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下げ要因を探る(2014年04月12日)

本日は、先ほどまでダルビッシュの投球を観ていました。故に原稿を書く時間が遅れアップも遅れました。ごめんね。今の時間は11:48分です。好投でしたね。1安打、1四球、9奪三振だったですね。しかし味方の援護はなく、0対0のまま8回で彼は降板したのでテレビ観戦を切り上げ原稿に向かっています。今日は花粉症の症状が悪いようです。朝から鼻水がダラダラ…と、ゴミ箱は、ティッシュの山と化しています。本当は…ハックション。朝に原稿を少し書いたのです。気に入らず途中で止めました。太平洋戦争に負けた原因の話など…情報の大切さを訴えた内容でした。でも今の相場状況に合いませんね。皆さんの多くは、大幅に下がる相場に対する関心でしょう。故に変更したのです。

このような下げは、一番、警戒をしなくてはなりません。同時に、金曜日のケネディクスの動きは、完全にこれまでの内容と見違える変化をしていましたね。今までの相場なら、完全にアウトです。今までなら完全に300円割れに陥っていたことでしょう。明らかに需給バランスは変化しているようです。まだ上昇は確認できませんが…。実は他の銘柄は、みんな全滅なのです。J・TECもナノキャリアも…先の安値を割れているのです。そうして最安値を更新していますね。でもケネディクスと007は、どうにか、今のところは頑張っています。

最近の状態を説明するのに、朝に書いた太平洋戦争から情報の大切さ、そうして日本村社会の構造解説が、どうしても必要になるのです。例えば成田闘争は、日本を代表する日本村の象徴的な社会構造の恥部です。ヤンバダムに、諫早湾問題も、同じ構造下で成り立っています。日本は四方を海に囲まれ鎖国政策が長かった為に、独自に発展した文化なのでしょう。官製談合も日本村独自の形態でしょう。

皆が仲良く共存するために、様々な知恵が日本村で生まれました。良い面もたくさんあります。しかしグローバル化時代を迎え、この構造改革を強いられたので、失われた時代が続いているとも言えます。本日の2面にファーストリテイリングの柳内さんの反省の弁が述べられていました。「ブラック企業からの脱却」ですね。おそらく彼の行動を後押ししたのは、昨年末に起きたマルハニチロの冷凍食品の事件でしょう。あの事件の背景は、まだ説明されてないようですが…劣悪な労働環境にあるようです。年収200万とか…言っていましたからね。あの事件は一つのデフレ社会が、行きつくところまで来た象徴的な現象ですね。このような現象をみて、金融庁は猛省しなくてはなりません。清貧思想の行きつく先に、何が生まれるか? 金融庁幹部は自らの襟を但し自己改革しないとなりませんね。

流石、一流の領域の柳内さんです。時代の流れを良く読んでいると…、今日の2面の日経新聞の記事を読みました。良い記事ですね。ただこの記者の視点とカタルは少し違います。カタルは柳井さんの話を新聞で見て…ニチロマルハの冷凍農薬事件を直ぐに連想しました。そうしてトヨタの間違いを同時に感じています。カタルの考え過ぎかどうかわかりませんが…4000円の要求に対しトヨタは2700円にしました。その行動をカタルは批判しましたが…日経新聞は、その後2度か3度、トヨタ弁護の記事を掲載していましたね。日本村の周辺配慮から記事が生まれていました。更に偶然かどうか分かりませんが…私の履歴書には、豊田章一郎の登場です。背景は分かりませんよ。でもトヨタの広報部が、日経に圧力をかけた可能性は高いですね。日本村論理です。

実は邦銀も同じ構造下にあります。邦銀の収益構造の話ですが…。例えばサントリーは、米国のビーム社を1兆6500億円ほどで買収しました。この資金を提供したのは、三菱UFJです。どの程度の比率でサントリーがエクイティーを負担したのか分かりませんが…M&Aの買収資金に、1兆円を超える借金を充てるのは冒険であり、かなりハイリスクです。第一三共のランバグシ―の事例を語るまでもないでしょう。

おそらく単独の取引だけでは商売は、成り立たないでしょう。つまり低利融資をして三菱UFJにはメリットはありません。単独では…。リスクだけが突出しているからです。しかし米国ユニオンバンカルを、三菱UFJは持っており、米国内の取引が当然増えるでしょうね。更に失敗してもサントリーとビームを合わせて、買うところはあるでしょう。このような売買は、系列のモルガンがM&Aの仲介料を貪っていますね。つまり三菱UFJは、総合的な損得勘定を考え、融資だけでは採算に合わないが、総合的には合うので融資に踏み切ったのでしょう。

