみれば、あの時に僕は007を推奨していましたがARM社を買えばよかったかもしれない。これからでも遅くないでしょう。同じようなことを、たいぶ以前に経験しています。

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実は恥ずかしい話だけれど、僕は上京した当初(1989年)、これからパソコンの世界だと思ったのです。当時はNECが98パソコンを発売し世界基準になるかどうかの段階でビルゲイツもヒヨッコでした。アスキーの西さんと仲が良く、僕は日本の株屋だからアスキーを買っていました。あの時にマイクロソフトを買っておけば…僕は今頃、数十億円の億万長者ですね。ただし売らなければの話です。結果論は誰にでも解説できます。皮肉ですね。中刷りの13面に西條さんが書かれているメディッチの記事です。この発言は西條さんでなければ問題ないが…これでメディアの人なのかな? 日経は毎年、各産業のシェアを調べています。先日の三井金属の世界シェアもそうですが…自分たちが正確な情報を報道せずに、エルピーダばかり取り上げるから(まぁ坂本さんは好きですが…)、市場はエルピーダを高評価し、メディッチの評価を下げていました。震災がきっかけで報道の在り方を問い埋もれた市場評価が再浮上する切っ掛けになるかもしれません。僕は早くからメディッチを高評価していました。ただ本物になるかどうかは経営者の腕次第です。ベンチャリでは手痛い失敗をしています。所詮、可能性の芽はあっても、その芽が大きく育つかどうかは別問題なのです。しかし日産自動車のリバイバルプランと同じようなリストラをメディッチは実践しています。だからカタル銘柄の露払いとして復興御三家に選ばれています。

今日は変化日でしたね。基本的にこんなものは当たりませんが…一つの転機になる確率が高いだけの話です。要するに確率論ですね。パチンコなどの台を選ぶときの確率と一緒です。さて本題に入らないと読むほうも長いと嫌になりますからね。所詮はヒントだけの話ですが…。昨日、使ったアンリツのものがわかりやすいでしょうから…下のグラフを見るとわかりますが、昨年5月26日の319円の上昇起点から、最初の高値を付ける8月9日に581円をつける日柄は53日でした。ほぼ同期間の調整期間の53日目が10月25日に当たります。ここで日柄に注意して事前に買っておけば…10月28日に人気化しますね。でも一度は売られ、この予兆を経て再び上昇を開始しました。このような日柄の関係は面白いでしょう?実はどの銘柄にも…よく起こっています。

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僕が空売りしたのはそれから12日目ですね。53日目は1月13日です。すでに上昇期間は日柄的には終了してもおかしくない時期でしたが…きっとエリオットの波動論の延長波のようなものでしょう。有名なエリオット波動論ですが、彼もすべてに適合するとは思ってなかったのでしょうね。故に延長波論を稀に起こると意見を採用したのでしょう。日柄の根拠になっているのは、おそらく人間の感情ですね。人間という動物はどんな環境にも順応します。今回の放射能汚染も解明はされていませんが、適度に浴びたほうがいいかもしれませんね。だからあまり騒ぐ必要はないと思いますが…。一応、僕も常識人だから女房や子供はやはり避難させるでしょうね。でもたぶん自分は留まり現場で仕事をするでしょうね。

僕は意外かもしれませんが運命論者です。世の中、なるようにしかならない。と思っており与えられた現実を受け入れます。でも努力はしますよ。だから王貞治さんの言葉「努力が報われないことなどあるだろうか。報われない努力があるとすれば、それはまだ努力と呼べない」などは好きですね。僕は怠け者だから、やはりなかなか一流のレベルに行けないけれど。世の中は自由です。ゆえに自分の不遇を他人の責任にしては駄目です。僕は現在は非常に苦しいのです。でもそれも宿命です。ここであきらめちゃだめだけれど…僕は最善の努力を続けます。でも結果はわかりません。今日のレポートを読んでイギリスのARM社を買う人がいるかもしれないし…メディッチを選択するかもしれないし、日立かもしれないしアンリツかもしれません。要するにヒントにすぎませんね。それぞれが考え選択すればいいのです。世の中は他人任せにして幸せになることはないでしょう。自分自身で道を切り開かないとなりません。

