« 最適な仕掛け | 最新の記事 | ユビキタスを考える »
キャッシュポジションから投資へ(2014年05月10日)
今日は先ほどまで、野球を観ていたので遅く原稿を書いています。今の時間は12時21分ですね。それにしてもダルビッシュは惜しかったですね。またノーヒットノーランを逃しました。流石、一流の高給取りですね。経済学的に対費用効果から言えば、昨日の岩隈君の方が、経済効率はきっと高いのでしょう。でも人間はスターに魅了されます。この付加価値はいったい何なのでしょう。マー君もマズマズの内容でした。違いを感じるのは、黒田君との「運」の違いです。マー君の時は、確実に運が味方しますが、何故か、黒田君の時は、結果が思わしくありません。先日も勝ち投手を逃しました。条件がそろっているのに…なかなか全体環境に恵まれず、スター株の座が掴めない銘柄と…たいしたことがないのに、スター的な人気株に育つ銘柄も市場には存在します。何が違いなのか、分かりませんが不思議なものです。
さて昨日の市況では、三菱重工が大幅高していました。8日は530円なのに…9日は36円高の566円です。何故なのでしょう。重工クラスになればウォッチャーは多く、企業業績は読めている筈ですね。日立と共に社会基盤整備の重要銘柄の一つですね。東芝も好業績でしたが、アジア地区の投資は多く、経済援助と絡み日本企業は活躍機会が増えていますね。日経新聞には同時に先進国の需給ギャップの構図が一面に載っていましたね。日本はこの需給ギャップは解消されたと言われています。最近の建設業やサービス業の人手不足を見ても分かります。2009年に起った日産マーチの生産移転ですね。そこから5年で解消されました。だから2010年秋の包括的金融政策の採用が、分岐点なのでしょう。ただ日本は2011年に震災が…そうして後半にはギリシャ問題からイタリア国債やポルトガルなどの債務問題で欧州市場が揺れました。
だから日本は二番底のイメージです。此処に異次元緩和が登場し株高の演出が起りましたが、実際は2010年秋が分岐点だったのでしょう。約2年の期ズレが生じました。現状は黒田総裁の含み笑いへの失望感など…アゲマゲドンリスクに怯えていますが、カタルが思うに確実に異次元緩和は効いていますね。ただ当初の予想より、期ズレと上昇角度が鈍いのは事実です。昨日かな? 明治安田生命の増配を採り上げましたが…、本日の日経新聞には小さな記事ですが、朝日生命の1310億円の基金返済延期が載っています。アイフルの1617億円のリファイナンス問題も、りそなも未だに片付いていません。米国ではファニーメイやフレディマックのGSEへの投下資本(1875億ドル)を、政府は回収(2131億ドル)しましたが、未だに管理下に置いていますね。(6月末の段階の予測のようです。)株価は4ドル台になっています。
V字型回復からU字型へ…、しかもUのようなカーブではなく、緩やかな中華鍋のイメージに変化しているのでしょう。しかし近年は確実に、企業は積極的な姿勢に転換し始めています。本日も、日生が人口2億5千万人を超えるインドネシアに400億円の出資を決めています。富士重工は米国を中心に、3年で3300億円も設備投資を増やすようです。更に地所も3年で、9千億円の投資をするようですね。大切なキーワードを、いくつか並べましたが、基礎知識がないと、これらの現象が株式市場にどのような変化を及ぼすか理解が、なかなか進まないのでしょう。ここで日銀の統計資料から企業の現預金残のグラフを提示して置きます。わが国のGDPが500兆円規模ですから、232兆円の蓄えはかなり高い水準です。
カタルがケネディクスに執着している理由の一つですね。(グラフが証明)
おそらく企業はクラウドやスマートコミュニティーに力を入れる筈です。007に好材料が出ていましたね。村田に続き、今度はカスタムLSI世界トップのロームとの提携発表ですね。汎用品の村田に続く快挙です。つまり007に魅了されているカタルの方向性が正しい事を、世界が認めているのです。アットマークテクノ社も組立ソフトの業界では先駆的な存在なのですね。ARM社との連携はすごいのでしょう。日本ではあまり知名度が高くありませんが、ARM社はイギリスが誇る優良企業ですね。ロームはカスタムだから市場規模は期待できないでしょうが、007のソフト評価が世界的に見て、トップ水準だと言う証明でしょう。カタルは技術者ではないので、ソフトの技術評価は出来ませんから、このような専門家との提携で、技量を判断するしかありません。
富士通がコマツの様になると言う構想は、正しいと思っています。カタル向きの銘柄ではないので取り組みませんが、年金ファンドや保守的な投資家向けには、良い銘柄でしょう。つまり物への投資ではなく、情報へ投資するのです。データからの読みは、なかなか難しく、経験が必要な分野です。検証作業が必要だからです。カタルが最近開発したAV指数はデータの入手が困難で、過去のデータから作れません。故にABに置き換えて使っていますが、推測から結果を見て、このデータの蓄積がないと実績になりませんね。ロケットの打ち上げのようなものです。一つや二つの成功ではデータとして不十分です。先ほど掲げた232兆円の現預金残の行方は、異次元緩和で膨らむのです。加速し乗数効果が生まれるのでしょう。
農林水産省が豚肉の高騰を解説していましたが、数字上は僅かな違いでも、人間は心理で動くのですね。震災直後、スーパーから生活用品が消えました。過去にはオイルショック時かな? トイレットペーパー騒ぎもありましたね。余っている筈のコメが入手困難になったこともあります。今は入り口なのです。だから切っ掛けは、非常に重要ですね。徐々に需給は締まっています。1300兆円の逆襲の話をしているのですよ。そうして確実にスマートコミュニティーが進展しているのです。確かに足元の企業業績は褒められたものではないですが…この希望の大きさが007の魅力ですね。IVIの話題も増えています。
さわり程度に枕を終えて、J・TECのレポートを作成する予定でしたが…長くなっちゃったね。何故、こんな展開になったのでしょう。まぁ、良いか。カタルはいくつかのデータを追跡しており、現状はやはり1990年のイメージ通り、取りあえず株は下げる確率より高くなると思っていますね。気になった消費税の引き上げは、大きな欠陥になっていないようですね。まぁ、メディアが官僚支持で、消費税の10%上げを応援している側面もあるのでしょうが…市場のアベマゲドンへの不安感は、かなり薄らいでいます。むしろ、本日もスクランブルで述べられていましたが、徐々に日銀への期待は薄れ、現状を再認識するんじゃ…ないのでしょうか? カタルは先日、国債資金に眠っていた資金が、少しリートに流れていると…数字を掲げましたね。あれは5月4日のコラムで、「異次元緩和の効果」と言うレポートでしたね。1352億円と僅かなのですが…リートの購入が元々締まりつつある不動産市況の中で、僅かな金額ですが実弾が入ることにより、一気に加速する事は良くある事なのです。ほら…日本通信が3月の初めまでは、200円以下だったのですね。それが一旦、飛び始めると一気に500円を付けるようになったでしょう。これが市場原理なのですね。分かりますかね。まぁ、いいや。何れ、皆さんにも理解できる日が来るでしょう。
さて明日はJ・TECに挑んでみましょう。今日も本当は書く予定だったのですね。大丈夫かな…コロコロ変わる、心理かな。