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デフレの脱出口(2012年07月21日)

一国の財務大臣が「国庫には資金がない」なんて言うものでしょうか? 支援策への対応として厳しい緊縮策を課せられており異常な状態ですね。スペインの銀行問題だけなら他の銀行が買収すれば済むかもしれないと考えていましたが…根が深そうですね。どっちにしても時間がかかる問題で、日本は比較的、影響が少ないと踏んでいましたが決算数字が固まり、いよいよ舞台づくりが始まるのかな? …との印象もあります。

この舞台づくりとは、FRBがQE3を行うための準備と言うか、切っ掛けづくりの話です。今の状態はなんとか均等を保っています。米国は早くからファブレスの形態(生産設備を持たない企業形態)を整え、グローバル化を推進してきました。その影響で空洞化の影響が少ないのでしょう。一方、欧州はフランスの自動車事業も敗退しつつあるようです。ドイツはユーロ安を利用し堅調ですが、南欧は基本的に日本の金融危機と同じような状態ですね。不良債権処理をどうやって進めるか?仮にスペインの銀行に資本投下されても処理はこれからです。

緩やかに立ち直っている米国と日本、両国とも空洞化の影響を抑え内需が景気を支えているようです。中国は2度利下げを実施しており、通常はそろそろ何らかのアクションが出て来るころ。年内にもう一度テコ入れ策が発表されるかどうか…。まだ金融が完全に自由化されておらず手段は豊富なのでしょう。中国、ブラジル、インド、ロシア、それぞれ似たような状況なのでしょう。一番強い米国は世界景気を引っ張ることができるかどうか…。「財政の崖」の懸念は、これから訪れますが、欧州同様に引き締め機運が漂うのかどうか…。米国債は強く物価も安定しています。故に財政の崖の懸念材料である減税と財政支出の削減が、需要を減退させ消費を減らすとの懸念は、政策変更で乗り切れる可能性は高いですね。減税は延長し財政問題は先送りが可能なのでしょう。つまりQE3による更なる流動性の供給が可能と言うことです。

一番怖いのが日本化現象です。現在の米国の金利は充分に低いですが、なかなか資本投資も設備投資も活発化しているとは言い難いですね。先進国の需要を向上させる切っ掛けは産業革命を超える技術革新です。インターネットはその一つのツールで、アップルは膨大な雇用を確保しています。市場は大きくありませんが、先端医療は遺伝子の解明が進み様々な成果が生まれつつあります。臓器移植もiPs細胞の応用が進んでいる様子です。日本が最も入口に近い国だと思いますが、まだ従来型の公共事業投資の域を出ていませんね。ITSの活用など、同じ道路網の整備でも方向性を変えればいいのです。幸い震災の影響でエネルギーの新しい模索が始まり太陽光などへの投資が進んでいます。問題は効率的な投資を日本中でどうやって促進させるか?私は中央政権体制を壊し、地方政府に財源を移管させるべきかと考えています。その意味で消化が遅れている復興予算のあり方に注目していますね。わざわざ中央政府にお伺いをかけ、指示を待つやり方は旧態依然の方法です。

日銀の資産対策がようやく効果となって市場に現れている様子が今日の日経新聞に書かれています。加速させるべきですね。ETFを含め増額させる必要性があります。人間の心理などコロコロと変わるものです。日本は間もなくデフレのトンネルから脱出できそうなのです。既に空洞化に伴う資産整理なども終盤です。あのソニーやパナソニックがターゲットになっていますからね。もう残っていませんね。トヨタも口では雇用確保を優先している様な振舞いですが、実情は海外移管を強めています。ただ先日のルネサスのように大量の失業を受け皿が不足しており、介護程度じゃ力不足の様相です。もう少し構造転換に向けた成長戦略に力を入れないとなりませんね。太陽光発電などは大きな雇用は生めませんね。

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サービス産業の極め、オリエンタルランドは最高利益とか…。NECやソニー、パナソニック、シャープにどうしてもメディアの視点が向かいますが、先日、一例を掲げましたが、視点が間違っているのですね。「おもてなしの心」か…高島屋などの百貨店株は相場も落ち着いており何か出てこないものでしょうかね?例えば中高年向けのビジネスとして地理的に有利などで「習い事」などの向上心をくすぐる演出をITと組み合わせて百貨店の場所を使い利用する新しいビジネスですね。着想はこんなイメージです。誰か、起業しませんか?ターゲットは団塊の世代である中高年のシニア世代です。株式市場でもこの関連株はやはり注目でしょう。

取りとめのない話に見えるでしょが、なんとなく先ほどの日銀の資産対策から震災の予算執行から太陽光まで細い糸が繋がって見えますね。もう少しなのでしょうね。デフレからの脱却は日本が一番早い筈で、銀行は綺麗なのです。膨大な国債に眠る資金が民間の借り入れに変化し始め、緩やかなインフレへ向かうのでは…と考えていますね。今度こそ、本物の金融相場が始まる時期が近付いている。既に目先のあく抜け相場が始まっている様子です。ここはチャンスかな? 注意深く、下げ相場を観察し、折り返し視点を探る大事な時間を迎えているようです。