補償など…と他人の責任にして口にしたら終わりだ。原発が建設されたのだから、その時点で覚悟を決めないとならない。嫌なら他に移住すればいいのです。すでに受け入れたんなら従うしかない。それをゴタゴタと他人の責任にして…最近になって、ようやく僕も自覚し始めたかな? 明日は移動平均線と使った変化日を探ります。

投稿者 kataru : 09:51 | コメント (0)

2011年05月03日

テクニカル(出来高2)

呆れる政権だけれど…一度は選んだ責任があり支える必要があるのでしょう。
…それにしてもひどいな。前原さんが中国漁船を拿捕した時に、日中間の外交問題をどう考えていたか疑問でした。結果は希少金属の輸出禁止により、結局、日本は拿捕したけれど国益はマイナス。今回の東電問題の対応は、免責事項を否定し上限否定に推移していますが、最後は国民負担になり、最も深刻なのは、産業の基礎コストの上昇で競争力が低下し、GDPが下がることを現政権は考えているのでしょうか? 

感情論で動いても国益には繋がらない。哀しい選択をしつつあります。ただ朝日新聞は4兆円の被害額を弾きだし2兆円の上限負担を東電に強いると言うものです。これなら、ある程度は理解できるが…玉虫色の決着で若干のGDPの低下でしょうか? 市場経済が定める東電の株価は2兆円の時価総額が飛んでおり、この記事と現在の市場の見方は整合します。でも前途多難の選択ですね。さて今日はチャート論です。この時期の決算にあまり期待しても仕方ないですよ。この時期は保守的な予想しか企業は出しませんから…。決算で注目されるのは、中間期から3Qでしょう。理由は数字を隠すことはできないから、良い所は自然に判明するからですね。実績を誤魔化すことはできません。もともと、この時期の業績の進捗率など意味はありません。さて今日は皆が好きなテクニカルですね。

株価は全てを物語る。大した業績でもないのに、株は人気株とそうでないものに分かれますが…その背景には仕掛け人の存在が注目されます。ファンドの中ではフィデリティーは多くの人気株を輩出しています。今年、僕も手痛い目にあったアンリツなどです。結果は震災の影響も加味されますが…(実はその前に急落した…NECの株放出と言う特殊事情もあったのでしょう。)このファンドはおそらく仲間のファンドとつるんで仕掛けているのでしょう。勿論、背景があり魅力的な材料があるのですが…所詮は、作為的な株価操作でしょう。でもこの程度の株価形成は容認されるらしいのです。要するに、引け際に買い上がるとか…あまり派手なやり方でない限り認められるのでしょう。

もともと株価操作と言う言葉はおかしいと思っています。例えば、私がこの株は100万円の価値があり、現実は20万円だとすれば…買うのは当然の行為で、何故、自分は魅力を感じ、この銘柄が良いのか述べるでしょう。当然の行為だと思うのですが…。フィデリティーだって、ファンドの説明会などで銘柄を組み入れた根拠を述べています。基本的に仲良しファンドがあり…人的な繋がりがあるので、仲間にこの銘柄が良いよ。…と教えたら、相手は調べるわけで、所詮は同じ思考パターンだから、相手も良いと思い買うことになり買いますから、市場からドンドン浮動株が消えていきます。だから複数のファンドの買いが重なるときに、大相場が形成されるのです。

理屈はこういうことですね。
その動きが出来高に現れ、信用の取り組みに反映されるので、プロは出来高と日証金の残高推移などを気にすることになります。このような人種が市場に増えるから、この動きを逆手に取り、今度は出来高や日証金のデータを演出することになります。もともとある程度の浮動株を買い集めれば、株価は面白いように動き出します。値動きだけでも人気になりますが、実際の業績推移が良くて更に夢があれば…尚且つ、大衆を巻き込みやすいのです。

故に社会基盤整理が終わった日本では公共事業投資は減り、斜陽状態にある建設株は異常に安いのです。でも最近大手ゼネコンは海外進出していますが、勝手が違って多額の損失を計上することもありますね。最近ではアルジェリアの高速道路工事の代金回収でもめている。つまり背景に夢が乏しいから、ハイテクの方が目先の収益が上がらなくても人気が集まりやすいのでしょう。でもピジョンなどは、地味だけれど面白い企業で僕は好きです。しかし地味な収益構造だから…当然、人気はありません。それに引き換え、浮き沈みの激しい半導体は、人気が高いし携帯端末関連なども話題の中心になっています。

