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独創性(2011年07月09日)
先ずは日経新聞さんが昨日の僕の掲げた希望に応えた記事を掲載してくれました。確りと東レの炭素性の話も盛り込んでいますが、もう少し要望を言えば実際の数字を調べてほしかったのですね。子供新聞じゃないから、実際の裏付けがないと政策は動きませんからね。でも最後には、空洞化は避けられず、むしろ必要だと考えています。この点は「大機小機」の六光星の「日本の何がダメなのか」の意見が状況を説明しています。ここには1500兆円の資産デフレとなっていますね。すごい金額だね。震災復興予算が10兆円とか言っているのに…。如何に資産デフレが日本を蝕んでいるか…20年かけて調整してきたのですね。毎年80兆円もかけて…。益利回りから配当利回りの解説により、僕が株価は夜明けと述べているだけではなく、誰もが感じている共通認識ですね。
先ほどの子供新聞の話ですが、数字を掲げ更に進化しなくてはなりません。日本に何が必要かですね。新興国の台頭でモノづくりの価値観が変わっているのですね。付加価値の最後は文化でしょうね。芸術性と言うか独創性と言うか…人間が何に憧れるかの追求です。だから利便性だけでなく自然豊かな街づくりが必要で…日本の誇れる情報網を利用したキャッシュレス社会の構築ですね。しかも循環型のエネルギー政策を加味したモノづくりを考えるべきです。便利さより、壊す再利用を考えた製品設計などを提案します。折角、終戦直後のような焼け野原の状態に被災地は置かれていますから、これを利用しない手はありませんね。便利な未来都市計画を…坪単価10万円の地価が100万円になる社会資本整備計画を練らないとなりませんね。その為にはインターネットを駆使したスマートグリッドを取り入れ最先端の未来都市づくりをします。モデル都市ですから多少のお金は仕方ありません。
日経さんも空洞化を嘆くだけの記事構成ではなく、最後は希望を与える記事を掲載して政策提言に繋げてください。日本を希望溢れる社会に導かないとなりません。マスコミの人は下賤な野次馬根性を捨てて、日本人が自らの力で立ち上がる報道をしないとなりません。補償だとか…そういう次元の低い話は軽く流しましょう。建設的じゃありません。他人のミスを突く政治の報道もそうです。何故、菅総理はストレステストを突然のように言い始めたのか? 真意を報道しないとなりませんね。それを内閣府不一致で海江田大臣の辞任示唆を煽り、内閣崩壊に向かって報道する野次馬根性は頂けません。そんな事をやっているから、いつまでも失われた時代が続くのです。まぁ、今後の報道に期待します。
さて、皆さんが気にする米国の雇用統計から述べましょうかね。
いつも疑問に思いますが民間調査の数字と政府発表のズレが生じています。民間は企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセシング(ADP)とコンサルティグ会社マクロエコノミック・アドバイザーズが発表した民間部門の数字を15万7000人増としましたが、実際の6月の非農業部門の雇用者数は1万8000人増でした。市場は10万人以上を見込んでいましたので市場は下げたと言います。前日の発表を受け93ドル上がって政府発表で62ドル下がりました。この現象からみて、市場は既にこの懸念を消化しているのでしょうね。故にこのような結果になっているのでしょう。米国の二番底と言うか減速懸念ですね。一度、大きく消化したので、既にある程度は織り込み済みなのでしょうね。
面白いですね。市場経済は…普通の人はなかなか理解しづらい場面です。良い材料が出ても材料出尽くしと言って下がるし…常に市場はサプライズを求め行動しているように感じます。経営者のスタンスも面白いですね。最近、駄目株の筆頭だったドコモは積極的に海外展開を図りコンテンツ・ビジネスに目覚めていますね。ようやくコンテンツの重要性に気付きましたが、まだ規模も中途半端ですね。でもアジアのコンテンツ重視の方向性です。ところがKDDIは国内重視で国内のネットビジネスと有線テレビのラインを重視しているようです。シャープはソフトバンクなので、KDDIはパナソニックでもソニーでも良いですが提携し、テレビと通信の融合を考えたビジネス展開に進むと面白いですね。僕には少し分かり辛いが、ソフトバンクはエネルギー政策に舵を切ったように感じますね。
おそらく孫さんは公共ビジネスの優位性と言うか、継続的な利益に目を付けて、別の未来像を見ているのかもしれません。彼と会ったことはないし考えていることは分かりませんが、日本で公共事業の電力と通信を抑え、実績を積めば世界展開はあり得ますからね。特に電力は未整備です。技術革新が起こっても良いですね。既に技術的に超電導線などが開発されておりエネルギーの効率化が求められますから…。僕のイメージはドコモだったのですね。アジアの情報インフラからコンテンツを支配する構想ですね。まぁ、3社三様で面白いですね。
何故、僕は通信3社の話を引き合いに出したかと言えば、これからの日本企業の方向性がこのような形になると思っています。最近までテレビの業界は、何処かの会社が3Dテレビを発売すると、我も、我も…馬鹿みたいに真似をして無駄なエネルギーを使っています。ところが通信3社はそれぞれの未来の道は違って見えますね。個性的な戦略です。ようやく日本の変わってきたなぁ~と思うのは、なにも日立だけでなく、至る所でこのような光景が見られるからです。だからやはり大底なのでしょう。