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売りは早かれ、買いは遅かれ…(2012年05月12日)
JPモルガンの損失はボルガー・ルールの絡みがあり問題があるな。…と考えます。
新興国の躍進は先進国の金融デリバティブ機能のおかげです。CDSなどが盛んになり、リスクを取れるようになったのですね。ところが、その金融デリバティブの参加層が限られると、市場は正常な価格調整機能を失い、どんどん衰退して行きます。日本株市場は、ある意味でそうですね。長いデフレ経済が資産デフレを招き、実質成長率が名目成長率を上回る逆転現象を生み、様々な弊害が生まれています。
先進国は何処も日本化現象に陥る可能性があります。過度の規制は委縮を招きリスクを果敢に取る人が居なくなるのです。挑戦する社会が守りに入るのですね。米国も日本も優良企業はキャッシュ・ポジションが異常に高いのです。だから先日、アップルの配当などは変化の兆しなのですね。名目成長率が高いなら高成長を続ける企業はどんどん設備投資をします。調整局面とはいえ、良く悪材料が表面化しますね。4月28日に底入れか?との株式教室を書きましたが、あれから2週間です。参考銘柄は「荏原」を掲げましたね。最近は「ホンダ」を良く採り上げています。金融相場の野村は、依然、調整過程を続けているようです。
全体相場のRSIは底入れ傾向を強めているように見えますし、騰落レシオから見てもそろそろ底値圏のようですが…まだ具体的な銘柄や変化の兆しを感じているわけではありません。しかしここに来ても自動車の業績はマズマズで見通しも悪くないですね。カタルは常に先読みをしようと心掛けていますが、少ない資金の場合、相場を当てようとはせずに相場波動に乗る方が利口な戦術です。多くを取らなくてもよく、例えばホンダですが注意深く底入れかどうか見極めればいいのです。完全に相場が反転したら、乗ればいいだけの話ですね。現状は底入れかも知れないし、再び下値を更新するかもわかりません。

例えばホンダですが、このまま上がるパターンもありますが、前回と同様に、下値圏を形成する場合もあります。ポイントは信用残の推移かな? つまり現時点では、このままの反発もありますが、前回の様に下値圏を形成する時間を置くかもしれませんね。まぁ、業績の推移からみて、前回よりずっと回復は早いと思っています。でも実際に株価が上げ始めてから相場に参加した方が効率は良いし楽ですね。
つまり私が言いたいのは、株価が下げている途中で、この辺りが下値かな?と思惑を張るのではなく、実際に株価が上昇し始めてから、参加しても良いと言いたい訳です。そうして儲けが出たら利食いを先行させるのではなく、最初の1発目は、買い乗せを心掛けるべきでしょう。今の相場は、反転するかどうか?の際どいタイミングです。だから思惑投資になります。そろそろ下値じゃないか?と考え買い向かうのですが…このやり方は下値を買えますが手持ち資金が豊富に必要になります。まぁ、全てケース・バイ・ケースですが僕らは難しい相場の時は参加せずに準備をすればいいのでしょう。
グリーなど急落している銘柄も同じです。上がり始めて下値を買った人が利食いを入れる辺りが、一番の買い場なのでしょう。僕は安いと思っています。しかし株と言うのは分からないものですからね。RSIや騰落レシオは、そろそろ下値だと客観的に示しているようです。でもまだ個別株も出てきていませんね。だから荏原のような銘柄にも注意を払っているわけですね。まだ客観情勢はマイナス要因が多いようです。JPモルガンの失敗は気になる悪材料ですね。ボルガー・ルールの強硬派が勢いづきます。金融規制の強化は自由な経済活動を制約するものですからね。どう展開するのでしょう。