未来かたるが開催!みんなによく分かる

株式教室

« 相場の潮流 | 最新の記事 | ユビキタスの決算短信を読んで… »

アベノミクスは浮上するか? (2014年02月08日)

米国の効用統計値が発表され、予想に届かない悪い数字だったけれど…何故か、NY市場の株価は上がっています。おそらくFRBによる緩和縮小のスピードが鈍るとの期待があるのでしょう。もう一つが建設などの雇用状況がよく、景気回復プロセスの論理的な回復面に位置していると言う解釈で、見かけほど悪くないと言う淡い期待もあるのでしょう。でも、どれも説得力に欠けますね。おそらく一番の期待は「イエレン・プット」と呼ばれる新任FRB議長に対する期待感かな? 過去、グリースパン・マジックと呼ばれるほど米国景気は、金融政策に助けられ成長してきましたね。難しい金融危機時は、ヘリコプター戦略と揶揄されながら、バーナンキも役目を果たしています。ソニーの出井さんに続き、平井さんと言う偽物経営者に騙される株主とは違い、米国基準はハイレベルな人間が登用される仕組みなのでしょう。眉唾の日本村社会と構造が違うようです。

今から思えば、昨年5月のバーナンキ発言は予防注射の効果を、充分に発揮している可能性があります。もしあの準備作業が無かったら…大変なことになりましたね。。マネタリベースを大量に増やす戦略が、一時しのぎのカンフル剤なので、この補給を断つのが正常化経済だと言う認識があるとすれば、間違いではないかと考えます。あくまでも夢を抱ける成長率の高い社会構成の確立が、正しい社会なのでしょう。清貧思想を振りかざし理想を問うのではなく、誰もが夢を抱けるチャレンジできるセーフティー・ネットが整備される社会にすべきなのでしょう。日銀は物価目標を掲げていますが、あくまでも物価目標は手段の一つに過ぎません。ステップなのですね。名目GDPを3~5%に引き上げてこそ、夢の抱ける社会構成なのです。黒田さんは、勘違いしているんじゃ、ないかな? 彼だけに責任を問うのは間違っているのでしょうが、今の日本は岐路に直面していますからね。カタルが「アベマゲドン」の話をしている内は、危ういのです。

昨日、市場の焦点は春闘と日銀の金融政策が焦点と解説しました。現在、発表されている10-12月期の業績数字は、消費税引き上げ前の在庫投資の影響を色濃く受けており、良いのが当たり前、続く1―3月期の数字が発表される5月も、既に確定しています。問題は4―6月期が見えない為、年初から日経平均株価は大幅安したのです。一時的な需給バランスの見かけ上の景気回復に過ぎないと…昨年からの上昇分を、市場は帳消しにしたのでしょう。ここで「第3の矢」が議論されています。移民問題を含めた法人税の減税などの…ダボスでの安倍首相の「ドリル発言」の真価の確認ですね。この戦略特区の中に、カタルが期待する東京の容積率緩和も含まれています。

ケネディクスが、スター株として市場から選択されるかどうか…。カタルの読みは断片的に何度も話しています。3月に1月時点の地価発表があります。この数字は大きく改善されていますね。さらに日経報道によれば、3月にもケネディクスは300億規模のリートの組成を行うと言います。消費税引き上げ前に、利益を確定させるのです。だからケネディクスの5月発表の数字は、かなり良い筈です。ここに戦略特区構想である東京の容積率増大の話し生まれており、オリンピックと、更に介護リートの話などが将来的に浮上します。この介護リートは、PFIの概念を秘めており日本の成長に寄与します。特別養護老人ホームは不足状態を続けており、PFIを活用して民間委託すればいいのでしょう。介護分野は、日本の成長分野ですね。問題は建設費などの問題になりますから、資金面でリートを用いれば、効率的な介護産業の成長を促進させますね。分かりますかね? 足元の業績向上と、将来の夢が揃っており、現実と夢が揃うと、PERを大きく評価できるのですね。通常は10倍なのでしょうが、今の時期は30倍から50倍に評価でき、政策次第で仕手化を含めたPER100倍まで、一時的ですが、拡大解釈が出来る環境下にあります。

