未来かたるが開催!みんなによく分かる

株式教室

« 連想 | 最新の記事 | 株が上がる要因 »

ニュースを自分なりに、消化しよう。(2014年07月19日)

今日の日経新聞の16面、「スクランブル」には、富士通の記事と共に「ROE」の指摘が掲載されています。日経新聞がこのように、経営者の啓蒙活動をする事で、日本は村論理からグローバル化に脱皮できますね。日本の経営者は、なんでもお役人任せで、自ら改革できる人は非常に少ないですね。女性の登用も国家目標です。哀しい事です。新日鉄の三村さんなど…は村社会では、優秀なのでしょうが…、彼はグローバル化に乗り遅れ、国内における地位保全に力を注ぐタイプでしょう。その為に、晩年は政府関連の役職を担っています。別に彼を批判している訳ではないですが…未だに色濃く残る日本社会の閉鎖性は、NHKの「ハゲタカ」とか…言うドラマに代表される訳です。このような偏った考え方をメディアは報道するのですね。2008年に日本空港ビルディングの買収劇で、官僚を巻き込み、政治家が外資を否定した話は、有名な事件です。

もともと、資本と言う概念が、日本人にはありません。読者のお子さんやお孫さんに、お金の教育をしている人は、どれ位いるのでしょう。WSJの人気ニュースランキングに「子供の金銭感覚を養う7つの方法」とコラムがありましたが…。お金は必要であり、一生関わりを持ちます。だから子供の教育には、是非、必要ですね。日本では、よく携帯ゲームで多額の請求を受けると、その子供の親が問題にされず、多額請求したメーカー側が非難を受けます。いじめ問題もそうですね。利便性を提供するメーカー批判が起ります。DENAの南場さんは、わざわざ必要もない監視システムを郷里の新潟に立ち上げ、日本の村論理に対応しました。現在はLINEが教育界では問題にされています。学校や親が時代に合わせた教育をしているかどうか…非常に疑わしいのです。ところがメディアはどうしたことか、その利便性を提供している会社を攻撃します。不思議ですね。性犯罪なども含め、視聴率稼ぎに面白おかしく採り上げるのでしょう。

話しが逸れるので…ROEに話を戻しますが…、ようやく三菱商事なども自社株買いから自己株の消却に乗りだし、ROEを目標にし始めました。効率とは何か? 先日、ソフトバンクの孫氏は講演をし、クラウドを利用したら、効率が2倍以上になったと言っていました。つまり人口が減って、GDPが増えないと言う説は、間違っているとも言える実績です。カタルはスマート化を推進すべきと述べています。だから「信用創造」と「スマート・コミュニティー」と言う、相場の二大テーマを掲げている訳です。日本に必要なものは何か?「失われた時代」の根源は、メディアの貧困さにあり、教育問題に起因しています。

また逸れましたね。ROEを引き上げることは、効率的な社会を創ることに繋がり、国民生活を豊かにしていきます。国債に眠る資金は、非効率な現象なのですね。昨日は0.51%だとか…世界中で効率が落ちています。先進国ではデフレ化現象が広がっていますね。この原因は、金融デリバティブの発展により、リスク管理能力が向上したために、今まで危ないとされていたところにも、資金が向かったために、ベルリンの壁崩壊からBIRCsの発展に繋がり、市場経済が一気に広がったのですね。故に、所得水準に低い国でも生産活動が活発化し、世界的に価格の低下が起りました。日本が一番苦しんだのは、日本独自の鎖国体制下のモノの価格を、維持していたためです。TPP交渉をみれば分かりますね。代表的なコメの関税は有名ですね。778%と言うのが定説ですが…最近では280%との見解もあるようです。比較対象のコメを何処にするかの問題らしいですが…。最近の報道では、米国産のカルフォニア米は60キロで1万円強…だそうです。日本は15000円程でしょうから、大差はなくなっていますね。

日本の独自価格が崩れ、国際価格になり、ユニクロやニトリなどは、グローバル化に貢献してきたわけです。日本で起きた同じ現象が、先進国の世界各国で広がっています。しかしこのグローバル化も金融危機によりバーゼル、ボルガーとの銀行の自己資本比率規制が厳しくなり、拡大が制限され、代わってインターネットの発展から、クラウド化が進展し新時代を迎えています。この情報管理をどう利用するか?…で、世界は凌ぎを削っています。代表事例は、IVI(車載情報機器)などの利用から自走式車の開発などでしょう。渋滞情報の活用が出来れば、移動時間は減り、更に生産効率は上がりますね。

