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テクニカル(変化日2)(2011年05月05日)
テレビが事件について私的な意見を言う番組を見ると呆れるばかりで…その番組を作っているプロジューサーの質が、かなり低下していると思います。補償から弱者救済の大衆迎合主義を掲げる姿は、本来の人間が困難に立ち向かう姿とかけ離れています。動物の世界では必ず群れから離れた弱者は、強者の餌食になります。米国では共和党と民主党が存在し、どちらかと言えば共和党は自己努力により困難を切り抜ける自由な世界をめざし、民主党は弱者を救済し規制を求めているように感じます。日本は近年、安全・安心を求め、効率化が失われ競争力が低下していますが、どんなに安全・安心を求めても不慮の事態は発生します。津波対策もそうだし…結局、どの世界でもリスクは存在し、そのリスクに遭遇した時に耐えられる精神力を養った方が、合理的な選択ではないでしょうか? 普通に歩いていて空から物が落ちてきて死ぬ場合もあるでしょうし…先日の焼き肉店のように食中毒に遭遇することもあるでしょう。最後は自分を信じ、他人に頼らずに出来るだけ自己努力で頑張る人間を育てることが大切なのでしょう。石巻や南三陸町など…壊滅的な被害を受けた被災者は、福島の原発被災者に対し、どんな感情を抱いているのでしょう?
この年になって世の中を見ていて感じるのは、役人様に頼って生きてきた末路を見ているようで情けないですね。最近になってようやく補償の負担金の処理の仕方を話し合っていますが、まだ誰も電力料金が上がると製造業の負担金が増えて、国際競争力が失われると言う発言を聞かないことは残念です。ルネサスエレクが何故、世界シェアが高く世界に必要不可欠な存在なのに、利益が出せずに統合やリストラを繰り返しているのでしょう? 背景には社会基盤を支える基礎的な経費が高すぎるのではないでしょうか? 税金も含め社会保険料や、更に安全・安心を求める経費の増大です。証券界は、ここ10年ほど社内検査強化の為に、膨大な支出を強いられています。多くの産業も同様でしょう。全ての電話は録音されており、この経費にかなりの金額が投入されています。小さな証券会社では負担に耐えられないでしょう。互いに監視し合うほど、安心や安全が欠けている社会なのでしょうか? 過剰な要求をすれば限度がありません。
まぁ、いろんな疑問は感じますが…今日はテクニカルの移動平均線の考え方だったですね。この数か月いろんなデータを検証してきましたが、基本的にこの移動平均線の考え方は大切ですね。普通、日々線の25日線や75日線、そうして200日線などが用いられるケースが多いけれど…通常、株価が安定するまでに、やはり最低3か月は必要で、75日線は「他人の噂も75日」と言うくらいで、心理的な目安と考えられます。様々なデータを検証していると大切なのは200日線の状態ですね。例えば会社が赤字から黒字に転換していく過程は、やはり1年程度の検証は必要なのでしょう。その企業が上向いていくかどうかの景気循環は、だいたい2年から3年程度のサイクルでしょう。家電製品を買い替える年数は通常は7年ほどかな? 車なども5年を経過すると下取り価格がかなり下がるのでしょう。
ここで僕が言いたいことは、移動平均線は投資参加者の心の表れと言うことですね。この移動平均線の基準値を長く取れば取るほど…安定感が深まり信頼確率は上がりますね。コマツは2001年に2000人の転籍と、2200人の人員削減を実施しています。経営資源を海外部門に投入し立て直しを図っていますね。そのような最中でも翌年に、自社株買いを実施しています。実際に市場から大きく評価されるのは2004年からですが…やはりこんなペースなのでしょうね。300円台の株価が600円台に定着し、徐々に評価を高めます。企業評価とは、その位の時間がかかるものですね。この現象は如何に200日線の移動平均線の角度が重要かと言うことを物語っています。さて言葉では分かり辛いので具体論を人気株で見てみましょう。
少し見にくいですが…下のチャートは2009年2月からの川崎重工の日足を追ったものです。何の銘柄でも良いのですが…ここで重要なことは2点です。200日線の上昇角度が下降しているか? 上昇しているか? 点線の矢印はその傾向線を示しています。更に注目してほしいのは75日線と200日線のゴールデン・クロスの場面は、この期間に3回あります。その後の上昇期間を見てください。このケースは一般的なケースです。前にも述べましたが、このデータを用いて実際に私は岡三証券の転換点を狙って買ってみましたが、あえなく失敗です。でも岡三証券のケースは200日線が下降トレンドですが…。分かりますか? 簡単な見分け方の一つです。本当は公開などしないのですが…。皆さんにはずいぶんご迷惑をおかけしているでしょうし…気持ちです。でも所詮チャートは過去のトレンドからの未来の推測にすぎません。だから絶対ではないのですが…確率論ですからね。さてこれであなたも普通の証券マンより上のレベルに近づきました。たがいに頑張ろうね。