今日は僕が失敗したアンリツのケースで勉強してみようかな? 
何故なら、間もなく人気化するだろうから…参考にもなるでしょう。この会社の買いの根拠であるLTEは世界をリードする技術で、業績面の変化は今年からが本番です。加えて複数のファンドの存在が確認されており、NECの持ち株放出で需給バランスが崩れた後で株価の位置が低いし、常識的には再び彼らは逃げるための演出が期待できるからですね。

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私が引っかかったのは、今年の1月28日に687円で空売りをしました。その後、あえなく撃沈し、2月7日に730円で買戻しを実施しています。損金は45217円でした。まぁ、実験だったので空売りの株数が1000株だったのです。結果は2月15日に天井を812円でつけます。もう一度売れば儲かったのですが…結果論ですからね。大勢観から見て天井圏で売っているように見えます。あの時の感覚は高いと判断したのですが…現在は買いで検討をしています。でもこれじゃテクニカル論にならないから、分析をしましょうか。くしくも私が空売りした日が、最高の出来高で620万株あまりできており、高値を付けた2月15日の出来高は305万株の出来高です。つまり玉が沈んでいると言うか…盛りが過ぎていると言うか…明らかに1月28日は強弱感が対立する局面です。

実はこの株を空売りした理由があります。一つは上昇期間が長く200日線乖離が開いていたためです。でも結果は、空売りした当日に最高出来高になりました。まさか高値を抜けるとは…その後の最高出来高を見て、買戻しドテン買いに転じた方が良かったですね。これは貴重な失敗の糧になりますね。つまり出来高が前の水準を抜いているときは、空売りに注意しなければならない。買っている場合は新高値を抜いても出来高が伴わなければ…早晩に再び人気化しなければ、ロスカットの対象に切り替えるべきだと言う教えかも知れません。どうしてもネット証券を利用すると手数料が安いために目先を追います。つまり人気株を追いますね。

現役時代の証券マンの感覚は最低でも2倍になるような銘柄を探します。できれば買った瞬間からスタートすればいいですね。このアンリツは良い会社で昨年の10月に取り組めばマズマズの出来ですね。少し期間を伸ばせばわかりますが…昨年夏のもみ合いは絶好の中段もみ合いの調整局面だったのですね。企業業績は株価が上下するように簡単に動きません。会社が良くなる時はかなり長い期間にわたりよくなり、加えて悪くなる時も同様です。アンリツは前期に復配を果たしたばかりの会社です。だから一度やられましたが…そろそろとも考えています。私はこのように最近は出来高の推移に非常に気を配っています。故に前回のテクニカル分析で川重を取り上げた時に、あえて高値を付けた時に出来高が若干ですが増えなかったのが、気になった次第で…ビスタの読者には指摘したと思いますが、日証金の作為的な変化も同時に指摘したのです。ただ川重は間もなく75線の変化日がやってきます。明日はこの期間的な考えである時間の変化日と言う概念を少し考えてみようかな?

まだ結論は出てないし、中途半端なレポートですが…ガンベンしてね。自分で長い期間の株価と出来高を追い、下のようにエクセルで計算して考えてみると、新しい発見に繋がるかもしれません。先ずは発行済み株式総数と出来高の感覚を身に付ける為にその比率で%を掲げました。更に期間を伸ばし過去最高出来高を追います。アンリツは8月10日の602万株でした。それを基準にデータを作成し…人気化直前の出来高が減って株価が安定していますから、この辺が地相場だと確信できます。つまり出来高が少ないと言うことは人気がないからで…それでも株価が下がらなければ上がる前兆とも考えられます。そうして人気化したのは10月の28日の353万株を基準にさらに11月16日の株価が動いてきての453万株を基準に…作ったエクセルのデータ表です。

このようにして多くの人気株をテクニカル分析すれば、共通の現象が閃くかもしれません。まぁ、所詮、チャート論などは膨大なデータの検証論なのでしょう。下の表は今回検証に使ったアンリツものです。単に僕のレポートは切っ掛けに過ぎません。でもキャリア30年が会得した知識を基に作成したので簡単なレポートですが何か会得してください。

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投稿者 kataru : 14:19 | コメント (0)