プロは政策動向や時代性を考え、投資戦略を練ります。故にカタルが大口ファンドのマネージャーなら、先ずは5400万株の信用買い残の人々を怯えさせるために、空売りをして株価を下げる演出をしてから、一気に買い上げると…何度もこれまで述べています。此処が需要です。何故なら、長く持っていると…人間は嫌になるのですね。人間は時間調整に耐えられないのです。だから、よくヤレヤレと利食いをした瞬間に、株価が暴騰しますね。その後は…こんな株が、こんなに上がる訳がないと…今まで持っていた人が、逆恨みして、今度は空売りを仕掛けるのが人間と言う動物です。

1999年春に、カタルは原油高から日揮の復活を想像し、株を買いました。しかし…なんと1年以上も待たされたのです。その間、一度、株価は大きく下げて、損になっていましたが、1年後、株は上昇してきて、ヤレヤレ…やっと利食いだと思い売った瞬間から、株価は暴騰して行き、5倍になりましたね。5400万株の信用で買っているケネディクスの保有者は、いい加減に嫌になっています。だから今度600円台に入ると、みんなが利食いなので…ヤレヤレの売りが出てきます。あの時の日揮と同じ現象になるのではないか?と考えているのですね。3月、5月と好材料は揃っており、ヘッジファンドの仕掛け場面ですね。

ただ…まだ確認が取れないのです。このようなプロセスはカタルの想像で、可能性がある一つのシナリオに過ぎません。通常は500円から300円台への下げ過程で、信用買い残が大きく減り軽くなる筈なのですが…プロが関与しているらしく、ヘッジファンドに見られない日証金残が増えているのですね。増えていると言うより手替わりと言うか…。そのような動きだったのですね。買い上がる強力なファンドが関与しているかどうか…。小さなグループは、いくつか入っているようですが…。核になるファンドと複数のファンドが参加して、初めて株価の居所が、大きく変わるのですね。素質のある株を事前に買って待っていても、大口のヘッジファンドが参加しなければ意味がありません。株価の上昇には業績推移と共に、大切なのが、仕掛け人の存在だからですね。

r20140208a.gif

カタルがイメージするケネディクスの現在の株価位置は、2004年10月頃のイメージです。2012年秋から昨年5月の過程は、助走段階のステップの一つに過ぎません。ただ果たして、理想的な相場が演出されるかどうか…は、色んな条件が揃わないと成り立ちませんからね。だからカタルは何度も、確認が取れる619円を抜いてから、参戦すれば良いと必要に述べているのです。長かった時間経過を考えると、2003年夏から2004年は2段上げになっていますが、今回は複合的な事例かも知れませんね。場合によれば、今回ではなく、秋に上昇がズレる可能性もあるかもしれません。

ただ国家戦略特区や300億円リートの組成など…春に材料は豊富に揃っており、5月にかけて800円の高値挑戦で、一時的な休みを経てから、今年の年末には、一気に4000円と言うのが、現在のカタルの当たらないシナリオです。此処で、何故1万円説も…と言うか? 政策の発動の遅れが、地価上昇のマグマを貯めていますね。ダヴィンチの排除は金融庁の間違った政策であり、これを切っ掛けにして長いデフレ状況の改善が、爆発する可能性も視野に入っているのですね。これが自然界の法則です。世界は成長しているのに…日本は故意に、成長を阻害されていたのです。サラ金論理と同じ背景が、日本の不動産には存在します。だからドイツ証券のリポートにあるように、世界で東京の不動産が一番、割安状態になっているのです。此処に歪がある為に、世界のお金がこの是正に動くのが、ダボスでドリル発言をした今年だとも思っています。果たして現実は如何に?