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株価の短期ポイント(2011年06月04日)

本格的なディーリングを目指したが…早くも挫折している自分が居ます。基本的に徹することが出来るかできないかの違いなのだろうと考えています。基本的に人間性の弱さが全てに起因しているようにも感じています。ディーリングと言うのは非情で残酷なものですね。あるのは数字だけで意味のない作業に過ぎませんが、その作業に隠されているのは背後に、緻密な背景があり自分の心のロマンとの葛藤が続きます。

銀座のホステスが売り上げに徹するか、情に流され人間性に目覚めるか…の違いのような心の揺れに似ているようにも感じています。所詮、戦場でもそうでしょう。人間性を持つ人は引き金を引けないし…ある一線を超えるためには、非情に成り切らないと越えられない壁があるのでしょう。中途半端な人間にとって過酷な世界のような印象を、この6か月で受けましたね。

ついにディーリングに追い込まれ5月に決断し、全てを清算し007も含め損失計上しました。よって初めて実現益でマイナスに転落したのが5月です。それから2週間が経過します。先週は東電の空売りから火曜日の重工の変化から買い転換しましたが、今週はその間違いに、再び金曜日に気付かされています。イメージとの違いは水曜日かな? KDDIを利食いして20万円の利益を上げた日です。本来はもう20万円つまり582千円ではなく592千円のラインで売るつもりでした。

KDDIを選んだ理由は東電の持ち株の売りです。そうして60万円台を付ける過程をみて、あの環境下で株価が上がったので需給バランスはよく、仕掛け人しだいの相場だと考えていました。業績はよくファンドが組み入れても良い環境下にある株ですね。市場人気は今ひとつで、空売りが大量に入っています。東電の持ち株を市場で捌くには仕掛けが必要でしょう。まだ残っていると…踏んでのアノマリー〈習性〉投資に踏みきったのです。4月の中ごろから始まり5月の半ばに短期調整(4日間)のアノマリーを狙いました。実は5月24日にあまりに多い空売りに惹かれ、買いから入って失敗して直ぐに投げています。その仇討ちを狙いました。そうして5月27日に買いから再び参戦し564千円で買ったら、スルスル止まりません。午前中は安値の561千円で終わりました。

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おかしいな…、あまりに弱すぎると疑問に感じていましたが、後場から買いの手が入り、後場寄りは高寄りしました。やっぱりと感じた瞬間です。その日の終わりは買値と同じ564千円でした。翌日も買い増しした株価が570千円です。その翌日も買い増しして571千円で3日連続の買い増しです。ここで先ず初日に確認したのだから、買うべきでしたね。565千円前後ではいくらでも買えたのです。しかしおかしいと気付いたのは1日の動きですね。5月にあれほど強く上値を買ったのに、一度消化している株価の上値が取れません。よって5月で東電の玉の整理が終了している可能性も考え、全て手仕舞いました。失敗です。儲けはしましたが、自分の決断力の鈍さとアノマリーに拘りすぎましたね。

こんなドラマが、どの株にも存在します。株価の1円の違いが市場参加者の心を変化させるのがディーリングの世界なのでしょう。先日の重工もそうなのですよ。僕は空売りから入っていたのですね。理由は下げ行く川重を見て、重工が上がる訳がないと考えていました。だって川重の体質は重工に先行しています。此方もキー銘柄なので少し解説しましょうか…。5月23日と少し遡りますが…明日は安いと思っていたのです。よって引け間際の366円を空売りしました。川重のように崩れるだろうと考えていたためです。この背景は相場観を組み立てる為に重要ですから、少し説明すれば…QE2終了後の動きが影響していますね。もともとスケジュールから見て外人ファンドが手仕舞うのが当然の動きなのです。

震災直後に大量の出来高が出来て、株価が上がる可能性を示唆しましたね。しかし短期筋は現政権の東電の処理などを見て、あきらめで短期ポジションを解消しました。あの時、的確な政策を採用すれば、震災を切っ掛けに日本株は上がったのでしょう。日立の動きなどの条件は整っていますから、政策選択が正しければ追い風になりますからね。結果は社会主義化の選択で沈みますね。何故、僕が「WAKE UP JAPAN」のキャンペーンを手掛けたか…ポイントだったのです。まぁ、済んだことは良いですが…QE2の影響度を見極める為に、ポジション整理するのが外人投資家です。だから23日に重工を売ったのです。でも翌日360円を当然割ると思っていましたが、割れずに363円まででした。その翌日も空売りしましたが駄目でしたね。強い買いが継続しました。そうして昨日は戻り高値更新ですね。二つ考えられます。一つは外人投資家の手替わり、もう一つは投信の買いです。

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そんなに強くはないと思います。でも戻り高値を取れるぐらいに日本株の地相場が固まっていることを語っていますね。これは重要ですよ。既にどの銘柄も地相場の位置を固めているのでしょう。黄金の岸壁、叩いても、叩いても下がらない壁に近づいているのでしょう。既に20年以上も株価は下げ続け、調整としては充分ですね。あとは切っ掛けに過ぎません。国民と政治のギャップですよ。2006年からの失望感をようやく共有化し始めています。カタルが好きだった株の世界を辞めるぐらいに失望した日本。その規制強化も転換点に来ているのでしょう。でも非常に緩やかなのでしょうね。目に見えないぐらいに緩やかに広がっているように感じています。田舎の土地の価格は坪単価1万円が下値の限度でしょう。電気、水道のインフラ整備されている最低価格は1万円でしょうね。

割れると思っていた362円を割れずに反発したから、戻り高値更新なのでしょうね。オーバーナイトした玉は、寄り付き直後に買い戻すべきですね。本来オーバーナイトは厳禁な手段です。この1週間ぐらいの上昇波動は、24日の動きが決定したのですね。株にはこのようなポイントがあり、それ前後の動きが重要です。月曜日には東レがそのポイントに差し掛かりますね。あくまでも短期ポジションの話で、ディーリングの世界の話です。やれる環境のときに仕掛けることが出来ない銘柄は、一旦は下がりますね。でも業績的な背景があれば、また上がります。この短期ポジションと中長期の波動の中で株価は動いています。