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利益の質(2014年05月31日)

今日は利益の質と言うテーマで原稿を書こうと思っていました。カタルの構想は、多くの市場参加者が株価の動きだけで売り買いする傾向が強く、市場経済の本質を理解してないから、その啓蒙活動の目的も「IRNET」にはあります。もともと社名に「IR」を用いているように、最初は、この分野が日本に必要だと考え、商売にしようと立ち上げた会社だったのです。企業経営者も市場の心を知らずに、株価に無関心で、時価総額を引き上げることを目標にしている経営者は少ないですからね。IR活動を通じて、市場に貢献する目的で「IRNET」を作ったのです。食えない証券マンが、転職を考え立ち上げた会社です。

流石、辻さんですね。やはり自社株買いに踏み切りました。サンリオの株価が急落し、市場では自社製品の販売に乗り出すので利益率が下がるとか…憶測を言っていましたが、カタルはヘッジファンドの決算対策ではないか…と、あの時に推測し、今日の市況で、辻さんの株狂いの話を展開しました。彼らしい対応です。彼が自社株買いに踏み切ったのは、たぶん、カタルの予測が正しいのでしょう。彼は証券会社に多くのパイプを持っていますから、きっと筋の売りものが切れたのでしょう。経営者は自社株に対し責任を持たなくてはなりません。オーナー会社らしく株価が安いと感じたら、自社株買いの実施です。やはりカタルは、辻さんが好きですね。

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今日のテーマで、検索しましたが、いい事例が見つからず…。更に時間をかけて、カタルの考えに見合う現実を探す事が出来るかどうか…。これ以上、面倒なので途中で止めました。だから「利益の質」と言うテーマの原稿も変えようかと思ったのですが…、カタルの理解で話を進めることにします。それにしても…日本株は、安いですね。ROEが10%以上で、PERが10倍以下の会社は、やはり割安でしょう。このような会社で、配当利回りが3%以上の会社が、実に上場企業で77銘柄も存在します。保守的な老後資金や年金運用者は、このような株を買っておけば良いのです。時価総額上位は、みずほFG、三井物産、伊藤忠、丸紅、平和となっております。何やら、先日のGPIFの話の中で述べた都市銀行と商社株を買えば良いと述べた裏付けのような結果ですね。

このリストの中で都市鉱山を商売にしているアサヒHLD(5857)と言う会社がありますね。この株は時代の環境が変わると…ひょっとすれば、大きく育つ可能性を秘めていますね。資源の循環論理は前から指摘され成長期待が言われており、グローバル展開が加速するようだと…いつか面白くなるかもしれませんね。ただ内容が割安なだけに、どの株も変化率が乏しく株価妙味には欠けます。経済成長が加速すると言う前提なら、みずほFGもターゲットになりますが…。

今日のテーマは「利益の質」です。ゲームの会社の株価が乱舞していますが…基本的にゲームは「遊び」であり、そのゲームに「厭き」ますね。だから利益の質と言う観点からみると質が低いのです。継続的に発生する利益が一番です。バフェットが長くコカコーラを持っていたのは、食品の利益だからです。飲料水は人間が生きる為の生活必需品ですからね。食品の利益は基本的に安定しています。後は薬品ですね。病気に流行はありません。ウィルス性の病気は、一過性です。しかし癌や高血圧など基本的に一定の数量は景気動向に関係なく需要があります。

公共性のある電力やガス、水道等のインフラ関係の生活必需品から、通信、交通などからの利益は、景気動向に関係なく、一度、仕組みを構築すれば、あとは安定的に利益が見込めます。しかし生活に必要なので、許認可事業ですね。儲かり過ぎれば…問題にされます。総務省は、格安スマフォを応援し日本通信と言う銘柄が生まれました。料金改定には総務省の意向が反映されます。だからPERを高く買う事が出来ません。電力会社の料金も適正利益が確保されるような仕組みになっています。だから電力料金が上がりました。

基本的な概念として、継続性のある利益は質が高いのです。一番高いのは、積み上げ式の利益ですね。例えば保険、一度顧客になれば保険料からピンハネして利益を得ることが出来ます。代理店などの構築は、この基盤づくりに時間がかかりますが、一度、仕組みを作れば、何もしなくても永続的に保険料から利益をピンハネできます。ベンチャーリンクの試みは正しかったけれど…時間の応援がなかったですね。マイクロソフトは、一度、ソフトユーザーを掴めば、バージョンアップするたびに再度、収入が得られます。キャノンはプリンター販売では大きな利益は上げていませんが、保守管理の料金は質が高いですね。日本で成功しているネスレは、良い商売ですね。スイスの会社ですが…この利益は質が高いのです。しかも儲かりますね。例えば『ネスプレッソ』の機械は、ほとんど利益を見込んでないでしょう。おそらく原価程度の販売か…ひょっとすれば赤字かも知れませんが、ランニングで稼ぐわけです。コーヒーカプセルの料金は高く、原価は非常に安いと思います。ぼろ儲けですね。最近は水の宅配もあります。伊藤園もこの仕組みを狙っているようですが…。基盤を作るまでが大変です。

今日の日経新聞一面に、ZMPと言うベンチャーに、インテルの出資打診の記事が載っていました。「IoT」の話ですね。007って、最近の出来高推移は、今までと…全然、感じが違いますね。カタルは直ぐに空想を膨らませる性質ですから…ひょっとすれば、何処からか…打診が来ているのだろうか?と勘ぐる次第です。カタルが赤字でボロ株の部類の007に惹かれているのは…007の「潜在成長率」の部分なのですね。それでスマートコミュニティー関連の本命としています。まさに「魔女の魅力」ですよ。人間と言うのは、このような魔性の存在に、魅せられるのです。だからカタルは昨年、高値を承知で3000円台も買ったのですね。勿論、最初の仕掛けが700円だから高値も買えたのですね。

007も、この積み重ねの利益だとみているのです。一度、QBのソフト技術を使えば、半永久的に使い続けねばなりません。しかも世界中の電気製品は、全てコンピュタ―管理されており、プログラムが内臓されていますからね。この電化製品はクラウド環境で通信を通じてネットに接続され、管理制御されるのですね。だからユビキタスと言う分野に、特化した組み込みソフトの会社が黒字化して利益がでてくると、PER100倍水準の評価は当たり前なのです。日経を読んで…、直ぐにカタルは最近の株価動向から、連想が噛み合ったのです。本当に何か、あるのかね…? やはり007は不思議な株ですね。

さて今日は「利益の質」の観点から、同じ一株利益でも、その利益が一時的か、それとも継続性があるのかで、評価が大きく変わると述べました。PERの評価で3倍も、5倍も違うでしょう。つまり同じ一株利益50円なら、それが一過性の利益ならPER10倍で株価は500円でも高いけれど、継続性の利益ならPER30倍の株価は1500円に変わり、その継続性が積み重ね式の利益なら、更にPER100倍の評価である株価5000円に変わると言う話を展開しました。株価は一過性か、それとも積み上げ式の継続的な利益なら、株価面では、10倍も評価が変わるのですね。潜在成長力の考え方ですね。

同じように、景気循環の山の序盤と終盤では、同じ会社の利益でも質が違います。この話は、又の機会にしましょう。皆さんも自分なりに考えて、投資行動を取ってくださいね。カタルの意見は、市場に存在する様々な意見の中で、一つの意見に過ぎません。しかも正解か、不正解かは市場が判断するのです。だから自分で考え、自分で選択するのです。互いに頑張ろうね。