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選択の結果が株価を示す(2011年06月11日)
今日は株式市場の考え方を書こうかな?…と思っています。
カタル君は基本的にポジティブな考え方の思考パターンです。常に前進しか考えていませんね。昔の帝国陸軍のようなイメージでしょう。しかし市場もそうだけれど、人生も常に順風満帆な時ばかりではありませんね。特に日本は戦後復興から「JAPAN AS NO1」と呼ばれる切っ掛けを作った高度成長時代は希望の溢れる時代でした。しかしプラザ合意からの失政続きが、バブル崩壊を生み、自ら清貧思想に傾き、今もその傾向が続いています。東電の原発処理はまさに社会主義的な清貧思想そのものです。最初から国家の政策責任を認めれば違う展開になったのでしょう。それを東電のスケープゴート化から浜岡に続き、今は関電の15%節電が流れになりました。縮む清貧思想は面白くないし人々から希望を奪いますね。
米国市場の昨晩は大幅安しています。2002年以来だそうですね。6週連続の下げは…小手先の金融政策が崩れるのか…市場は常に政策を求め続けます。その要求に正しく応えないと更なる負の循環が始まります。連鎖ですね。折角、震災と言う神の恵みを正の力に転換できるか…それとも更なる負の連鎖を続けるかは、選択次第なのです。市場経済は常に問われ続けています。日本がプラザ合意以来、間違い続けの選択を続けているのは壊す事を嫌うからでしょう。築き上げた生産システムはプラザ合意で否定されましたが、その後もこだわり続けています。でも長いデフレが構造転換を迫り変化を見せています。僕にはその象徴が日立製作所の変化とダブりますね。
通常、株式市場は6か月先を感じ動いていると言われており、金融政策は6か月から1年先に効果が生まれると言われています。米国はあれだけ派手に上げ続けたので11000ドル前後までの下げは許容範囲でしょう。ここ数日の下げは演出の一つなのでしょうね。きっと…。最近、株屋を辞めて思うのは下げるのもありかな?…と容認し始めています。市場と言うのは考え方の対立が株価を生むのでしょう。参加する勢力が弱く一方通行に陥りやすい展開ですが、本来は様々な考え方があります。今は政権が変わり東電のスキームが変わるから、東電は株主責任を問われる流れが一般的なので200円を割れたのでしょう。
しかし…新政権が「原子力損害の賠償に関する法律」の免責事項を採用すれば、展開は180度変わりますね。あっという間に東電は1000円台を復帰し市場は活況と化すでしょう。一気に復興ムードが盛り上がりますね。電力料金の引き上げもなくなり前向きな活動が動きます。互助会方式の連帯責任では、東電だけでなく全ての電力会社の株価が下がり投資活動は衰退し、税収も減り続けます。選択の結果を市場は表しているだけなのでしょう。政策は何を主眼に置くかです。国民の財産と生命を第一に考えないとなりません。どうして被災地全域を国家責任で一度、買い上げ、復興して売り出さないのでしょうね。可哀そうに…子供たちは放射能汚染に怯え、いつまでも動かない復興に苛立つ日々を送っているのは決断力が欠如しているトップが居るからです。おそらく選挙の仕組みが悪いのでしょうね。インターネットを含めもっと参加しやすく政治活動も自由にさせるべきでしょう。
この考え方は今までの延長ですね。
でも最近は諦めから自らが立ち上がる傾向が見え始めていますね。被災地も地元民がようやく動き始め、個人から共同体で漁業などを始めています。日経新聞を読むと税制支援の文字が踊りますが…ステップアップしないとなりませんね。ここが難しい…アイディアを実現させることは大変なことです。工程表を創りひとつ一つをつぶし、更に改善していくくり返しです。僕に欠けている部分ですね。
米国株価が調整入りする理由はよく分かります。日本は上げていませんから、そんなに下がらずに横ばいなのでしょうね。日本はこれから復興需要が見込まれ、数字が見えてきます。ようやく6月に再開しているイメージが一般的なようです。来春と言うケースもありますが…一般的にはルネサスのイメージですね。日立の1Qが判明するのが8月ですね。あと2か月ですね。株価の先見性からみて会社側の数字予測が正しいなら、動いてもおかしくないタイミングです。しかし世界市場は6月にQE2が終了し、その後の経済指標を見ますから秋口のイメージが実感できる夏の終わりごろまで、最大、調整波動は続きますね。
この時間的な読みが難しい。結果は分かっているのですが…その間の読みが難しいのです。菅政権はなかなか退陣しないし、次期候補も見えませんね。「最少不幸社会の実現」も違和感を抱きましたが、「怨念の政治」も違和感を覚えます。自分たち本位の発言ですね。程度が低い。その点、関電の15%節電に噛みついた橋下知事は、読みが良いですね。筋が良い政治家です。理念が大切で、何処に主眼を置くかが大切なのでしょう。投資もそうなのでしょうね。きっと…。僕のようにスタンスが決まらないから結果が付いて来ないのでしょう。
外人投資家が主体なので日本を代表する銘柄が主役になり、且つ、新しい日本を感じさせるイメージがないと駄目ですね。素質はあるが企業が本当に努力するか、流れがそう展開するのか? まぁ、日銀の動向も注目されます。馬鹿にしちゃダメですね。何でもできるのです。日本の場合は資産デフレが元凶なのですね。故にお金が委縮しているだけなのです。ここに楔をしっかり打てば、後は自然に回転します。既に企業は悟り変化し始めています。
日立の解説は長くなったので…明日にしましょう。あの表の意味が分からない人がほとんどでしょうから…。三菱東京やマリーン、日本生命は1%の危険な国債など買わずに、投資をすべきでしょう。