ROEを高めるためには…売り上げに対する利益率を上げ…資産の効率化移転が求められ、最後に、金利水準を上回る資本の活用が掲げられます。他人資本を利用して、更に事業拡大を求めるわけです。デュポン式と言うROEの分解式は…有名です。だから非効率な資産は売らなくてはなりません。売上利益率が5%以下の商売は、やめるのです。そうして、その経営資源を10%以上儲かる分野に向けるのですね。ほら…先日、ミツカン酢がオランダ系のユニリーバから、米国のパスタソースの会社を2150億円で買収しましたが…、おかしな資金の使い方ですね。他社は利益率が低いから、売却するのです。如何にも日本的です。でもこれからの展開次第で、一概に非効率とは決めつけられませんが…。

日本株が本格的に上昇するかどうか…、今が正念場です。だからメディアの報道姿勢は非常に重要ですね。ようやく信用創造機能が復活するかどうかなのです。この動きは、今日の日経新聞の市況欄にも載っています。「住宅内装材に幅広く波及」との記事ですね。円安と原油価格の値上がりを、最終製品の壁紙に6年ぶりに価格転嫁できている現実です。おそらくサンゲツやリリカラも儲かり始めているのでしょう。だから当然、両社の株価も注目されますね。サンゲツは最近、テレビCMも見られるようになっています。カタルは基本的に、このような新聞記事から、最近の経済情勢をみて…銘柄を選別するのです。

同じ商品市況紙面の話ですが…。
一見、夏休みで給食がなくなると、豚肉価格が1割も下がる現象は不思議ですね。給食で豚肉が利用されると言う事は、僕らは、もっと食べる必要があるのでしょうか? でも不思議ですね。夏休みに入っても児童は、昼食をするわけで、豚肉の価格に影響を与えるなんて…考えられるのは、家庭の豚肉消費は少ないと言う事ですね。と言う事は牛肉や鶏肉の価格は、夏休みで更に上がるのでしょうか? 皆さんは新聞記事を読む時に、このように考えながら、新聞記事を読んでいますか? かたるは常に…、報道番組をみても、新聞をみても、常に株価と関連付けてニュースをみています。考えて読んでいるから、日経新聞の記者の見方は、おかしいな…と、良く感じるのですね。NHKのニュースは、株が下がると…いつも同じコメントです。「利食い売りが重なり、株が下がりました。」追証で泣く泣く投げているのに、利食いと報道されるから、おかしいと思うのですが…。これが日本のメディアの実態ですね。その画一化された報道に、僕らは騙されては駄目ですね。自分なりに、ニュースを消化しなくてはなりません。

品川開発で鉄建建設が人気になりましたが…何故、今なのでしょう? こんな事は前から分かっていた事です。何も鉄建だけが受注するわけじゃないですね。それに鉄建は忙しくて…更なる受注を受ける能力があるのかも、疑問ですね。リニア開発も認可なのです。さらに、今日のニュースにエレクトロンの好調さが述べられています。先日のツガミ、安川に続き、スマフォの設備投資となっています。この動きは、15日の今日の市況で述べたように、華為技術(ファー ウエイ)や北京小米科技(シャオミ)が…インドなどへも積極的に進出している現象が現れている訳です。逆を言えば、アップルやサムソンが、競争に敗れ始めているのですね。

ニュースも、様々な角度で検索し、日経やNHKだからと言って、正しい情報だと鵜呑みにしないことです。必ず、自分で裏を取る必要性があります。ネット上には、様々なデータが転がっています。だから昔と違い、簡単に調べることが出来ますね。自分で関心のあるデータは、自ら作ることですね。グラフなど…比較期間を変えることで、受ける印象は格段に違います。データは、時間経過が長い程、信頼性が増します。株価チャートもそうですよ。短期の日々線ではなく、週足の方が株価波動の信頼性は高いですね。更に月足の方が…もっと株価波動の信頼性は高くなります。だから時間軸を変えて、観る姿勢が重要なのです。

自分なりに、正しい知識を持つように心掛けてくださいね。