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連想(2014年07月12日)

とってもホットなニュースだと思いますが…。昨日、東京都が国際金融都市の創設に向けファンドを活用したプロジェクト構想が発表されました。覚えていますかね? 2年ほど前かな…カタルは、日銀が自らメザニンローンを組んだスマート・シティー構想を語ったことがあります。50兆円規模の巨大構想ですが…東京都が同じことを始めようとしていますね。財源は2兆数千億円を元に、東京都の保有する土地の有効活用などを含めた構想です。PPPと呼ばれる都市改革の構想ですね。鉄の女、ロンドンの再構築は見事でした。ロンドンは、ハッキリ言って「シティー」でもっているようなものです。ただ日本の場合、官の意識改革が難しく、誰も国際金融都市なんて難しい…と考えて居るのでしょう。金融庁の傲慢ぶりをみれば…明らかです。でも、この構想が部分的にも動きだすと…「ケネディクス」にとっては、追い風になりますね。この私募債ファンドは「ケネディクス」の得意分野です。

東京都が始めようとしているのは、資産の有効活用で、資産の効率化の動きです。しかも舛添知事は東京都の資金を元に、民間の金融力を使うファンドの構想を述べています。このPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ:公民連携)の主体は、カタルが述べた日銀構想とは違いますが、主体が日銀から東京都が変わっただけで、基本的に同じことです。日本には1600兆円の個人金融資産が眠っています。眠っている資金を0.53%の国債に放置しておくのではなく…活用するわけです。日銀が国債を買い入れ、ベースマネーを増やす事も、同じことなのです。この所、カタルは日本人の潜在意識が、極端に清貧思想に傾いていると述べています。

この話は非常に重要ですね。つい最近まで雇用確保や契約社員のあり方が問われていました。しかし現実の日本は、急速に人材不足が表面化しましたね。カタルが述べている江戸から明治の時間推移は、構造改革に充分な世代交代を含む時間推移なのですね。日本人である我々は、すっかりデフレ意識に染まり…清貧思想に慣れっ子になっています。しかし時代は、既にステップ・アップの段階に、突入していますね。スマフォから始まった情報の活用(ビッグデータ)など、クラウド環境を利用した商売は、成長産業に育ちつつあります。一気に、カタルが述べているスマート・シティーの構築に向かうのですね。この基本概念は、非常に大切です。相場観に大きな影響を与えるからです。最近、カタルは日本の新しい成長過程を予感しています。高度成長時代を超えるような…技術革新を取り混ぜた新時代が訪れるのでしょう。

まぁ、「失われた時代」と言うのは、その下準備の時間なのですね。今の日本人はすっかり自信を失い、自らを卑下する有様です。ベネッセの顧客情報の漏えい事件、個人情報保護法と言う…行動を縛る法律が生まれ、どんどん日本は清貧思想を求め、成長の芽を自ら摘む作業をしてきました。ライブドア事件などは…明らかに、やり過ぎでしょう。僕には、ハニックスの脱税問題やリクルートの問題と、根は同じように見えますね。バブルの絶頂期に起ったリクルート事件、デフレ期に起きたライブドア事件は、転機を示しているように感じます。個人情報の漏えいで、犯罪に巻き込まれるのでしょうか? その名簿を利用し、詐欺事件などが生まれるかもしれませんが、所詮、詐欺と言うのは、本人の自立心の問題です。振り込め詐欺などは、確かに社会的弱者を対象としており、許せませんが…本人が確りしていれば…、自立管理が出来ていれば…、大概は防げる話しでしょう。

むしろカタルには…振り込め詐欺は、教育論の問題だろうと考えています。歩道側が青信号になれば、赤信号の車は止まると…確信していませんか? 投資を長くしていると…新聞やテレビの誤報に、騙されることが良くあります。先日、韓国で高校生が多数亡くなる不幸な沈没船事件がありました。一部の報道機関が、高校生全員の救助…と情報源を確認しないまま報道し、その報道をみた他局も追随し、同じ救助報道を流した誤報の在り方が問題になりました。日本も同じ背景がありますね。どのテレビ局も、同じ報道内容を一斉に報じています。株式投資をすると…賢くなりますね。先ず、メディアの報道を疑うようになります。

