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株式教室

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転機(2014年03月29日)

相場は転機を迎えた可能性が高いのですが…、その背景が豪州のEPAから米国とのTPPへの進展や、本日の日経トップの戦略特区構想です。しかし日本は難しい国で、官僚のガス抜きの可能性も高く予断を許せません。例えばカタルが期待する東京などの容積率の緩和の解釈の仕方ですね。付帯条件として、「国際拠点としての高層マンション」となっています。一律の適用ではなく条件認定の適用のようで、おそらく特別な申請が必要で許可制なのでしょうね。東京駅の空中権の売却のように…個別審査の可能性が高いですね。何しろ日本は難しい国で、江戸の仇は長崎で…の世界なのです。それぞれの業界には関連団体があり、官僚たちの天下り先として退職者が押し込まれています。条件闘争が続くのですよ。だから潜在的な効率化が落ちるので、対内投資が日本ではなかなか進みません。なにしろ「ハゲ鷹ファンド」のドラマが作成され、日本空港ビルの外人投資では大臣が外資排除を述べた国ですからね。日本国債の保有率を見ても実態が分かります。

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グローバル競争下で、どうしてもネックになるのが、この村意識の官僚の既得権問題です。このグラフは日銀のレポートから持ってきましたが、好意的な日本が書いた論文で、この程度です。世界銀行の資料を元に、昨日、NHKで解説されていましたが…対内投資の額は桁違いで話しになりませんね。イギリスで鉄の女の異名を取るマーガレット・サッチャーは、女王の反感を買うほど強引な手法を用いて、規制改革など推し進めたと言います。この資料を見ると彼女の功績の高さが理解できますね。娘がロンドンに住んでおり、行ったことがありますが、国際都市を実感する人種構成ですね。このデータはその事を示しています。経済活性化のためには、お金が自由に動かなくてはなりません。カタルがよく述べる信用乗数と言う指標などを見ると、現状はお金が死んでいるのですね。国債金利一つとっても実態が分かりますね。基本的に金利が高い程、経済は活気にあふれ、躍動しているのです。金利が低いのは信用力の表れだと…勘違いしていませんか? 何しろ、欧州のケースがありましたからね。間違った認識を持っている人も大勢いるでしょう。

もう一つ、気になるのが…ボルガー・ルールの動きですね。FRBはシティーバンクの資本計画を却下したと言います。この影響は、やはり気になります。日本でも2006年に日銀はマネタリーベースを慌てて引き締めていました。この為にカタルは大きな損失を被りましたね。この動きと米国のリーマン・ショックが重なり多額の損失を受けました。FRBの現状は、あの時の日銀と同じ立場になります。病み上がりの経済なので正常な移行に急いで転換する必要がないのです。しかし、どうしても金融バブルの反省があるから、少し良くなると正常化を急ぐわけです。この為に病み上がりの経済は、再び厳寒の世界へ逆戻りする二番底へ向かうリスクが否めません。米国は今年から来年にかけ、その壁を乗り越えねばなりません。あの時、元福井日銀総裁は金融政策を間違ったわけです。白川さんの認識も甘いし…果たしてイエレンさんは、正しい選択をするのかどうか…シティーの報道は、やはり気になります。

基本的に経済は、プラス面とマイナス面の綱引きですね。消費税が引き上がり、盛んに官僚は補助金政策を拡大させていますが…。カタルには、ガラガラポンのリスクが増すばかりに映ります。彼らは本当に、東大法学部出のエリートなのでしょうか? 失われた時代を20年以上も続け…何も自分達の構造改革には手を付けてない印象です。政治家のゴリ押しを批判する彼らに、真剣さがあるのかどうか…。株屋としては、ヒヤヒヤするばかりですね。合格点ではないが、及第点との評価が否めないのが、株価によく表れています。

ただ、このような懸念は、依然、残るのですが…、昨年の5月から日本株は基本的に調整局面を続け、まもなく1年近い調整波動を経ている現実を考えると…、消費税の引き上げによる景気腰折れのリスクが残る今は、ヘッジファンドによる絶好の仕掛場面に見えますね。「ケネディクス」もそうですが…似たようなチャートに「ナノキャリア」もあります。実はあまり目立ちませんが、今回の戦略特区の中で政府は、バイオ関連の育成を掲げており、川崎市が中心になり羽田空港跡地で「ものづくりナノ医療イノベーションセンター」の整備を現在行っています。シリコンバレーのようなイメージなのでしょう。ただ小保方さんの報道はマイナスですね。可哀想に…彼女は踊らされたイメージです。早稲田も早稲田だね。僕の卒論も引用だらけだったような気がします。でも単位は貰えたもん。学生時代などは甘えがあります。

カタルは昨日のレポートで述べています。希望を抱ける市場が、正しい市場経済の状態なのですね。PER10倍台の保守的な運用しかできない市場ではなく、PER100倍の評価が時代を加速させるのです。赤字企業の株価が、夢を追う市場形成が躍動感を生み、国債金利を押し上げるのですね。007の現状は赤字で、黒字を疑う進展です。しかしユビキタス時代に対応したデータ通信の世界で、欠かせないソフト産業としてIoTの分野に絞ってソフト開発をしています。今日もローソンのクラウドの話が日経新聞に出ています。ビッグデータを活用する為にインターネットを利用し、クラウドのネット上の情報を活用し、効率的な社会構成に挑むわけですね。確かに保守的な観点で株価を見れば、PER10倍台に見える人も居るでしょう。しかしカタルはいつもPER100倍台の評価の株をカタル銘柄に採用しようと考えています。潜在的な成長率が30%を大きく超えるのなら、論理的にPER10倍よりPER100倍の方が効率は良いのです。最近ではヤフーがそうでしたね。実際に200万円のお金が5億円を超える成長をしました。

夢を語れる相場展開になると、株式市場は面白くなります。常に相場には「希望と言う灯り」を掲げておかねばなりません。日本通信は日経新聞の裏部隊が参戦している様で…確かに一理あるのです。だからカタルは最初に日経報道された記事を見て反応し、株式教室で「分岐点で人気株は生まれる」とのレポートを書き、ミクシィと共に参考銘柄を掲げました。あのレポートにも日本通信の方が利益の質は良いと述べています。でもね。官僚のさじ加減で揺れる利益より、時代革新の利益の方がヤフーの様にスケールが違いますね。ケネディクスは1300兆円の失った利益の回復が背景にあります。007はクラウド環境のユビキタス時代の時代性が背景にあります。スケールが違いますね。だから日本通信はPER100倍台の器ではありません。故に500円台は難しいと思うけれど…株って分からないですからね。昨年末に批判した新興御三家のような事例もあるのです。

さて今日はレポートを書く前に、少し個別の事例を勉強したのでソロソロ疲れてきました。この辺りで今日の株式教室のレポートは止めにします。今週は今日の市況でケネディクスの考え方を中心に解説してきました。PERの評価ですね。食品株とゲームのような利益の質や、昨日はケネディクスとソニーを比較し利益の創り方の解説などを交えて解説してきました。実はこのレポートを書く前にケネディクスの反転の確実度を見る為にデータを調べていました。あまり詳しく述べるわけには行きませんが、様々なデータから今回の上昇局面が本格的な株価上昇に繋がる可能性は非常に高くなってきました。ただまだ確認は取れていませんね。でも久しぶりに気分のいい週末です。たしか先週は「泣き」の話しをした後ですからね。株価の底入れはいつも「泣き」が入ります。果たしてどうかな…。本物であって欲しいと願っています。それでは、また明日。