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テクニカル(出来高2)(2011年05月03日)

呆れる政権だけれど…一度は選んだ責任があり支える必要があるのでしょう。
…それにしてもひどいな。前原さんが中国漁船を拿捕した時に、日中間の外交問題をどう考えていたか疑問でした。結果は希少金属の輸出禁止により、結局、日本は拿捕したけれど国益はマイナス。今回の東電問題の対応は、免責事項を否定し上限否定に推移していますが、最後は国民負担になり、最も深刻なのは、産業の基礎コストの上昇で競争力が低下し、GDPが下がることを現政権は考えているのでしょうか? 

感情論で動いても国益には繋がらない。哀しい選択をしつつあります。ただ朝日新聞は4兆円の被害額を弾きだし2兆円の上限負担を東電に強いると言うものです。これなら、ある程度は理解できるが…玉虫色の決着で若干のGDPの低下でしょうか? 市場経済が定める東電の株価は2兆円の時価総額が飛んでおり、この記事と現在の市場の見方は整合します。でも前途多難の選択ですね。さて今日はチャート論です。この時期の決算にあまり期待しても仕方ないですよ。この時期は保守的な予想しか企業は出しませんから…。決算で注目されるのは、中間期から3Qでしょう。理由は数字を隠すことはできないから、良い所は自然に判明するからですね。実績を誤魔化すことはできません。もともと、この時期の業績の進捗率など意味はありません。さて今日は皆が好きなテクニカルですね。

株価は全てを物語る。大した業績でもないのに、株は人気株とそうでないものに分かれますが…その背景には仕掛け人の存在が注目されます。ファンドの中ではフィデリティーは多くの人気株を輩出しています。今年、僕も手痛い目にあったアンリツなどです。結果は震災の影響も加味されますが…(実はその前に急落した…NECの株放出と言う特殊事情もあったのでしょう。)このファンドはおそらく仲間のファンドとつるんで仕掛けているのでしょう。勿論、背景があり魅力的な材料があるのですが…所詮は、作為的な株価操作でしょう。でもこの程度の株価形成は容認されるらしいのです。要するに、引け際に買い上がるとか…あまり派手なやり方でない限り認められるのでしょう。

もともと株価操作と言う言葉はおかしいと思っています。例えば、私がこの株は100万円の価値があり、現実は20万円だとすれば…買うのは当然の行為で、何故、自分は魅力を感じ、この銘柄が良いのか述べるでしょう。当然の行為だと思うのですが…。フィデリティーだって、ファンドの説明会などで銘柄を組み入れた根拠を述べています。基本的に仲良しファンドがあり…人的な繋がりがあるので、仲間にこの銘柄が良いよ。…と教えたら、相手は調べるわけで、所詮は同じ思考パターンだから、相手も良いと思い買うことになり買いますから、市場からドンドン浮動株が消えていきます。だから複数のファンドの買いが重なるときに、大相場が形成されるのです。

理屈はこういうことですね。
その動きが出来高に現れ、信用の取り組みに反映されるので、プロは出来高と日証金の残高推移などを気にすることになります。このような人種が市場に増えるから、この動きを逆手に取り、今度は出来高や日証金のデータを演出することになります。もともとある程度の浮動株を買い集めれば、株価は面白いように動き出します。値動きだけでも人気になりますが、実際の業績推移が良くて更に夢があれば…尚且つ、大衆を巻き込みやすいのです。

故に社会基盤整理が終わった日本では公共事業投資は減り、斜陽状態にある建設株は異常に安いのです。でも最近大手ゼネコンは海外進出していますが、勝手が違って多額の損失を計上することもありますね。最近ではアルジェリアの高速道路工事の代金回収でもめている。つまり背景に夢が乏しいから、ハイテクの方が目先の収益が上がらなくても人気が集まりやすいのでしょう。でもピジョンなどは、地味だけれど面白い企業で僕は好きです。しかし地味な収益構造だから…当然、人気はありません。それに引き換え、浮き沈みの激しい半導体は、人気が高いし携帯端末関連なども話題の中心になっています。

