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迷い(2014年07月05日)

カタルは最近、迷っていますね。やはりどうしても、夏枯れ相場(仮にあっても、わずかな期間と値幅なのです)の可能性を否定できずに、ポジションを減らすべきかどうか…悩んでいます。考えてみると、今年は大幅な評価損から評価益に転じ、前半の失敗をカバーしたわけです。だから、これで充分とも言えます。しかし同時に、この20年以上に及ぶデフレパターンからの転換も期待している訳です。

兎に角、日本は異常な清貧思想構造で…自らを虐待してきました。これは1985年から起きたジャパンアズNO1と言う、驕りが生んだ「日本システムの崩壊」ですね。確かに年功序列から終身雇用は良い仕組みで、村論理は優れていました。しかしその結果、内外価格差が生じ、グローバル価格と日本価格のかい離が生まれ調整を余儀なくされました。未だにTPP交渉のコメの関税は大きく、真の競争下にあるとは言えません。だからこそ、安倍政権がこの度の成長戦略で、JA改革に踏み込んだと言う表現は大げさですが、問題を提起した行動は、称賛に値します。

集団的自衛権もグローバル下では、当たり前の義務ですね。FTが「普通の国になった日本」とレポートを掲載したのは…ある意味で的確に捉えています。しかし日本のメディアは何故か、新宿で起きた集団的自衛権の憲法解釈変更に対し抗議した、焼身自殺の事実を封印していますね。皆さんは、大手新聞やテレビで、この報道をみましたか? 海外ではFTやCNNでは報道していますね。でもNHKでは…見てないように思います。この体質がおかしいと…、カタルはメディア批判を繰り返している訳です。まだ日本には村論理が色濃く残りますね。

一見すると、株と関係ないじゃないか…と言われますが、実は根本的な問題なのですね。日本人の資質を問う話なのです。株が上がるかどうかは…GDPを引き上げねばなりません。GDPとは何か? 付加価値を増やすのですね。トヨタが鉄の塊から自動車を生産し付加価値を付け加えて、販売し利益をあげる。つまり企業にとっての付加価値は、業績とも言っていいのです。その付加価値の源は、何処から生まれるか? 人間の知恵ですね。アイディアです。既存に与えられた条件から、新たな価値を生み出す能力です。だから人間の資質が問題になります。教育問題は重要なパーツですよ。

その流れを生み出すのが情報であり、報道ですね。むかし、ハニックス工業の社長が国税局の前で焼身自殺をしました。どんな経緯があったか? …事情は分かりませんが、明らかに国税局はやり過ぎたのでしょうね。今回の集団的自衛権への抗議も…非常に重要な問題なのです。ところが現代の学生は、日米安保での闘争で休講になり大きく揉めたような騒動には、今回はなっていませんね。本当に日本国民は…自分達の未来を真剣に考えているのでしょうか? カタルがIRNETを毎日書いているのは…株式市場を通じて、日本の問題点を見つけ、糺したいと願っているからでもあります。単に銘柄を当てるサイトではありません。

株が上がるか、下がるかは、政策の選択に掛かるのです。この点をよく理解してほしいのです。株価が下がると言う事は、何らかの問題点を抱えているからなのです。だって皆は、今日よりも明日は、もっと良くなるように頑張る訳ですね。ところが底なし沼のように…頑張れば、頑張るほど沈んでいく社会は、何処か構造が歪んでいるのです。カタルがライブドアの堀江さんを、よく採り上げたり、古くはリクルートの江副さんを採り上げたのは…日本村論理に、敗れたからですね。社会変革が必要なのに…既得権力者が我儘だからです。だからJA改革は、非常に意味があることなのです。だって、おかしいでしょう。何故、農業の生産就業年齢の平均が66.2歳なんですか? 問題を放置するにも…限度があります。

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何故、メディアはこの事実を報じ、JAの萬歳会長に糺さないのでしょう。土地改良区の農業委員会の問題もそうですね。ハッキリ言って村論理の恥部ですよ。こんなのは氷山の一角です。株屋は株の事だけを考え、最初は商売をしたいと願ってきました。しかし何故、株が上がらないのか?…と考えていくと、最後はこの村論理にたどり着きます。そうして教育論ですね。画一化教育が、日本国民を駄目にしています。年号を覚えるだけの歴史に価値があるのでしょうか? 時代的な背景が大切なのですね。どうして信長は比叡山を焼打ちにしたのか? 大河ドラマの扱いでは…この辺りは深みがなかったですね。もう少し背景を語る深みがあれば、面白かったのに…。

株が上がるには…色んな条件が整わねばなりません。単に企業業績が良いだけでは、駄目なのですね。相場が生まれる時代背景も必要なのです。仕掛け人も必要ですし…色んな条件がマッチしないと…なかなか相場になりません。

冒頭の迷っていると言うのは短期的な視点なのですが…カタルは江戸から明治の変革に流れた時間感覚を重要視しています。平成生まれの活躍力士なども増えてきており、明らかに世代が交代してます。人間の寿命は限りがありますからね。だから明治維新の時間が大きなパラダイムショックには、必要だったのでしょう。平成に流れた時間感覚は、そろそろ大きな時代変革(スマート・コミュニティー)の波が、来ていることを物語っているのです。ケネディクスと言う株は、そんな時代背景を持っているのですね。信用創造なくして真の経済回復はありません。どんなに日々働いて労働対価を得ても、資本取引で失う損失の方が、遙かに大きかったのですね。だから失われた時代が生まれたのです。ようやく、その転換点が来ている訳です。

ただやはり目先は…分かりませんね。迷っているのは…やはり事実です。理由は?と聞かれますが…良く分からないのです。勘と言うか、間違っているかもしれないし…。このまま新時代へ驀進するかもしれません。こんな事が分かれば今頃、南の島だものね。南の島の王様に成れるのは、何時になる事か…その内、寿命が先に尽きますね。トホホ…。今日は何か愚痴になりましたね。いつもの事ですが…それではまた明日。