時代の流れを考えると、今回のポルトガルの問題は、何処かおかしいですね。ポルトガルの企業が1社程度、仮に倒産しても…ポルトガル全体の金融システムは、大きく混乱はしませんし、ましてや世界の金融が大きく動揺するようなことはありませんね。しかも報道内容を追うと…8日の時点で、既に問題は明らかになっており…知っている人はヘッジしている訳です。カタルは昨日、ケネディクスの株価の解説で…9日の時点で市場のムードが大きく変わっていると…述べている感覚と一致しますね。つまり事が明らかになり…表面化したので、材料が出尽くしの感覚となるのでしょう。単なる…利食い調整の一環の訳です。

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正しいかどうかわかりませんが…、現在の日経平均の経過は、2004年7月からの動きと似ていると…指摘されていました。比べてみると分かりますが、確かによく似ています。未来予測なので…必ずしも、今後の展開が一緒になる筈はありませんが…、参考になると思います。その様子を掲載しておきます。カタルは、今年の1月からの前半の下げと違い、今回は、利食圏の調整だと述べています。だから落ち込みは、大きくならないと予想しています。その解説もせねばなりませんね。通常は6か月前の相場のあり方が、鏡となって…現在の相場の需給にも影響を与えます。少し長くなるので…やはり明日にしましょう。今日は…何しろ黒田君の応援をしていたので、書き出しが遅れました。非常に良いピッチング内容でしたね。問題は6回ですが…心理面の問題ですね。

ブラジルがドイツに大敗した問題も、心理面の問題だと分析されているようです。何もスポーツだけで…ないのですね。景気と言うものも…日本全体の空気が大きく影響するのです。相場もそうなのですね。個別株要因より…全体の空気の読みの方が…非常に大切なのです。ただ市場にユトリがある時は、全体市況が駄目になっても小型現物株が動いたり、過小資本の貸借銘柄が仕手化したりして、市場が賑わう事があります。本来の相場は、全体が休んでも…、何かしら…物色される銘柄群が存在するのが、普通の環境なのです。

そうして社会全体の雲が晴れると…大型資本の銘柄が物色されるようになります。シャープが太陽電池の特別損失を計上すると報道されていますね。表面的には特損計上なのですが悪材料ですね。でも進んで償却できると言う事は…力が付き内容が良くなっているのでしょう。あの記事は、アップルの出資分を買い戻す話が中心でしたが…。この背景を探る必要があるのです。実は、中国のアップルと呼ばれている小米(Xiaomi)の存在が、大きく影響しているのでしょうね。このヒントだけで…カタルの言わんとしていることが分かる人は、この発想の意味を理解できるはずですね。新聞記事の裏を読むことが大切なのです。

相場と言うのは、様々なヒントが転がっているのです。そのヒントを頭の中で組み合わせることです。この想像力は貴重なのです。舛添東京都知事は、知り合いの人の話によれば、政治家の中でも頭も良く、理解も早いし行動力もある人だと言う評判でした。このPPP構想は、実にいろんな可能性に繋がる構想なのですね。心配は要りませんよ。ケネディクスは、間違いなく4桁から2000円台は、既に確定しています。分からないのは…最後の見えない部分の1万円相場の伸びですね。でも「リートはPFIだ!」と述べたようにケネディクスは3000億円の介護リートを、業界に先駆して立ち上げています。今回の舛添東京都知事のPPP構想も、同じ発想です。土壌は一緒なのですよ。金融の仕組みを利用するマジックが炸裂します。金融庁の厳格な減損会計の意味など…含め、よく背景を熟知して下さいね。そうすればカタルが、強気姿勢を一貫している背景が見えてきます。

明日は、テクニカル面における、調整の解説をしたいと思っています。