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金融相場の休み(2012年02月18日)
今、読者の方に返信メールを書いていました。
今回の相場の上昇はエレクトロンの動きが示している通りです。実質的には8月末に外人投資家は7月、8月で玉を整理したのでしょう。もともと欧州危機は小さな国がターゲットになっています。所謂、市場の警告ですね。連鎖が全体を壊す程には至らない。考えてみればユーロは未来通貨の形ですね。フランやマルクなどの国家の概念を超えた地球規模の実験です。今はFXなどと言っていますが、何れ為替の問題は消えてなくなります。その実験であるユーロが消えるわけはありません。だからギリシャは小さな実験で、その検証作業をしてルールを確立させているのでしょう。ドルも元も円も、いずれ消えてなくなります。
欧州危機は金融危機を救うために手法の確立されていない馬鹿な政治家が起こした失敗ですね。日本は嘗て同じ過ちをしました。90年代の大規模な財政出動は、時代遅れのお金の使い方。GDPが上がり社会基盤が整備されているのに…無駄使いをしたものです。しかし光ファイバー網などのIT産業への投資は生きました。森内閣時代ですね。この成果が最近の産業を生む、新卒のIT技術者が1000万円だと言う時代を迎えています。この現象は新しい時代が始まったのか? それともバブルが発生しており行き過ぎた流行なのか?この認識の違いで相場観が大きく異なることになります。前者なら、関連企業の株価は世界に羽ばたき上げますが、後者なら空売りの対象になりますね。

時代認識とは難しいものです。10月の初めからのエレクトロンの急騰は…3325円から4445円の伸び、率にして33%の値上がりは先物からの225の裁定と日銀のサプライズの上昇幅の目安になるのでしょう。11月末の223円から349円を付けた野村証券は実に56%の上昇でした。しかし劣後債を募集しているような会社をあの時点では買えませんね。しかしECBのクリスマスプレゼントでは買えたかもしれません。あるいは先見の明があれば、11月末の世界の中央銀行の協調姿勢で既に今の相場環境は決まっていたのかもしれません。ECBの動きも日銀の動きもある程度は予想できたはずです。

ECBのクリスマスプレゼントが判明したのは、昨年の「今日の市況」を読み返すと、12月21日にドラギ発言は市場の誤解と述べています。20日の野村証券の引け値は281円でした。8日間の揉み合い後に再び上がりだしています。だから実質的に24%の上昇かも知れません。日経新聞は誇張していますね。嘘ではありませんが、あの時点の日経新聞を読み返せばわかります。昨年どころか、今年に入っても欧州危機の危うさをでかでか報じていましたからね。別に日経新聞だけでなくNHKもそうですが…この点が作為的なのですね。
自分たちは立ち直ると考えているのに、敢えてメディアを通じて過剰に思うくらいに叩くのです。当然、持っている人は株を売りますね。その売り物を拾っているように思うのです。そうして今度は彼ら仕掛け人は利食いをするわけですね。まぁ、利食うかどうか分からないのですが…買い増しかも知れませんし…。新たな注目点は為替でしょう。やはり日銀の行動はサプライズだったわけで本気度をチェックするのでしょう。円ドルが80円を超え、100円を超える事態も想定しておく必要があります。もしこの事態なら…仕掛け人の存在するマツダ、ぼくが一昨年取組不発だった銘柄ですが…この株が仕手人気化になりますね。現状の数字は赤字ですが、年後半は急改善するからですね。大量の玉がヘッジファンドに眠っています。だから日経系列は仕掛けたのじゃ、ないかな?利害関係があるのかもしれません。
株って言うのは解説すると面白いでしょう。僕に欠けている点は相場の読みは創造力を発揮し色んな展開が見えるが、残念ながら肝心なタイミングが見えません。そこで最近はテクニカル論を勉強してきたのです。長い低迷の変化を感知できるようになってきましたね。昨年の失敗で…今年になって有望株が下がっている玉整理のタイミングが見えてきました。
でも今はサッパリなのです。見えないのですね。だから全体が下がるのかもしれません。
本当は今決算で数字が良くて有望なのはグリーだと考えており、この横這いは右肩上がりの展開で新たなファンドの参加があったと思ったのですが…間違いだったかな? この結果は来週、判明するでしょう。理由は225の裁定銘柄がそろそろ上に行くのが難しく、一旦休むからです。休むか下げて調整局面に入るかは不明です。現在はエレクトロンの横ばいの動きを想定しています。その間に、ここ2週間休みを入れたグリーが新高値に踊ると言うのが、今、採用しているシナリオですね。
金曜日は何処かのアナリストが海外売り上げの計上は遅れるとの理由から、レーティングを引き下げたようです。僕の予想であるNGモコへの追加出資が消え、自社株買いに変化したから、この読みはある意味で当たっているのでしょう。しかしグリーの海外会員数は億人単位ですからね。12月末ですから、おそらく現在は2億人を超えるのでしょう。僅か1年で倍増するのです。この推移なら年末は4億人ですよ。広告収入だけでも大きなものがありますね。最近のマクドナルドの戦略などを見ると、ビジネス展開はゲーム課金だけではありませんね。携帯にはGPS機能があり位置情報も加味され有効なビジネスに繋がります。
私が言いたいのはゲーム課金だけでなく、スマフォのビジネスは会員数が増えれば色んな利用方法があり、更にビジネスが拡大するのですね。現在はゲーム課金1の売り上げだけですが、これがベースになり売り上げが2になり5になり、10になる可能性があります。事実、DENAは、詳しくないのですがゲームは後発なんじゃないかな? ただ基盤のSNSがあったので、時間がかからずにゲーム課金をスムーズに導入できて、一気に花が開いたように感じています。あのスピードで売り上げが3倍に膨らみましたからね。
果たして…市場はどんな評価を下すのでしょうか?