この考え方は、村論理での考えですね。最近は聞かなくなりましたが…、一時、NECや富士通は、1円での入札合戦を実施していました。どう考えても…数百億円ものを開発費が掛かるのに…タダ同然で売るのです。その取引自体は完全な赤字ですが、その後に生じる、継続的な取引を、一貫評価すると採算に合う仕組みなのです。日本村論理的な感覚の一つの事例ですね。三菱UFJに限りませんが…日本の金融界は、このような総合的な総資産経営をしてきたために、自己資本のレバレッジが高くなり、国際比較で過小な自己資本比率問題に苛まれています。その結果が、みずほなどの大型公募ですね。

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何故、こんな解説をしているかと言うと…今の相場の背景に流れる時代背景を探っているのです。今日の日経新聞3面には現状の相場の流れが描かれていましたが…この事だけでは説明が付きませんね。よくテレビでは、中国のシャドーバンキング問題やウクライナ情勢なども話題にされていますが…、やはり違う背景があるように感じています。NYダウは金曜日に160ドル安、月曜日が続落で167ドル安、そうして火曜、水曜と戻り、木曜日に再び、戻りムードを一掃する267ドルの大幅安に、金曜日も続落で143ドル安でした。つまり先週末に何かが起こり、今週は一貫して安く、大幅安の特大陰線なのですね。大物ファンドのポジション変更が背景にあるのでしょう。

多くは悪材料が表面化して、一般化すれば問題はないのです。しかし原因が分からない下げは、少し恐いのですね。ただ売り圧力も弱まっているようにも感じており、そう悲観することはないかも知れません。…と言うのも、下げの切っ掛けは、株価が上昇しており高値圏での現象で、その引き金が雇用統計値を、切っ掛けとして起きているからです。つまり予想されたポジション変更で、単なる利食い売りの可能性が高いのです。パニック的な現象ではないからですね。でも背景に、何かあるのでしょう。

考えられるのが、ボルガールールの強化です。FRBは米国金融に7兆円もの資本追加を求めています。つまり総資産の拡大が期待できないのです。日本の失われた時代が長引いているのも、先ほど説明した総資産経営姿勢の為に、自己資本比率が低くかったのです。その為に、なかなか資産拡大に繋がる信用創造、つまり貸し出しが伸びなかったのです。むしろ貸出先を絞り、資産規模の拡大を避けてきました。

ようやく最近、ソフトバンクのスプリント買収資金融資など…大口に対応できるようになったのです。しかし世界は米国発の金融危機、リーマンショックの反省から、依然、金融デリバティブの縮小をテーマにしています。ボルガールールは、その強化策ですね。最近、金融界も体制が出来てきたので、極度の反対のロビー活動を避けていますね。しかし新興国の発展を支えたのは、リーマンなどの金融デリバティブ活用により、リスクヘッジができたので、信用力の乏しい新興国へも貸し出しが出来るようになり、中国などのBRICsの躍進に繋がりました。シャドーバンキング問題の表面化も、実はボルガールールなどの強化の影響なのです。

何故、カタルは日本が再生するためには、信用創造が必要だと…何度も説いて、その象徴的な銘柄としてケネディクスを採り上げているか? 信用創造が膨らむと地価が上がり、最初は一等地、Sグレードの丸の内周辺の地価が上昇します。…ですが、もともとSやAなどの物件は限られた土地であり、そう物件がないのですね。孫正義個人がティファニービルを高値と思われる価格で買った事実は、時代が変化している表れなのです。だから早くからカタルは、次の展開を睨み、Bグレードのオフィスビルを、日本一、支配下に置くケネディクスを、日本再生の目玉の銘柄として、推奨している訳です。

背景を説明すれば、カタルの考え方のシナリオが、ご理解頂けると思います。地所や三井不動では、株価が2倍になることはあっても、5倍、10倍には絶対になりません。しかしケネディクスは、「リートはPFI」と言う未来論まで…見えるようになれば、株価は10倍以上になりますね。日銀の政策…、政府の政策の選択次第なのです。おそらくFRBによる資本増強が、株価の警戒感を誘っているのだろうと…今は推察しています。当然、日本の銀行も、その対応をしなくてはなりません。その為に先日、みずほは劣後債を発行していたのですね。みんな水面下で既に行動している訳です。当然、資産である株式は調整を強いられますね。この動きと、日銀の異次元緩和継続の綱引きです。11日に三鬼商事から発表されている既存ビルの賃料アップは、カタルが述べているBグレードのオフィスビルの価値を上げている事を示しています。

ここでイメージ図を…。カタルは当初、日銀の異次元緩和を受けて、V字型の日本再生を頭にイメージしていました。しかし、その後の政策運営をみて、その改善する時間軸が右にズレ、しかも上昇角度が、鈍っているように感じています。この時間のスピードと上昇角度は、政策決定により変わります。つまり人為的に、いくらでも変えられるのですね。

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