今日は僕が失敗したアンリツのケースで勉強してみようかな? 
何故なら、間もなく人気化するだろうから…参考にもなるでしょう。この会社の買いの根拠であるLTEは世界をリードする技術で、業績面の変化は今年からが本番です。加えて複数のファンドの存在が確認されており、NECの持ち株放出で需給バランスが崩れた後で株価の位置が低いし、常識的には再び彼らは逃げるための演出が期待できるからですね。

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私が引っかかったのは、今年の1月28日に687円で空売りをしました。その後、あえなく撃沈し、2月7日に730円で買戻しを実施しています。損金は45217円でした。まぁ、実験だったので空売りの株数が1000株だったのです。結果は2月15日に天井を812円でつけます。もう一度売れば儲かったのですが…結果論ですからね。大勢観から見て天井圏で売っているように見えます。あの時の感覚は高いと判断したのですが…現在は買いで検討をしています。でもこれじゃテクニカル論にならないから、分析をしましょうか。くしくも私が空売りした日が、最高の出来高で620万株あまりできており、高値を付けた2月15日の出来高は305万株の出来高です。つまり玉が沈んでいると言うか…盛りが過ぎていると言うか…明らかに1月28日は強弱感が対立する局面です。

実はこの株を空売りした理由があります。一つは上昇期間が長く200日線乖離が開いていたためです。でも結果は、空売りした当日に最高出来高になりました。まさか高値を抜けるとは…その後の最高出来高を見て、買戻しドテン買いに転じた方が良かったですね。これは貴重な失敗の糧になりますね。つまり出来高が前の水準を抜いているときは、空売りに注意しなければならない。買っている場合は新高値を抜いても出来高が伴わなければ…早晩に再び人気化しなければ、ロスカットの対象に切り替えるべきだと言う教えかも知れません。どうしてもネット証券を利用すると手数料が安いために目先を追います。つまり人気株を追いますね。

現役時代の証券マンの感覚は最低でも2倍になるような銘柄を探します。できれば買った瞬間からスタートすればいいですね。このアンリツは良い会社で昨年の10月に取り組めばマズマズの出来ですね。少し期間を伸ばせばわかりますが…昨年夏のもみ合いは絶好の中段もみ合いの調整局面だったのですね。企業業績は株価が上下するように簡単に動きません。会社が良くなる時はかなり長い期間にわたりよくなり、加えて悪くなる時も同様です。アンリツは前期に復配を果たしたばかりの会社です。だから一度やられましたが…そろそろとも考えています。私はこのように最近は出来高の推移に非常に気を配っています。故に前回のテクニカル分析で川重を取り上げた時に、あえて高値を付けた時に出来高が若干ですが増えなかったのが、気になった次第で…ビスタの読者には指摘したと思いますが、日証金の作為的な変化も同時に指摘したのです。ただ川重は間もなく75線の変化日がやってきます。明日はこの期間的な考えである時間の変化日と言う概念を少し考えてみようかな?

まだ結論は出てないし、中途半端なレポートですが…ガンベンしてね。自分で長い期間の株価と出来高を追い、下のようにエクセルで計算して考えてみると、新しい発見に繋がるかもしれません。先ずは発行済み株式総数と出来高の感覚を身に付ける為にその比率で%を掲げました。更に期間を伸ばし過去最高出来高を追います。アンリツは8月10日の602万株でした。それを基準にデータを作成し…人気化直前の出来高が減って株価が安定していますから、この辺が地相場だと確信できます。つまり出来高が少ないと言うことは人気がないからで…それでも株価が下がらなければ上がる前兆とも考えられます。そうして人気化したのは10月の28日の353万株を基準にさらに11月16日の株価が動いてきての453万株を基準に…作ったエクセルのデータ表です。

このようにして多くの人気株をテクニカル分析すれば、共通の現象が閃くかもしれません。まぁ、所詮、チャート論などは膨大なデータの検証論なのでしょう。下の表は今回検証に使ったアンリツものです。単に僕のレポートは切っ掛けに過ぎません。でもキャリア30年が会得した知識を基に作成したので簡単なレポートですが何か会得してください。

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